スーパーGT 第3戦・第8戦もてぎ

ついに走り出したGR GT3 concept、こだわってきた“扱いやすさ”に手応え。スーパーGT特認参戦に石浦「王者争いにリスペクト持って」

スーパーGTもてぎ大会で走行をスタートさせたGR GT3 concept。開発はまだ道半ばだというが、オールマイティでユーザーフレンドリーなクルマづくりに仕上がっているという手応えがあるようだ。

戎井健一郎

編集: 2026/11/06 6:22

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

#32 ENEOS X PRIME GR GT3 concept

#32 ENEOS X PRIME GR GT3 concept

写真:: Masahide Kamio

 スーパーGT第3戦・第8戦が行なわれるモビリティリゾートもてぎで、人々の視線を釘付けにしているのが、今回特認参加の32号車ENEOS X PRIME GR GT3 concept。デビューの日が近付くGR GT3のコンセプト車両が、ひと足先に日本のレースでお披露目される格好だ。

 注目のニューマシンは、レースウィーク金曜午前の専有走行で早速走り出した。ベストタイムは1分49秒638で最下位だったが、70分+クラス分け走行10分で30周を完了した。

 走行を終え、ドライバーの石浦宏明をはじめとするROOKIE Racingの面々、そしてトヨタでGR GT/GT3のチーフエンジニアを務める土井崇司氏が囲み取材に答えた。

#32 ENEOS X PRIME GR GT3 concept

【ギャラリー】ついに来たぞGR GT3 concept! 話題の新車両がスーパーGTもてぎに現る

#32 ENEOS X PRIME GR GT3 concept

【ギャラリー】ついに来たぞGR GT3 concept! 話題の新車両がスーパーGTもてぎに現る

#32 ENEOS X PRIME GR GT3 concept

【ギャラリー】ついに来たぞGR GT3 concept! 話題の新車両がスーパーGTもてぎに現る

#32 ENEOS X PRIME GR GT3 concept

【ギャラリー】ついに来たぞGR GT3 concept! 話題の新車両がスーパーGTもてぎに現る

#32 ENEOS X PRIME GR GT3 concept

【ギャラリー】ついに来たぞGR GT3 concept! 話題の新車両がスーパーGTもてぎに現る

#32 ENEOS X PRIME GR GT3 concept

【ギャラリー】ついに来たぞGR GT3 concept! 話題の新車両がスーパーGTもてぎに現る

#32 ENEOS X PRIME GR GT3 concept

【ギャラリー】ついに来たぞGR GT3 concept! 話題の新車両がスーパーGTもてぎに現る

#32 ENEOS X PRIME GR GT3 concept

【ギャラリー】ついに来たぞGR GT3 concept! 話題の新車両がスーパーGTもてぎに現る

#32 ENEOS X PRIME GR GT3 concept

【ギャラリー】ついに来たぞGR GT3 concept! 話題の新車両がスーパーGTもてぎに現る

スーパーGT

9

スーパーGTをデビューの舞台に選んだ理由

 冒頭では、ROOKIE Racingの山村豊GM、土井エンジニアが共に、特認車両として参戦するにあたっての関係各社の協力に感謝を述べた。さらに土井エンジニアは、今回GR GT3 conceptをデビューさせるに至った経緯についてこう説明した。

「これまでずっと、GR GT3 conceptの開発を続けてまいりました。サーキットでのテスト等も行なってきましたが、こういった実戦の場でしっかりテストをするタイミングを見据えながらROOKIE Racingの皆様と相談した結果、今日この場をいただいた形になります」

 車両のテストを兼ねたレース参加という点では、公認(ホモロゲーション)を受けていない開発車両でも参加できるスーパー耐久のST-Qクラスという選択肢もあったように思える。なぜ特認を得るという形でスーパーGT・GT300を実戦デビューの場に選んだのか? この質問に土井エンジニアは次のように回答した。

「先ほど申し上げたとおり、ROOKIE Racingさんをはじめとする皆様と色々な相談をさせていただきました」

「どこでやるのが一番良いかを考えた時、GT3車両がたくさん走っているスーパーGTの現場でやらせていただくのがベターだと考えました。色んな議論がある中で、こういった決断をいたしました」

左からROOKIE Racingの山村豊GM、ドライバーの石浦宏明、関谷利之監督、小野寺冬真チーフエンジニア、トヨタ自動車GAZOO Racing Companyの土井崇司GR GT/GT3チーフエンジニア

左からROOKIE Racingの山村豊GM、ドライバーの石浦宏明、関谷利之監督、小野寺冬真チーフエンジニア、トヨタ自動車GAZOO Racing Companyの土井崇司GR GT/GT3チーフエンジニア

写真: Masahide Kamio

 今回、GT300のROOKIE Racingは特認車両での参加となるため、オープン参加的な扱いとなる。一応レース順位は認定されるため、トップ3でチェッカーを受ければ表彰式に登壇することとなるが、シリーズポイントは付与されない(厳密には完走によるチームポイントのボーナスはあり)。こういった形での参戦には賛否の声が聞かれたが、石浦もこういった声は認識しており、何よりも他チームが繰り広げるチャンピオン争いに最大限のリスペクトを払った上でレースを戦いたいと述べた。

 メルセデスAMG GT3で戦ってきた今季ここまでの成績で、逆転タイトルへの権利も残していた石浦。シリーズポイント対象外のGR GT3 conceptでの参戦によりチャンピオン争いは放棄する格好となるが、「むしろ開発に携わらせてもらったクルマで世界で初めてレースを走り、皆さんに注目していただける方が光栄なので。こんな機会はレース人生でなかなかないことですから、どちらを選べと言われてもこっちを選びます」と語る。

