スーパーGT 第2戦:富士
開幕戦での大ダメージから修復の16号車ARTA、モノコック交換免れる。今季は8号車とのシナジーも向上……2台体制パワー炸裂するか?
スーパーGT開幕戦のアクシデントでマシンに大きなダメージを受けた16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTは、修復された状態で第2戦富士に登場。幸いモノコック交換は免れた。
戎井健一郎
公開日時: 2025/05/02 12:13
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写真:: Masahide Kamio
雨のスーパーGT開幕戦岡山では、スタート直後に大きなアクシデントが発生した。スピンした38号車KeePer CERUMO GR Supraを避けきれず激突し、車両に大きなダメージを負った16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTだが、無事修復を果たして第2戦の舞台富士スピードウェイに現れた。
車両後部のルーフは吹き飛び、車体右側のドアも外れるなど、見た目上でも派手にダメージを負っていた16号車ARTA。決勝後には、HRC(ホンダ・レーシング)の佐伯昌浩ラージ・プロジェクトリーダーも「結構ひどい状況です。サイドの(クラッシャブル)ストラクチャーも完全に潰れてしまっていますし。ちょっとモノコックも検査に出した方がいいかもしれないくらい」とその損傷具合を心配していた。

マシンは激しく損傷、しかしドライバーは全員無事。スーパーGT開幕戦での多重クラッシュ

マシンは激しく損傷、しかしドライバーは全員無事。スーパーGT開幕戦での多重クラッシュ

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マシンは激しく損傷、しかしドライバーは全員無事。スーパーGT開幕戦での多重クラッシュ
スーパーGT
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点検、修復までのインターバルは3週間弱しかない状況だったが、16号車は無事復活を遂げ、今季から採用された鮮やかなブルーのマシンを再びサーキットに持ち込んできた。今季からGT500クラスの全車が新調したモノコックに関しても、交換を免れたようだ。
開幕戦では1周もすることができずにリタイアした16号車だが、テストからまずまずの手応えを得られている様子で、ドライバーの大津弘樹からもポジティブなコメントが聞こえてきていた。また大津は開幕戦の前、ARTAが「2台体制のメリットをもっと活かすべく、やり方を変えて来ています」と明かしていた。
#16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT
写真: Masahide Kamio
これについてチームのテクニカルディレクターである小池智彦エンジニアに聞いたところ、今季から8号車と16号車のセットアップに関してコンセプトから共有する方向になっているのだと明かした。これは今季新たに小池エンジニアが2台を統括する立場になったことも寄与していると言える。
「去年はどちらかというと、お互いのチーム(8号車と16号車)がお互いベストを尽くすといった2台体制でした」
「でも今年はどちらかというと、スーパーフォーミュラで(TEAM MUGENとして)やっているような2台体制のイメージです。昨年も当然、セットアップシートなど共有はしていたのですが、今年はそれ以外にもセットアップのコンセプト、考え方を共有しようということになりました」
「2台が全く違ったコンセプトでそれぞれやっていると、例えば8号車で良かったモノを16号車に取り入れようとしてもうまくいかないことがあります。今は私が2台それぞれのコンセプトを理解しているので、やりやすいです」
ARTAをはじめとするホンダ陣営にとっては、シリーズを2連覇中のau TOM'Sスープラを止められるかがテーマとなってくる。ただ小池エンジニアは「やっぱりスープラが強いので、チャンピオン争いに絡むとなると、ちょっと向こうが落ちてくれないといけないかな……」と漏らすが、富士戦に向けては「シビックは直線が少し弱いですが一発(アタックでの速さ)が結構あると思っています。予選でなるべく前にいって、前からスタートして戦いたいですね」とコメントした。
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