開幕戦は6位が最上位のプレリュード、富士で“その先”に手が届くか。好調ARTAの佐藤蓮「表彰台はマスト」
スーパーGT開幕戦でホンダ勢の最上位に入ったARTA 16号車の佐藤蓮は、第2戦富士では表彰台を最低限の目標として掲げている。
#16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT
写真:: Masahide Kamio
プレリュード投入後初のレースとなった2026年のスーパーGT開幕戦では、上位に食い込むことができなかったホンダ陣営。最上位の6位に入った16号車ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTの佐藤蓮に、第2戦富士の意気込みを聞いた。
今シーズンはオフの空力開発が解禁されたシーズンとはいえ、連覇を続けるトヨタ陣営はミラーのステーだけを変更する微調整にとどめるなど、GRスープラは完全に熟成されている状態。岡山での開幕戦でもトップ5のうち1位、2位、4位、5位がスープラであり、そこに唯一割り込めたのは、日産陣営の12号車TRS IMPUL with SDG Zであった。
ARTAの16号車はレースペースと燃費という持ち味を活かしてホンダ勢の中でも秀でたパフォーマンスを見せたが、それでも6位止まり。16号車担当の小池智彦エンジニアも、これが最大限の結果だったと述べ、開発を束ねるホンダ・レーシング(HRC)の徃西友宏LPLも「頂上は高い」とコメントするなど、ライバルとの差を実感しているようだった。
そんな中で迎える第2戦は、岡山とコース特性の異なる富士が舞台で、レースフォーマットも3時間レースと長丁場となる。初ポール、初優勝が待たれるプレリュードに、勝機はあるのだろうか?
ARTA 16号車の佐藤は、開幕戦を振り返り次のように語る。
「予選に関しては思っていたほどのパフォーマンスが出し切れませんでしたが、決勝は36号車(au TOM’S GR Supra)に匹敵するようなペースでした。(16号車の前を行く)39号車(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)は速かったですけど、他と比べても有利なところは結構ありましたし、燃費もホンダ勢では一番良かったです」
「今回は上位勢が重くなるということで、チャンスはあるのかなと思います」
写真: Masahide Kamio
富士では高速のセクター2を強みとしているというプレリュード。予選一発のパフォーマンスに関しては、「明らかに強いセクターが出ていていますし、ウイング(角度)も削ることができているので、結構自信は持って臨んでいます」と語る佐藤だが、やはりこれまでにも指摘されているように、ストレートスピードがウィークポイントだという意識があるという。これが長丁場のレースでどれだけ影響するかが気になるところだ。
「ストレート的には厳しいと思いますが、決勝の展開、位置取りというところで、クリアな場所を走るのが重要になってくると思います」
「少しペースが落ちて後ろに追いかけられるような展開になって、そこにGT300が絡んでくるとやられてしまうかもしれないので、ペースを落とさないようなクルマを作っていくことが大事になると思います」
決勝に向けても、トヨタ勢が脅威であり、簡単なレースにはならないだろうと話す佐藤。今週末の優勝はどれだけ現実的なところにあるのかと問うと、少なくとも表彰台はマストで獲得したいと答えた。
「富士のテストではロングランもショートランもポテンシャルが高かったですが、暑くなってコンディションが変わった中で、タイヤのグレイニング(ささくれ摩耗)やデグラデーション(性能劣化)がどう出るか分からないので、予測できないところではあります」
「ただ16号車としては今季ずっと好調で来ているので、表彰台マストで……という風には考えています」
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