スーパーGT 第2戦:富士

ヨコハマ、GT500では開幕に続き苦戦もGT300で躍動。富士3時間で復調しドライバーからも好評価「どれだけプッシュしてもタイヤが応えてくれる」

スーパーGT第2戦富士のGT300クラスで好結果を残したヨコハマ。ドライバーからも、タイヤのフィーリングに好意的なコメントが聞かれた。

戎井健一郎

編集: 2024/05/08 8:47

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

#88 JLOC ランボルギーニ GT3

 富士スピードウェイで行なわれたスーパーGT第2戦富士3時間レース。GT300クラスで独走優勝を果たしたのは、JLOCの88号車JLOC Lamborghini GT3だった。彼らはボンネット周りのアップデートが躍進に繋がったと語った一方で、ヨコハマタイヤのフィーリングも非常に高く評価していた。

 88号車ランボルギーニは、予選から際立った速さを見せていた。その中で印象的だったのが、Q1を走った元嶋佑弥が数周に渡って繰り返しアタックに臨んでいたという点だ。

 今季のスーパーGTの予選はタイム合算方式が採用されており、Q1とQ2の合算タイムでポールポジションが決まる。そしてタイヤはQ1、Q2、そして決勝第1スティントと同じものを使用しないといけないため、Q1はできるだけ1回でアタックを終わらせてQ2に繋ぐというのが定石と言える。

 しかし元嶋は、アウトラップから2周のウォームアップを挟んでアタックラップに入り、1分36秒084を記録すると、これがライバルを圧倒するタイムだったにもかかわらず、続く周回でも1分36秒089をマーク。そして続く周回でもセクター1でベストタイムを更新したが、そこからはアクセルを緩め、ピットに戻っていった。

 3周連続アタックにも行かんとするような勢いを見せた88号車。予選後の記者会見で元嶋にタイヤへの懸念はなかったのかと尋ねると、次のように語った。

#88 JLOC Lamborghini GT3

#88 JLOC Lamborghini GT3

写真: Masahide Kamio

「最後のアタックに関しては、僕としてはコンマ2秒くらい上げられるという感覚があったので、チームに『アタックさせてくれ』と無線で言ったのですが、『もう十分だからいいよ』とのことだったので、あそこで止めた形です」

「ただ個人的に、今回選んでいるヨコハマさんのタイヤは、アタックを繰り返してやられていくような、ドロップが大きいようなタイヤではなく、むしろちょっとずつ上がっていくような感覚がありました。そういう意味でも、もう1周アタックしてみたかったですね」

 開幕戦岡山では予選・決勝共にライバルメーカーの後塵を排し、トップ5に入ることすらできなかったヨコハマ勢。しかし今回の富士戦では予選トップ3をヨコハマ勢が独占した。こういった好調の要因について、横浜ゴムでスーパーGTタイヤの開発を率いる白石貴之はmotorsport.comに対し、予選後にこう語っていた。

「岡山では全体的にタイヤチョイスが難しかったです。あそこまで高温になるということはなかなか予想できておらず、タイヤを持ち込む上で難しい部分がありました」

「その辺りを踏まえて、富士ではタイヤチョイスをチームさんと共に進めてきました。チームさんとしても、岡山での結果を踏まえて富士向けにセットアップを見直していただいたりしたので、そこも結果に繋がったと思います」

 今回のレースではコンディションに合ったタイヤチョイスをすることができたヨコハマ勢は、決勝でも88号車ランボルギーニが独走優勝を果たし、56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rが2位、4位にグッドスマイル 初音ミク AMGが入った。元嶋は横浜ゴムのプレスリリースの中で、「どれだけプッシュしてもタイヤが全部応えてくれる感触」があったとコメントしている。

 一方でGT500クラスに関しては、19号車WedsSport ADVAN GR Supraが10位、24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zが13位という結果に終わった。今季のGT500はミシュランの活動休止に伴い15台中12台がブリヂストンユーザーとなり、少数派のヨコハマとダンロップにとってはこれまで以上に厳しい戦いを強いられている。

 GT500の結果について白石氏は、「今回、比較的タイムが出るところはあったものの、決勝ではピックアップに悩まされる部分もあり、岡山大会に続き厳しい結果となりました」としつつ、「それでも、5月の富士という時期にしては高温となった今回のレースでタイヤがどういう風に働くのかは確認できましたし、WedsSport ADVAN GR Supraが後半追い上げを見せてくれるなど、先に向けた良い見通しもありました。この結果を糧に、 第3戦以降も進んでいきたいと考えています」とプレスリリースにコメントした。

 次戦は鈴鹿での3時間レース。ヨコハマにとっては、昨年久々のGT500優勝を果たしたサーキットでのレースとなる。

#19 WedsSport ADVAN GR Supra

#19 WedsSport ADVAN GR Supra

写真: Masahide Kamio

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 スーパーGT、次期GT500車両の方向性を参戦メーカーと協議中。ハイブリッド化も依然として視野……導入は2029年か

次の記事 “GTの原点”に立ち返る新たな挑戦。市販車モノコック製Z GT300をデビューさせたゲイナーが奮闘の先に見据えるものとは

More from

戎井健一郎



太田格之進、最終ラウンド待たずしてスーパーフォーミュラ初王座決めるか。富士戦終えてライバルとの差を1点でも広げれば戴冠

スーパーフォーミュラ

スーパーフォーミュラ 11 時間前

太田格之進、最終ラウンド待たずしてスーパーフォーミュラ初王座決めるか。富士戦終えてライバルとの差を1点でも広げれば戴冠



グランツーリスモに収録決定! スポーツランドSUGOってどんなコース? フラガ&利徠斗が解説……実装前に難所を予習しよう

スーパーフォーミュラ

スーパーフォーミュラ 8 日前

グランツーリスモに収録決定! スポーツランドSUGOってどんなコース? フラガ&利徠斗が解説……実装前に難所を予習しよう



次世代国産フォーミュラ『JMIA-DOME F113』が富士でデモラン! 開発ドライバーの大嶋和也も好感触「思ったよりも順調。楽しみです」

WEC

WEC

Fuji

9 日前

次世代国産フォーミュラ『JMIA-DOME F113』が富士でデモラン! 開発ドライバーの大嶋和也も好感触「思ったよりも順調。楽しみです」

最新ニュース



好調だったはずのマクラーレンはなぜ4番手チームに成り下がったのか。「状況が一変した。データに異常もないのに」とステラ代表

F1

F1 F1

バーレーンGP

3 時間前

好調だったはずのマクラーレンはなぜ4番手チームに成り下がったのか。「状況が一変した。データに異常もないのに」とステラ代表



ラッセル痛恨……シンガポールGPグリッド降格決定で逆転タイトルに暗雲。ウルフ代表認める「残念だが」

F1

F1 F1

バーレーンGP

4 時間前

ラッセル痛恨……シンガポールGPグリッド降格決定で逆転タイトルに暗雲。ウルフ代表認める「残念だが」



日本から世界に挑戦……宮田莉朋、中村仁の2026年の評価をトヨタ加地ディレクターに訊く

F1

F1 F1 5 時間前

日本から世界に挑戦……宮田莉朋、中村仁の2026年の評価をトヨタ加地ディレクターに訊く



アロンソ、ダカールラリーへの再挑戦が2027年にも実現か? プロドライブから参戦の噂

Dakar

DAKR Dakar 6 時間前

アロンソ、ダカールラリーへの再挑戦が2027年にも実現か? プロドライブから参戦の噂

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録