スーパーGT 第5戦:鈴鹿

今季初勝利のチャンス逸したシビック。ポールシッターARTA佐藤蓮もZに食らいつけず「ストレートスピードの問題はホンダとしてずっと抱えている」

スーパーGT第5戦鈴鹿で、今季初勝利の期待がかかりながらも表彰台にすら届かなかったホンダ陣営。4位に終わったARTAの佐藤蓮は、ライバルに対してストレートスピードで劣り、厳しいレースになったと語った。

戎井健一郎

編集: 2025/09/07 11:07

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#3 Niterra MOTUL Z , #16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT

写真:: Masahide Kamio

 スーパーGT第5戦鈴鹿は、大量のサクセスウエイトを積むトヨタ・スープラ勢を尻目に、ホンダ・シビックと日産Zが今季初勝利を挙げられるかが注目された。優勝したのはNISMOの23号車MOTUL AUTECH Z。ホンダ勢はポールシッターの16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTが陣営最上位の4位に終わり、表彰台も逃すという結果に終わった。

 16号車ARTAは、スタートドライバーの大津弘樹が23号車NISMOからのプレッシャーを受けながらもトップを死守した。そしてピットウインドウの最少周回である18周目にピットに向かうと、23号車も同時ピット。ただ前でコースに復帰したのは23号車の方だった。

 大津からバトンを受け取った佐藤蓮にとっては、厳しい展開が続いた。次の周にピットインした3号車Niterra MOTUL Zの三宅淳詞が目の前でコース復帰。コールドタイヤの三宅は絶妙なブロックラインを取り、佐藤を前に行かせなかった。さらに14号車ENEOS X PRIME GR Supraもその前でピットアウトしたため、16号車ARTAは事実上の4番手まで落ちた。

 確かに16号車ARTAのアウトラップのタイムを見ると、ライバルよりも数秒遅い。なぜ遅れたのか理由はハッキリしていないが、佐藤はこう語る。

写真: Masahide Kamio

「他(のピット作業)が速かったですよね。傾向としてホンダ勢の給油がちょっと長いということもあり、セパンで8号車がやられた(注:トップ走行もピットストップでライバル勢の逆転を許した)こともありました。なのでこのマージンだと厳しいかなと覚悟していましたが……」

 またポジションを落とした16号車ARTAが順位を上げていけなかった理由には、先行車のダーティエアに苦しんだという要因もあるだろうが、ライバルと比べてストレートスピードが苦しいという点もあると佐藤は指摘する。佐藤はZを駆る三宅を攻略できなかったことについて「(Zの)ストレートが速すぎて抜けませんでした。スリップにつけるほど立ち上がりでついていけなかったので、チャンスがなかったですね」と話している。

写真: Masahide Kamio

 彼はさらにこう続ける。

「やっぱり今のコンセプトではストレートが厳しいというのが、ホンダ勢としてずっと抱えている問題です。予選では速さを見せられましたが、決勝に向けてどうしていくべきかは今後考えないといけないと思います」

 今回の結果により、ホンダ勢はランキング下位に沈むこととなった。陣営最上位は100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT、山本尚貴、牧野任祐組の8番手……トヨタ、日産よりも軒並み軽くなる第6戦SUGOこそは、落とすことができないレースと言える。

 

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