“ストレート爆速BRZ”、富士で旧エンジン時代のコースレコードを更新。スリップの影響はほぼなし? ただ追うapr LC500hも直線速し
スーパーGT第2戦富士でGT300のポールポジションを獲得した61号車SUBARU BRZ R&D SPORTは、アタック時に非常に高いストレートスピードを記録したが、山内英輝曰くスリップストリームが強烈に効いていたわけではなかったという。
写真:: Masahide Kamio
富士スピードウェイで行なわれたスーパーGT第2戦の予選。GT300クラスのポールポジションを獲得したのは、61号車SUBARU BRZ R&D SPORTだった。BRZは今季から新エンジンに換装したが、予選での速さは健在だ。
BRZは長年搭載してきたEJ20型ベースのエンジンから、EG33型ベースのエンジンに変更。排気量が上がり、4気筒から6気筒にマルチシリンダー化したことで、耐久性や燃費、パワーやトルクなど、様々な面でメリットがあると言われている。
開幕戦岡山ではタイヤ選択もうまくハマらず、予選Q1敗退で決勝17位と厳しいレースに終わったスバルだが、第2戦富士では練習走行から好調で、Q1では井口卓人が、Q2では山内英輝がトップタイムをマークし、彼らにとっては定位置とも言えるポールポジションを獲得した。しかも山内が記録した1分34秒314は2番手以下にコンマ7秒の差をつける驚速タイムで、EJ20時代の2021年に自らが記録したコースレコードを更新するおまけ付きであった。
「このエンジンでレコードをとれたことを嬉しく思います」とコメントした山内。今回のBRZのアタックで特筆すべきは、そのトップスピードであった。
BRZは長らく“コーナリングマシン”と言われてきたが、その反面ストレートスピードではライバルに後れをとっていたのも事実だ。しかし今回は288km/hというスピードトラップを記録。ライバルは280km/h前後であり、BRZの速さが抜きん出ていた。
#61 SUBARU BRZ R&D SPORT
写真: Masahide Kamio
そして山内曰く、288km/hを記録した時はスリップストリームの恩恵を大きく受けていたわけではないという。
「あのタイミングではちょっと遠く離れたところにはいましたけど、(スリップ)をめっちゃ使ったという感覚は正直ないですね」
予報では決勝レースは雨上がりの中でスタートする予定で、3時間の長丁場となる。ただスバルとしても2種類のタイヤコンパウンドを持ち込んでいるため、柔軟に対応できる自信があるという。
「ある程度の気温差に収まれば、今持ってきているふたつのタイヤはちょうど合うかなと思います」と山内。
「B(決勝スタートタイヤ)は低温だとありがたいタイヤなので、濡れた後の路面でも問題ないかなと思います。気温が上がった2回目のスティントで硬い方を選んで、最後冷えてきた時にもう1回柔らかいタイヤを履いたり……そういう選択肢の幅はできています」
そして決勝レースに向けて山内は、次のように意気込んだ。
「トップを譲らず、淡々と良いペースで走れたらと思います。岡山でも、今までより給油で後ろに下がらなくなったので、そこ(燃費の改善)も僕たちとしては助かります」
小高復帰で息を吹き返したapr
写真: Masahide Kamio
そのBRZを追いかけるのは、2番手を獲得した31号車apr LC500h GT。開幕戦に続いて、2戦連続での予選トップ3入りだ。
昨年は小山美姫とオリバー・ラスムッセンのコンビで大苦戦した31号車だが、今年は小高一斗が2年ぶりに復帰。その小高がセットアップを先導したことで車両のパフォーマンスは上がっており、相方の小山もQ1で好タイムをマークするなど、“乗れている”状態だ。
「去年何故ダメだったのかの答え合わせをテストでしました。去年の良いところは正直あまりなかったので、セットアップとしては(一昨年の仕様に)戻していく方向です。一昨年から大きく進化はしていませんが、今あるものがうまくまとまっている状態だと思います」
「自分も1年間(aprでの)ブランクが空きましたが、その間に違うカテゴリーに乗ったりしていたので、その経験を活かして今年の開幕戦までにクルマを仕上げてきました。岡山もここ富士も悪くないので、基本的にどのコースに行っても高いパフォーマンスは発揮できるんじゃないかと思います」
なおaprの31号車に関しても、スピードトラップは283km/hとBRZに次ぐ速さであった。ストレートの速い車両同士、レース序盤ではどんな戦いが繰り広げられるだろうか。
「僕たちもストレートが速いクルマだし、セットアップもストレートを活かす方向に振っています。ただストレートで抜くのは難しいかもしれないので、あとはタイヤがどこまで耐えられるか。相手についていってチャンスがあれば、GT500が来たタイミングだったりを活かしたいです」
「僕らは前回も3位で終わっていますし、今回も勝てたら良いですが、しっかり表彰台に乗ってコンスタントにポイントを獲っていきたいです」
#31 apr LC500h GT
写真: Masahide Kamio
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