トムス勢、一時ワンツーも同士討ち。37号車にペナルティも「片方だけが悪い訳ではない」と山田監督
スーパーGT第2戦でワンツー体制を築きながらも、同士討ちとなってしまったTOM'Sの2台。TGR TEAM KeePer TOM'Sの山田淳監督は、どちらか片方だけに非があるインシデントではなかったと考えている。
荒れた展開となったスーパーGT第2戦富士で、レースの序盤戦をリードしたのはTOM'Sの2台だった。最終的には同士討ちもあり、勝利を逃すこととなったTOM'S勢だが、レースを終えたドライバー、監督に話を聞いた。
予選では37号車KeePer TOM'S GR Supraが4番手、36号車au TOM'S GR Supraが8番手に終わったTOM'S勢。しかしオープニングラップで2台揃ってジャンプアップすると、2周目にはワンツー体制を築いた。
しかし、1回目の赤旗中断を挟んでの再スタートで、アクシデントは起きた。1コーナーへのブレーキングで、宮田莉朋が駆る2番手の37号車は、首位を走る36号車のジュリアーノ・アレジのインに飛び込むが、ここで2台接触。これで37号車は3番手、36号車は5番手にポジションダウンした。
#3 CRAFTSPORTS MOTUL Z, #36 au TOM'S GR Supra, #8 ARTA NSX-GT
Photo by: Masahide Kamio
3号車CRAFTSPORTS MOTUL Zのクラッシュで2度目の赤旗となった後、レースはセーフティカー先導の下で再開され、レーシングスピードに戻ることなく最大延長時間に到達してチェッカー。最終的に37号車は2番手、36号車は4番手でチェッカーを受けるも、37号車は36号車との接触行為により40秒加算ペナルティを受けて14位に後退、36号車は37号車と39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraのペナルティによりポジションが繰り上がり、2位という結果となった。
レース再開直後の同士討ちにより、ワンツーのチャンスを失う形となってしまったTOM'S陣営。結果的に37号車にペナルティが科される形となったが、36号車のアレジは宮田を責めるようなことはないと語る。
「(クラッシュした3号車を)避ける際にデブリが多く、マシンに大きなダメージを負った。リスタートされれば完走できなかったであろうマシンで2位に入れたのだから、この結果はポジティブに受け入れないといけない」
レースをそう振り返ったアレジ。宮田とのインシデントについては次のように語った。
「僕もブレーキを遅らせたけど、コースに留まれていたから(宮田と)ぶつかった。僕がいなかったら宮田はコースオフしていただろう」
「でも、彼を責めることはできない。僕たちはレースをしていて、皆勝ちたいしプッシュしている。彼はわざとやった訳でもないしね」
また、TGR TEAM KeePer TOM'Sの山田淳監督は、宮田とアレジ、どちらか片方だけに非があるアクシデントだとは考えていない。
「あれは宮田選手だけが悪い訳ではありません」と山田監督は言う。
「もちろん、宮田選手がプッシュし過ぎたというのはあります。ただジュリアーノも、ああいった状況に関して経験を積む必要があります。さらに(39号車の)関口選手もそこに関わっています。複雑な状況でしたが、それもモータースポーツです」
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