2024年スーパーGTのストーブリーグ、例年以上に激動の予感……最大のサプライズは福住仁嶺のトヨタ陣営入りか?
来シーズンのスーパーGT・GT500クラスに向けては、ドライバーラインアップに大きな動きがあると見られているが、長年ホンダ陣営の一員であった福住仁嶺がトヨタ陣営に移籍する可能性があることが明らかとなった。
2023年シーズンの国内トップカテゴリーが閉幕し、来シーズンに向けたドライバーラインアップに関する様々な噂が飛び交うこの時期。そんな中で、福住仁嶺が来季はホンダ陣営からトヨタ陣営に移籍してスーパーGTを戦う可能性があることが、motorsport.comの取材で分かった。
福住は鈴鹿サーキット・レーシングスクール(現ホンダ・レーシングスクール鈴鹿)を卒業後、長年ホンダ系ドライバーとして活躍してきた。2016年から3シーズンはGP3、FIA F2といった海外カテゴリーで修行を積んだ後、2019年からは国内に拠点を移し、スーパーGTとスーパーフォーミュラにホンダ陣営のチームから参戦した。
その中でも福住は特筆すべき成績を複数残した。ARTA一筋で参戦してきたスーパーGTでは、2019年にGT300クラスでチャンピオンを獲得すると、2020年にGT500にステップアップ。2021年には野尻智紀とのコンビでランキング2位を獲得し、同年にはスーパーフォーミュラでもランキング2位となる飛躍の1年となった。
そして今シーズンも、スーパーGTでは大津弘樹とのコンビで16号車ARTA MUGEN NSX-GTを走らせ、最終戦までチャンピオン争いに残り、最終的にはランキング4位でシーズンを終えた。ホンダ陣営最上位の成績を残した福住だが、来季はトヨタ陣営に移籍し、ROOKIE Racingで大嶋和也とコンビを組むことになるという話がある。
ROOKIE Racingは大嶋と山下のコンビでここ3シーズンを戦ってきたが、山下は宮田莉朋の海外挑戦によりシートが空くTOM'S 36号車に移動するものとみられる。
一方で福住が離脱するARTAは、8号車、16号車共にどのようなドライバーラインアップを組むのかという点も注目される。そんな中福住の後任として松下信治が加入し、松下の抜けるREAL RACINGに太田格之進が移籍してくるのではないか、という噂もある。
太田は今季GT500に昇格し、ダンロップタイヤを履くNakajima Racingに所属して印象的なパフォーマンスを見せた。その評価は高く、来季はブリヂストンタイヤを履くチームに移籍するのではないかと度々噂されている。その太田の後釜としてNakajima Racingに加入し、伊沢拓也とコンビを組むのではないかと言われているのが、GAINERでGT-Rを走らせてきた大草りきだ。
またARTAに関しては、大湯都史樹の動向も気になるところ。スーパーフォーミュラ最終戦を急遽欠場した大湯は、来季ホンダ陣営でドライブするかどうか定かではなく、もし大湯が抜けた場合はARTAはもうひとりドライバーを招聘する必要が出てくる。
トヨタ陣営に話を移すと、宮田の海外挑戦だけでなく立川祐路の引退によってもスーパーGTのシートが空くため、そこに誰が収まるのかも注目である。
そして情報の通り福住がトヨタ陣営からスーパーGTを戦うこととなった場合、スーパーフォーミュラのシートも得られるかどうかという点も注目すべきところだろう。
ただスーパーフォーミュラに関しても、宮田が来季からFIA F2に参戦することがサプライズ発表されたことにより、トヨタ陣営のシートに空きができることとなった。それ以外でも、IMPULとKCMGがF2ドライバーのテオ・プルシェールと来季に向けて話し合いを行なったと言われており、トヨタ陣営のラインアップは大きくシャッフルされることになりそうだ。
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