スーパーGT 第8戦:もてぎ
逆転タイトルを目指し、首位走行もまさかのスピン。3号車Niterraの高星明誠「勝ちきりたかった……申し訳ない」
スーパーGT第8戦もてぎで、レースの大半で首位を走っていた3号車Niterra MOTUL Zは、終盤に降ってきた雨の中、まさかのスピン。逆転タイトルには手が届かなかった。
松本 和己 Jamie Klein
編集: 2023/11/05 11:14
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モビリティリゾートもてぎで開催されたスーパーGT第8戦(最終戦)、GT500クラスの逆転タイトル獲得を目指し、ポールポジションからスタートした3号車Niterra MOTUL Zの千代勝正、高星明誠組は、レース終盤のスピンで13位に終わった。
ランキング首位の36号車au TOM'S GR Supraの坪井翔、宮田莉朋組に6ポイントビハインドで決勝レースを迎えた3号車Niterra。自分たちが優勝し、36号車が3位以下であれば逆転でのタイトルを手にできるという条件で決勝レースに臨んだ彼らは、スタートから素晴らしいパフォーマンスを見せた。
千代が担当した第1スティントでは雨がぱらつくシーンもあったものの、3号車Niterraは危なげなく後続とのギャップを広げ、まさに盤石と言って良い展開でレースをリードした。
高星にバトンタッチして以降も順調に首位を快走していた3号車Niterra。2番手にはライバルである36号車au TOM'Sが浮上し、そのままの順位ではタイトルを獲れない状況になったものの、10秒以上のリードを築き一人旅を続けた。
しかしラスト10周というところで再び雨が到来。レース前半よりも雨は強く、中にはウエットタイヤに交換するマシンもあった。
3号車Niterraはスリックタイヤのまま走り続けたものの、残り5周のS字で痛恨のコースオフ。作業車の力を借りてコースに復帰したものの、13位でレースを終え、タイトルだけでなく優勝にも手が届かないという結果に終わった。
「僕たちはセカンドスティントにハード、温度レンジの高いタイヤを選んでいました。だからこそフィーリングは良かったしロングランのペースもすごく速かった。コンディションに合っていました」
高星はそうmotorsport.comに対して自身のスティントを振り返り、雨が降ってきたことで苦しくなってしまったと話した。
「雨が降ってきたときに、そのタイヤを硬く感じてしまってちょっと厳しかったです。その状況の中でもコントロールしてコースの中にクルマを留めなきゃいけなかったんですけど、それができずチームと千代さんとミシュランタイヤに本当に申し訳ないと思います」
今季、雨は3号車Niterraの味方になることが多かった。ウエットコンディションで圧倒的なパフォーマンスを見せるミシュランのウエットタイヤを武器に、開幕戦岡山で2位表彰台を掴み、第4戦富士では優勝を果たした。
雨が強くなってきたタイミングでピットインし、ウエットタイヤに履き替える選択肢はあったのかという質問に対し、高星は次のように答えている。
「23号車(MOTUL AUTECH Z/僚機)はソフトタイヤだったのでピットインする考えはなかったかもしれないですが、僕たちは硬いタイヤだったからそれをやっても良かったかもしれないです。でもそれは結果論なので、なんて言ったらいいか分からないですが、今思えばそういう選択もあったなとは思います」
昨年もタイトル争いの主役の1台だった3号車Niterra。結果として今年も昨年に続いてランキング2位となったわけだが、高星はミシュランにとって当面のGT500ラストレースともなる今回のレースで、勝ちきりたかったという思いの方が強かったようだ。
「今年に関しては最終戦に来るまでにポイント差を広げられてしまったことがひとつ課題かなと思います。僕たちが勝っていたとしてもランキング2位だったとは思うんですが、そういう問題ではなくて勝ちきりたかったという思いがあるので、そこは本当に申し訳ないなと思います」
「2年連続で2位になっているので、そこは正直に負けを認めて、来年またチャンピオンを狙えるようにやっていきたいなと思います」
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