「釈然としない」「モヤモヤした」「走りたいとは思えなかった」……ドライバーたちの本音【スーパーGT第2戦:優勝記者会見】
富士スピードウェイで行なわれたスーパーGT第2戦の決勝レース。優勝記者会見で語られたドライバーのコメントを紹介。
スーパーGT第2戦の決勝レースは、大荒れの展開の末、GT500クラスは8号車ARTA NSX-GT、GT300クラスは10号車TANAX GAINER GT-Rが優勝した。記者会見に登場した彼らは、次のように語った。
#8 ARTA NSX-GT
福住仁嶺
「こういう状況でレースが終わってしまったことに関しては、僕だけでなく、ここにいる皆さんがモヤモヤした気持ちで1日を終えることになったと思います。最近のスーパーGTは非常にレベルが高くなってきていますが、色んなドライバーがいる中で、マナーなども大事にしていかないと、またこういうことが起きるのではと思っています。こういうことが起きないように、僕たちドライバーも議論して、スーパーGTを盛り上げられたらと思います」
「レースに関しては、チームの用意したクルマは良くなった部分が多く、野尻選手も頑張ってくれました。今回のレースで新たなヒントを得たと思うので、次戦に向けても色々考えていきたいと思います」
「次は自分たちの満足できる優勝ができるように、サーキットまで足を運んで下さった方が満足して帰れるレースができるように、全力を尽くします」
野尻智紀
「あまり自分の心の全てをこういう場でお話しするべきではないのかもしれませんが、あえてお話しさせていただきます。まず、高星選手に何事もなく本当に良かったと思っています。レースが中断している時、僕としては正直走りたいとは思えませんでした。でもこれが僕たちの仕事だと思い、乗り込みましたが、それでもどこか気持ちの整理がつかない中でセーフティカーランをしていました。たくさんのお客さんがこれ以上ないくらい僕たちを温かく迎えてくださったことは本当に心に響きましたし、やはりファンの皆さんに支えられていると思いました。またこのレースを観に来て欲しいと思うので、これからもモータースポーツを楽しんでいただきたいです。最後までご覧いただきありがとうございました」
「今日は僕たちの複雑な感情が出た姿をお見せしてしまったので、次回は全員で喜べるような優勝を勝ち取りたいです」
#10 TANAX GAINER GT-R
Ryuichiro Tomita, Riki Okusa, Yusuke Shiotsu, #10 TANAX GAINER GT-R
Photo by: Masahide Kamio
富田竜一郎
「難しいレースになり、釈然としないところもありますが、高星選手に大きな怪我がなく良かったです」
「レースに関してはスタートから後続を引き離せました。僕たちはタイヤ無交換などの作戦が出来そうにもなかったのでスピードレースしようとしていましたが、想定通りのレースができました。他の車両がスプラッシュで給油をする中、うちはフルタンクで給油したので何台か前に行かれてしまいましたが、そこで大草くんがポジションを取り戻してくれたからこそ、ここにいられると思います。チーム全体で頑張った結果だと思います」
「チェッカーの後、多くのお客様が残られていたことがありがたかったです。僕たち選手が必死で戦ったところを見ていただけたからだと思いますし、次はもっとレベルの高いレースをできるように頑張っていきたいです」
大草りき
「クラッシュしたドライバーが無事で良かったです。富田選手がぶっちぎった状態でバトンを渡してくれて、緊張していましたが、大きなミスなく終えられて一安心です。デビューイヤーで勝てるとは思っていなかったので、富田さん、チームの皆さんに感謝したいです」
「レースはこういう形で終わってしましたが、遅くまでレースを見て下さった方には感謝しないといけないと思いますし、次はこういうことが起こらないように、それぞれが改善して良いレースができればと思います」
塩津佑介
「公式テストで僕がクラッシュしたことでチームに迷惑をかけてしまい、どん底の状況でしたが、この場に立つことができ、チームの皆さんに感謝しかないです。今回僕は走る機会がありませんでしたが、また走る機会があれば全力で頑張りたいです」
「今回は色々な事を学ぶ機会がありました。それを肝に銘じて、チャンスが来た時に結果が残せるように頑張ります」
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