スーパーGTがリザーブドライバー制度を導入。レギュラードライバーが急遽体調不良となったチームにも完走のチャンスが
スーパーGTでは2024年シーズンより、「リザーブドライバー制度」が導入されることになった。
スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)が3月8日に発表したブルテンで、2024年シーズンのスポーティングレギュレーションの一部改訂が公示された。その中で、「リザーブドライバー制度」がスーパーGTに導入されることが明らかとなった。
ふたり(レースによっては3人)のドライバーが1台のマシンを交代でドライブして戦うスーパーGTだが、その中で片方のドライバーがレースウィーク中に体調不良に見舞われることも稀にある。近年では、2022年の第6戦SUGOでGOODSMILE RACING & TeamUKYOの谷口信輝が虫垂炎を患い決勝レースを欠場。2023年の第4戦富士では、K2 R&D LEON RACINGの蒲生尚弥が体調不良になり同じくレースを欠場した。
いずれの場合も予選が終了しており代役のドライバーを登録することはできない状態であり、ドライバーひとり(GOODSMILEは片岡龍也、LEONは篠原拓朗)でレースを戦わなければいけなかった。しかしながらスーパーGTではひとりのドライバーが当初のレース距離の3分の2以上を走ることは許されていないため、片岡も篠原もレース途中でマシンをガレージに戻した。
このように、レギュラードライバーのひとりが急遽欠場になってしまうと、チームは実質的に完走を諦めなければならない状況にあったが、今季導入されるリザーブドライバー制度では、それを回避することもできるようになる。
ブルテンによると、各チームは公式予選前日の大会参加受付終了時刻までに登録すれば、レースウィークにリザーブドライバーを置くことができる。基本的にはどのチームもリザーブを置くことができるが、第3ドライバーを登録できる長距離レースにおいて、既に第3ドライバーをエントリーさせているチームはその対象外となる。
また、複数チームが同一のリザーブドライバーを登録することも可能。しかし、レギュラードライバーとしてエントリーしているドライバーを他のチームがリザーブとして登録することはできない。
そしてリザーブドライバーに交代する条件は、怪我や体調不良に限られる。文書によると、「公式予選前日に行なわれる参加受付以降のドライバー変更は、レギュラードライバーが急病・怪我等(公式練習あるいは公式予選でのクラッシュによる怪我を含む)に見舞われ、当該ドライバーが以降の公式セッションに参加不可とGTAメディカルデリゲートが判断し、競技会組織委員会、競技会審査委員会がリザーブドライバーの変更を認めた場合に限る」とされている。
公式予選が終了した後にも、リザーブドライバーへの交代は可能。しかしながら、その場合は決勝中にドライブスルーペナルティが課されるという。
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