スーパーGT 第5戦:鈴鹿
王座争いに食らいつきたいGT500ホンダ陣営、鈴鹿で今季初ポール獲得。“燃リス”入ったSTANLEYの善戦も「ヒントになる」
スーパーGT第5戦鈴鹿で今季初ポールポジションを獲得したGT500ホンダ陣営。サクセスウエイト制によって燃料流量の制限を受ける100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTがQ2に進んだことも、ポジティブに捉えているようだ。
戎井健一郎
公開日時: 2025/08/23 13:05
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写真:: Masahide Kamio
スーパーGT第5戦鈴鹿の予選では、16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTがポールポジションを獲得。スープラ以外の車両がGT500のポールとなるのは、なんとこれが今季初めてのことだ。
「後半戦はサクセスウエイトの少ないクルマが(好結果を)取りにくるというのがこのシリーズの特徴で、ほぼその通りになっているかなと思います」
そう冷静にコメントしたのは、ホンダ・レーシングの佐伯昌浩ラージ・プロジェクトリーダー(LPL)。その言葉の通り、今回はランキング上位につけるスープラ勢が軒並み厳しいサクセスウエイトを課されており、ホンダ勢と日産勢にチャンスがあるレースと言える。実際ポールの16号車はウエイト0kgだった。
ただHRCとしても、ホンダ陣営最上位のランキング5番手につける100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTの善戦は今後に向けたプラス材料と捉えている様だ。
100号車STANLEYはサクセスウエイト値が52kgとなっており、ホンダ勢で唯一リストリクターによる燃料流量制限がかかっている。燃料流量が抑えられパワーダウンすると、予選で上位に食い込むのは至難の業だ。その中で100号車は公式練習を7番手で終えると、予選でもQ1を突破。Q2はトラックリミット違反で10番手に終わったが、後半戦に向けて「チャンピオン争いに食らいついていきたい」と語るホンダ陣営にとって、その急先鋒である100号車にポイントを積み上げるチャンスがあることは大きな意味を持つ。
佐伯LPLはこう続ける。
「燃リス制限まで入ったクルマはやはり厳しく、下位に沈むというのがこのシリーズですが、その通りになっていると思います」
「ただ100号車に関しては、燃リス1段階入っている中では結構頑張っていました。最終的に4脱(タイム抹消)になってしまいましたが、そこそこ良いポジションを走れていたと言うのは、我々にとってもひとつの“ヒント”になるかなと考えております」
ちなみに100号車は予選前の練習走行でエキゾーストから一瞬炎と煙が上がり、スロー走行でピットインするという一幕があった。ただ、その後コースに復帰して何事もなくセッションを進めていたが、このトラブルについて佐伯氏は、「ちょっとした人的ミスで配管が外れただけでした。緩んでしまったところを締め直してすぐコースに出ています」と説明した。
佐伯氏曰く、映像で炎と煙を確認した段階で、トラブルの内容は予想できたという。
「あれ(炎と煙)が出た瞬間に、『あのセンサーの配管だな』とすぐ分かりました」
「圧力を計測しているところの配管が緩んだだけで、(エンジン)マップの読み値が変わってきます。それで燃調が合わなくなって一瞬壊れたかのような症状が出ます」
ARTAがスープラの連勝をストップさせられるか。そしてSTANLEYシビックがタイトル争いに向けて少しでも状況を好転させられるか……鈴鹿戦はホンダ陣営にとって重要なレースとなる。
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