 そして今回のレースでの目標を尋ねられると、こう語った。

「今回はみんなと走る中での相対的な目標は見えづらいですが、良いクルマづくりに繋がるフィードバックをすることが一番の目標です。今回のことが、将来的に色んなチームにとって役立つと思っています」

「あとはSNSでも色々な声をいただいているのは存じ上げております。チャンピオンシップに対してものすごくリスペクトを持って戦いたいですし、そこは最重要に考えて走りたいです」

ユーザーフレンドリーで、オールマイティなマシン

 今回はあくまでコンセプトモデルでの参加であり、土井エンジニアも開発の進捗は「まだまだ」と明かす。来季GR GT3がレースデビューを果たすのかという質問に対しても、「来年以降の計画については、まだハッキリしたものはない」と話すにとどめた。

 とはいえ、これまである程度長期のスパンで開発が続けられてきたことも確か。GR GT3は「ドライバーファースト」を追求し、誰が乗っても乗りやすいクルマを目指したと標榜されており、今回の囲み会見でも登壇者たちが口々に「お客様に楽しんでいただけるクルマを」「ユーザーフレンドリーなクルマを」「みんなに使いたいと言ってくれるクルマを」などと述べたが、実際に扱いやすい車両に仕上がっているという一定の手応えもあるようだ。

「今日見ていただいた通り、コースインしてすぐレーシングスピードで走ることができました。このクルマはジェントルマンの皆さんにも乗っていただくクルマなので、ドライバーが戸惑うことなく操作できるよう、『こうした方が操作が簡単じゃないか』など、開発ドライバーみんなで取り組んできました。そういった点(操作性の良さ)はしっかり確認することができました」

 そう語る石浦。実際にレースウィーク仕様のオペレーションをすることで、テスト走行時には感じられなかった気付きも多々あり、有意義なセッションになったようだ。

 また車両パフォーマンスとしての強みは、「オールマイティ」な点にあるという。これもある意味で「扱いやすい」という点に繋がる。石浦は語る。

「世界中のサーキットはそれぞれ特徴も違いますし、何を強みにするかによってクルマの特性も変わってきます」

「とはいえこのクルマはシミュレーションの段階から色んなサーキットを走り、あらゆるサーキットで勝てる、という点を目指して開発してきました」

「どこかに特化しているというよりは、オールラウンダーを目指しています。どんなコースでも、どんなメーカーのタイヤを履いてもしっかり走れることを想定してやってきていますし、セットアップにも幅が合って合わせ込めることが大事だと思い、(開発ドライバー)みんなでコメントをしてきました」

 今週末のもてぎ戦は、6月に開催予定だった第3戦セパンの代替レースが組み込まれた関係で、土日でそれぞれ予選と決勝を行なう変則フォーマットとなっている。ROOKIE Racingとトヨタにとっては、新車両のデータを収集する上でこの上ない週末と言える。

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 前戦クラッシュで欠場の埼玉Green Brave、コンクリートウォール直撃で「思ったよりダメージあった」……来季に向けては様々な方向性を検討

More from

戎井健一郎



前戦クラッシュで欠場の埼玉Green Brave、コンクリートウォール直撃で「思ったよりダメージあった」……来季に向けては様々な方向性を検討

スーパーGT

スーパーGT

第3戦・第8戦もてぎ

2 時間前

前戦クラッシュで欠場の埼玉Green Brave、コンクリートウォール直撃で「思ったよりダメージあった」……来季に向けては様々な方向性を検討



“魔境”F2で3シーズン苦闘、宮田莉朋の未来は。世界を見据える眼光に淀みなし「辛いこともいっぱいあった。でも諦めていない」

FIA F2

FIA F2 18 時間前

“魔境”F2で3シーズン苦闘、宮田莉朋の未来は。世界を見据える眼光に淀みなし「辛いこともいっぱいあった。でも諦めていない」



スーパーGT助っ人参戦の宮田莉朋、CARGUYの王座獲得に貢献できるか?「過去に自分が残してきたものがある。大きな不安はない」

スーパーGT

スーパーGT

第3戦・第8戦もてぎ

19 時間前

スーパーGT助っ人参戦の宮田莉朋、CARGUYの王座獲得に貢献できるか?「過去に自分が残してきたものがある。大きな不安はない」

最新ニュース



ついに走り出したGR GT3 concept、こだわってきた“扱いやすさ”に手応え。スーパーGT特認参戦に石浦「王者争いにリスペクト持って」

スーパーGT

SGT スーパーGT

第3戦・第8戦もてぎ

5 分前

ついに走り出したGR GT3 concept、こだわってきた“扱いやすさ”に手応え。スーパーGT特認参戦に石浦「王者争いにリスペクト持って」



前戦クラッシュで欠場の埼玉Green Brave、コンクリートウォール直撃で「思ったよりダメージあった」……来季に向けては様々な方向性を検討

スーパーGT

SGT スーパーGT

第3戦・第8戦もてぎ

2 時間前

前戦クラッシュで欠場の埼玉Green Brave、コンクリートウォール直撃で「思ったよりダメージあった」……来季に向けては様々な方向性を検討



タイヤマルチメイク最後の週末……GT500、GT300共にダンロップ勢が首位発進|スーパーGT第3戦・第8戦もてぎ:専有走行結果

スーパーGT

SGT スーパーGT

第3戦・第8戦もてぎ

2 時間前

タイヤマルチメイク最後の週末……GT500、GT300共にダンロップ勢が首位発進|スーパーGT第3戦・第8戦もてぎ:専有走行結果



オコンのF1キャリアは”成功の物語”。ハースのシート喪失で引退になっても、それは変わらない

F1

F1 F1 3 時間前

オコンのF1キャリアは”成功の物語”。ハースのシート喪失で引退になっても、それは変わらない

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録