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いざ、歴史に名を刻む時。スーパーGT史上初3連覇狙う坪井翔、トヨタ5台が絡む王座争いにも不安なし?「自分たちがぶっちぎればいい」

スーパーGTでの4度目の王座を狙う坪井翔は、タイトル決定戦に臨む上での心構えは変わらないとしながらも、これまでで「一番シビれる」展開であると語った。

Sho Tsuboi, #1 au TOM'S GR Supra

写真:: Masahide Kamio

 2025年スーパーGTのGT500クラスは、今年も1号車au TOM'S GR Supraの坪井翔、山下健太組がタイトル獲得の最右翼。特に坪井にとっては、スーパーGTの歴史に名を刻むチャンスだ。

 2021年、2023年、そして2024年と、au TOM'SでGT500のタイトルを手にしてきた坪井。今季も王座に輝けば、GT500史上初となる3連覇、そしてロニー・クインタレッリの最多記録に並ぶ4度目のGT500チャンピオンとなる。

 タイトル争いはもはや慣れっことも言える坪井だが、「いつ獲ってもチャンピオンの重みは変わらないと思います」と語り、週末に行なわれる最終戦もてぎに向けて気を引き締めている。ただ、au TOM'Sはポイントリーダーにつけているとはいえ、今年は3チームが10点差以内に迫っており、最終戦の予選でタイトルを決めた昨年とは状況が異なる。

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「1回目(2021年)は、追う立場で尚且つほとんどノーチャンスなところからチャンピオンになれました。逆に昨年は大量リードを築いていたので、何もなければほぼほぼ(タイトルが)獲れるだろうという状況でした。今年はそういう意味では一番シビれる展開というか、自分たちがしっかりと勝ち切らないとチャンピオンを獲れないという状況にあります」

 そう語った坪井。au TOM'Sとしては最終戦2位以上で自力でのタイトル獲得が可能だが、例えば3位に終わった場合は14号車ENEOS X PRIME GR Supra、100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT、もしくは38号車KeePer CERUMO GR Supraの優勝でタイトルを奪われてしまう可能性がある。(※KeePer CERUMOのみポールトゥウインが条件)

「チャンピオンを意識する上ではドキドキする展開だと自分たちも感じていますし、見ている人にとっても楽しい展開かなと思います。ただ、やることは変わりません」

写真: Masahide Kamio

「僕たちはずっとポイントを重ねているが故に、シーズン中は(サクセスウエイトで)辛い時期が続きます。久々にノーウエイトでレースができるというのはありがたいですし、自分たちの強みを出せる瞬間でもあります。ここ数戦うまくいっていない部分もあったので、最後勝ち切って気持ちよくチャンピオンを決めたいですね」

「チャンピオンの重みに関しては、1回目、2回目、3回目、4回目も変わらず重みがあります。ただ史上初の3連覇は目標にしているので、しっかりそこは獲りたいですね」

 そんな“シビれる”王座争いにおいて、au TOM'Sにとってポジティブな要素なのが、過去数年のもてぎ戦でのリザルト。2023年、2024年共に優勝を飾り、目下2連勝中なのだ。坪井は、もてぎがau TOM'Sにとって相性の良いサーキットになりつつあるとして、「イレギュラーなことが起きなければ、僕らの実力を出し切れるはず」と自信を見せる。もてぎの300kmレースは予選順位が重要になることから、目標はシンプルにポールトゥウインだ。

 逆に不安要素と言えるのは、全6台のトヨタ陣営の内、5台がタイトルの可能性を有していること。そんな状況下で、第7戦オートポリスでは予選で陣営内のコミュニケーションがうまくいかず、37号車Deloitte TOM'S GR Supraが38号車KeePer CERUMOと#39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraのアタックを邪魔する格好となってしまった。また決勝レースでは、先頭の38号車KeePer CERUMO GR Supraが後続を抑えたことで集団のギャップが一気に縮まり、それがホンダ陣営の100号車STANLEYの大逆転勝利の一因となった。

 オートポリスで勝った100号車STANLEYはホンダ陣営唯一のタイトルコンテンダーであり、陣営を挙げてのバックアップが可能だ。トヨタ陣営としては、そこに足元を掬われてしまうことは避けたい。これについて坪井は、トヨタ陣営内で引き続きコミュニケーションをとっていきたいと語る。

「その辺りの難しさは感じていますし、そこが顕著に出たのがオートポリスだったと思います。逆にそういった経験ができたわけですから、最終戦でどう戦うかについてはトヨタ陣営でしっかり話し合っていくつもりです」

「トヨタ陣営がチャンピオンを獲れるよう、ドライバーの中で共通認識を持ってレースができるよう毎戦ミーティングしています。お互いの温度感をしっかり分かった上で、陣営内で足を引っ張らないようなレースができればと思います」

「とはいえ、自分達がポールからぶっちぎれば何もそういうことにはなりませんから。そういったレースができるように頑張りたいですね」

 スーパーGTの歴史が書き換えられる瞬間は訪れるか。

 

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