スーパーGT 第6戦:SUGO
61号車スバル、SUGOでの“5連続ポール”を逃す。96号車K-tunesと大きな差がついた一因に、予選前のにわか雨にあり?
スーパーGT第6戦SUGOのGT300クラス予選で3番手に終わった61号車SUBARU BRZ R&D SPORT。SUGOを得意としながら、トップとコンマ7秒以上の差をつけられた要因について、小澤正弘総監督が分析した。
戎井健一郎
公開日時: 2023/09/16 12:02
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

スポーツランドSUGOで行なわれたスーパーGT第6戦の予選。SUGO戦のGT300クラスと言えば、61号車SUBARU BRZ R&D SPORTが長らくポールポジションの座を独占して久しいが、今回は3番手という結果に終わった。
実は61号車にとって今回の予選は、SUGO大会での5連続ポールがかかっていた。2018年第6戦に始まり、2019年の第7戦、コロナ禍を挟んで2021年の第5戦、2022年の第6戦……過去4戦全て61号車が予選で最速だった。しかし、今回は96号車K-tunes RC F GT3に0.757秒の差をつけられ、ポールポジション獲得はならなかった。
振り返ってみると、昨年のSUGO戦も当初は96号車がトップタイムをマークしており、61号車は96号車が再車検不合格(サクセスウエイト規定違反)で失格になったことによる繰り上がりポールだった。そのため小澤正弘総監督も昨年から続く96号車の速さを素直に認めている。とはいえ、昨年はこの2台の間に今回のようなコンマ7秒もの大差がついていたわけではなかった。
61号車と96号車は共にダンロップユーザー。持ち込んだタイヤの種類が多少違っていた可能性はあるが、タイヤがこの0.757秒差の大きなファクターになったとは考えづらい。もちろん61号車のBoP重量増加も一因になった可能性はある。その他に考えられるのは、シンプルなセットアップの仕上がりの違い、それともBRZとRC Fの車両特性の違いか……そう水を向けると、小澤総監督は今回の路面コンディションがBRZよりもRC Fに合っていた可能性を指摘した。
今回は予選直前になってにわか雨が降ったことにより、GT300の予選Q1はちょい濡れのダンプコンディションとなっていた。そしてQ2が行なわれる頃には完全ドライコンディションになっていたものの、ラバーグリップが十分に得られる状態ではなかった。
「今回は路面にラバーがのっていない状況でのQ2でした」と小澤総監督は切り出した。
「こういう状況では、パワーウエイトレシオの良いクルマの方が速く走りやすいと言えば走りやすいです。我々のようにコーナリングのボトムスピードをあげて、とにかく脱出を速くすることでタイムを稼ぐ、というのがやりにくい。そういう意味では路面コンディションはタイム差に出ていたかなと思います」
決勝レースは3番グリッドからスタートすることになる61号車。ここ数年はとにかくポールポジションから逃げ切るレースでタイトルを争ってきたが、今年は例年と比べるとバトルで前に行くことができていると、決勝に向けて自信をのぞかせる。
ではなぜ、今季は追い上げのレースができるようになったのか? 「それは色々な要素がありますけどね」と苦笑する小澤総監督だが、そこからさらにこう続けた。
「F1でも話題になっていることですが、(先行車の)後ろについたときの空力面などを少しずつ考えてやってきたら、意外とコース上で戦えるようになってきたな、という感触です」
61号車は今季、GT300車両規定の変更箇所に合わせてフロントカウルとアンダーフロアを改良。車両上面よりもアンダーフロアでの空力が重視されるようなコンセプトにレギュレーションが変わったことで、前のマシンに追従した時のエアロバランスが崩れにくくなったのではないかと小澤総監督は考えており、「非常によく調整されているなと(笑)」と締めくくった。
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 サクセスウエイト98kgながら予選Q2進出! 3号車Niterra高星明誠、これ以上ない足枷を負うも「マシンバランスはすごく良い」
次の記事 カーボンニュートラル燃料の導入を一時中断したスーパーGT・GT300クラス、CNF比率50%とした燃料の来季導入を目指しテストへ
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment
More from
戎井健一郎

これぞベテランの味! 巧みなトラフィック処理で首位堅守、3度目王座手繰り寄せた山本尚貴「ここ数年はうまく走れずもがいていたが、努力が実った」
スーパーGT
スーパーGT
第3戦・第8戦もてぎ
8 時間前
これぞベテランの味! 巧みなトラフィック処理で首位堅守、3度目王座手繰り寄せた山本尚貴「ここ数年はうまく走れずもがいていたが、努力が実った」

最強au TOM’S、敗れる。前人未到の4連覇はならず……山下健太、ホンダ・プレリュードの速さに危機感「このままじゃ全く勝負にならない」
スーパーGT
スーパーGT
第3戦・第8戦もてぎ
9 時間前
最強au TOM’S、敗れる。前人未到の4連覇はならず……山下健太、ホンダ・プレリュードの速さに危機感「このままじゃ全く勝負にならない」

絶対王者au TOM’Sの牙城崩れる。STANLEY山本尚貴、牧野任祐組が6年ぶり王座。ホンダのプレリュード元年を飾る|スーパーGT最終戦
スーパーGT
スーパーGT
第3戦・第8戦もてぎ
12 時間前
絶対王者au TOM’Sの牙城崩れる。STANLEY山本尚貴、牧野任祐組が6年ぶり王座。ホンダのプレリュード元年を飾る|スーパーGT最終戦
最新ニュース

天候激変サンパウロでアロンソが12位。ホンダ折原エンジニア「コンディションに合わせてPUを調整できた」
F1
F1 F1
サンパウロGP
39 分前
天候激変サンパウロでアロンソが12位。ホンダ折原エンジニア「コンディションに合わせてPUを調整できた」

アロンソ12位、マシンは想像以上で驚き「フェラーリやメルセデスと互角な時もあった……まだストレートが遅いから、コーナーは驚異的だ」
F1
F1 F1
サンパウロGP
1 時間前
アロンソ12位、マシンは想像以上で驚き「フェラーリやメルセデスと互角な時もあった……まだストレートが遅いから、コーナーは驚異的だ」

サンパウロの空は気まぐれ……しかし動じずノリスが今季3勝目でシャンパンボトル粉砕! メルセデス製造者王者に輝く。アロンソ奮闘|F1サンパウロGP決勝
F1
F1 F1
サンパウロGP
3 時間前
サンパウロの空は気まぐれ……しかし動じずノリスが今季3勝目でシャンパンボトル粉砕! メルセデス製造者王者に輝く。アロンソ奮闘|F1サンパウロGP決勝

F1サンパウロGP決勝速報|雨→ドライ→雨の大乱戦をノリスが制す。メルセデスがコンストラクターズ王者獲得。アロンソ奮闘も12位
F1
F1 F1
サンパウロGP
3 時間前
F1サンパウロGP決勝速報|雨→ドライ→雨の大乱戦をノリスが制す。メルセデスがコンストラクターズ王者獲得。アロンソ奮闘も12位
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録