予選レポート
スーパーGT 第8戦:もてぎ
au TOM'S、最終戦決勝待たずに連覇決める。GT300は88号車JLOCがPPで逆転王座に近付く|スーパーGT第5戦鈴鹿レポート
スーパーGT第5戦鈴鹿の予選では、36号車au TOM'S GR Supra(GT500)と88号車VENTENY Lamborghini GT3(GT300)がポールポジションを獲得した。
戎井健一郎
編集: 2025/04/08 2:11
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写真:: Masahide Kamio
12月7日、鈴鹿サーキットでスーパーGT第5戦の公式予選が行なわれた。ポールポジションを獲得したのはGT500クラスが36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)、GT300クラスが88号車VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)だった。
元々9月1日決勝開催予定だった第5戦は、台風の影響で12月に延期されてシリーズ最終戦となった。基本的には各車サクセスウエイトを搭載しないフォーマットとなり、このレースの結果でシリーズチャンピオンの座が決する。
今回は気温の低い冬のレース開催ということで、空気密度の関係でタイムは出やすい環境にあるため、公式練習の段階からGT500では非公式ながらコースレコードを上回るタイムが出ていた。そのため、コースレコード更新には大きな期待がかかっていた。
なお、通常であればQ1、Q2共にGT300クラスからセッションを行なうのだが、今回のレースは車重が軽くGT300よりもタイヤを温めづらいGT500車両が出来るだけ早い時間帯で走行できるよう、走行順がGT500→GT300に改められた。さらに各セッション時間においても通常よりも長く設定されている。
GT500
GT500は、ランキングトップにつける36号車au TOM'S GR Supraの坪井翔/山下健太組が2番手以下に18ポイントの大差をつけているため、彼らが予選2番手以上に入ってボーナスポイントを加算すれば、ライバルの結果次第では予選の段階でタイトルが決定する可能性すらある……そんな状況下でセッションがスタートした。
15分間のQ1では、各車コースインのタイミングこそまちまちだったが、セッションを折り返す前には全車がコースに出て、4周、5周と慎重にタイヤを温めてアタックに向かっていった。
公式練習でも好調だったホンダ陣営のシビック・タイプRが1番手〜4番手を占めた状態でセッション終盤を迎えたが、そこでトップに立ったのがポイントリーダーの36号車au TOM'S。山下健太が公式練習のトップタイムよりも速い1分43秒737を叩き出した。
しかし、24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zの名取鉄平が1分43秒670、37号車Deloitte TOM'S GR Supraの笹原右京が1分43秒677でそれを上回り、Q1終了。トップは日産勢の24号車がトップとなったが、2番手以降はトヨタ・GRスープラとホンダ・シビックタイプRが続き、今回がラストレースとなるロニー・クインタレッリ(23号車MOTUL AUTECH Z)は15番手に終わった。
なお、この時点で従来のGT500コースレコード(2022年に国本雄資が記録した1分44秒112)は更新された。
ポールを決するQ2では、長く周回を重ねてじっくりタイヤを温める者、セッション後半まで待機するものなど、各車のウォームアップ戦略が大きく分かれた。
セッション終盤になってアタック合戦が激化する中、長年のメインスポンサーであるマレリ(旧カルソニック)とのラストレースになる12号車MARELLI IMPUL Zは、平峰一貴がアタック中のシケインでトラフィックに引っ掛かるような形となってしまい、スピン。これが大きな痛手となり、12号車は最終的に合算タイムで15番手に沈んだ。
チェッカーフラッグが振られるのとほぼ同時に合算タイムトップに立ったのは、ランキング2番手につける100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT。しかしこのタイムはQ1で最速だった24号車リアライズとQ2で福住仁嶺が驚速タイムをマークした14号車ENEOS X PRIME GR Supraに上回られると、その後ろからは36号車au TOM'Sの坪井がそれよりも速いペースでコースを回ってきていた。
坪井は結局Q2で3番手となる1分43秒271をマーク。合算タイムでトップとなり、36号車au TOM'Sのポールポジションが決定した。これでボーナスの3ポイントを手にした坪井、山下組は100号車STANLEYとの点差をこの時点で21点に広げたため、決勝レースを待たずしてGT500のシリーズタイトルを確定させた。坪井にとっては2年連続3度目、山下にとっては2度目のGT500タイトルとなった。
予選2番手は17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT。3番手は14号車ENEOSとなった。日産勢最上位は24号車リアライズの4番手だった。
GT300
GT300は全27台が一斉に走行する25分間のQ1からスタート。公式練習でトップだった61号車SUBARU BRZ R&D SPORTがトップに立ち、2番手が31号車apr LC500h GT、3番手が11号車GAINER TANAX Z、そして蒲生尚弥、篠原拓朗のコンビでポイントリーダーにつける65号車LEON PYRAMID AMGが4番手、というオーダーで終盤に差し掛かった。
セッション残り5分半というところで、11点差で首位の65号車LEONを追う88号車VENTENY Lamborghini GT3の小暮卓史が1分55秒132というコースレコードを更新するタイムでトップ浮上。その後87号車METALIVE S Lamborghini GT3も2番手に入り、JLOCのワンツーでQ1終了となった。
トップと20点差で逆転タイトルの可能性を残す2号車muta Racing GR86 GTは、Q1担当の平良響がアタック中のデグナーでスピン。しかしその後のアタックで4番手に食い込んで挽回を見せ、相方の堤優威にバトンタッチした。65号車LEONは、蒲生尚弥が9番手タイムをマークした。
Q1の結果を受けてアッパー14(上位組)、ロワー15(下位組)に振り分け。ポールポジションを争うアッパー14では、まず61号車SUBARUの山内英輝が早々にアタックし、1分55秒249という好タイムをマークして合算でもトップに立ったが、2度目のアタックでは130Rで30号車apr GR86 GTと交錯。接触は免れたものの、アタックを中断せざるを得なかった。
その後、88号車JLOCを駆る元嶋佑弥が立て続けにアタックし、1分55秒206までタイムを更新して合算トップに。2号車mutaも61号車SUBARUに次ぐ3番手につけた。一方で65号車はポール争いに絡むほどのタイムには届かなかった。
結局ポールは88号車JLOCの手に。ボーナス3点を加え、65号車LEONとの差を8点に縮めた。3番手で1点加算の2号車mutaも65号車LEONとの差を19点としたため、決勝に向けてタイトルの可能性が首の皮一枚で繋がった形だ。
Takashi Kogure, Yuya Motojima, #88 VENTENY Lamborghini GT3
写真: Masahide Kamio
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