スーパーGT 第4戦:富士

ホンダのプレリュードが第4戦で初PP&トップ3独占。長期インターバル活かし幅広い見直し……HRCも「ほぼ理想に近い結果」に安堵

スーパーGT第4戦の予選で上位を独占したホンダ陣営。HRCとしても、プレリュードGTとして初のポールポジションに安堵している。

戎井健一郎

公開日時: 2026/08/01 12:03

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#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT

写真:: Masahide Kamio

 富士スピードウェイで行なわれているスーパーGT第4戦では、8号車ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTが予選でポールポジションを獲得したのを筆頭に、ホンダ陣営は全体的に好位置をおさえた。プレリュードとしての初ポールを手にした今回の予選を終え、HRCの開発陣も安堵のコメントを残した。

 今季のスーパーGTは絶対王者の36号車au TOM’S GR Supraが開幕2連勝を飾り、いずれもトヨタ・GRスープラと日産Zが占めた。ホンダ陣営は16号車ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTがレースペースの良さを活かして気を吐くも、開幕戦岡山で6位、第2戦富士で5位が精一杯であった。

 セパン戦が開催されなかったことで3ヵ月近いインターバルを経て迎えた今回の富士戦では、プレリュードが目立った速さを見せた。予選では8号車ARTAがトップで、100号車STANLEY HRC PRELUDE-GTが2番手、17号車Astemo HRC PRELUDE-GTが3番手。16号車ARTAも5番手、64号車Modulo HRC PRELUDE-GTも7番手と、トップ7に5台という結果を残した。

 もちろん、ホンダ陣営は総じて搭載しているサクセスウエイトが軽いという側面も無視できないが、それでも特に8号車ARTA、100号車STANLEYが他の追随を許さないような好タイムを叩き出している点は好材料だろう。

 スーパーGT・GT500のプロジェクトリーダーである徃西友宏氏は、予選を次のように総括した。

「今回は3戦目ということで、ランキング上位につける他社のライバル勢はサクセスウエイトを結構積んでいるチームも多いので、ホンダとしてはこのタイミングでなんとか上位グリッドを占めることができればと思っていました。ほぼ理想に近いような結果を出せたことにまずホッとしています」

 前述の通り、今回のレースに向けては非常に長いインターバルが空いたが、GT500はシーズン中の空力開発ができず、エンジンも年間1スペックとなっている。できることは基本的に「車体セッティングの範疇」になるようだが、徃西氏はシミュレータセッションなどを通してセットアップやタイヤ選択の最適化に取り組んできたと説明する。

「現行規定ではエンジンは年間1基、空力もホモロゲーション済ということで、大きなアップデートで性能を向上させることはできない規則になっていますので、我々としては今年向けに作り上げたプレリュードの性能をしっかり出し切るということをテーマに、細かい改良を積み重ねてきました」

「空力の使いこなしであったり、サスペンションセッティングの見直し、タイヤ選択自体の見直し、選んだタイヤをしっかり使い切る手法など、幅広い領域での見直しや改善が必要でした。各チームのエンジニアリングスタッフの方々とも協力して、HRCとして進めてきました」

「このインターバル期間は、各チームのエンジニアの方々にも何度かHRC Sakura(栃木の開発拠点)に来てもらっていましたし、ドライバーの方々ともシミュレーターテストも数多く行ない、一緒に課題を共有したり、改善手法を考えたりしていました」

 明日の決勝は300km(66周)で、比較的短いレース距離だが、当然ながらタイヤ選択は展開に大きく影響するだろう。予選で履いたタイヤで決勝をスタートしないといけない規則であるため、予選で下位に沈んだライバルがレースペースに強いタイヤを履いていた可能性もあり、ホンダとしては不気味なところだ。

 徃西氏も「レースはタイヤ選択の要素もあるので、他社さんとは僅差の争いになるだろう」としつつも、「ここまでの良い流れをなんとか維持して、トップでプレリュードがゴールできるように準備を進めていきたいと思います」と結んだ。

 

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