スーパーGT 開幕戦:岡山
新エンジンで注目のBRZ、開幕戦はQ1敗退。しかし、決勝での挽回に向けては“秘策”も……?
スーパーGT開幕戦で予選Q1敗退に終わった61号車SUBARU BRZ R&D SPORT。これは、かなり硬めのタイヤ選択をしていることが影響しているようで、レースに向けてはタイヤ無交換すら視野に入れているという。
戎井健一郎
編集: 2026/04/11 9:59
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#61 SUBARU BRZ R&D SPORT
写真:: Masahide Kamio
今季から新しいエンジンに換装したことで注目を集めている、スーパーGT・GT300クラスの61号車SUBARU BRZ R&D SPORT。開幕戦岡山の予選ではQ1で敗退し後方グリッドからのスタートになったが、決勝に向けては挽回に期待が持てる材料があるようだ。
昨年まで、水平対向4気筒の“名機”EJ20型エンジンでGT300を戦ってきたスバル。ただ限りあるパワーを絞り出すような戦い方を強いられたため、トラブルにも苦しめられた。しかし今季からは、水平対向6気筒のEG33型をベースとした新エンジンを搭載。これによりエンジンパワー、低回転でのトルクが増し、決勝レースでも柔軟な戦い方ができることが期待されている。
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迎えた開幕戦岡山の予選では、Q1を担当した井口卓人がA組の13番手に沈み、Q1ノックアウト。決勝は25番グリッドからのスタートとなる。これまでのBRZであれば、勝つためには“逃げ”のレースが必要。予選で後方に沈むとなると、決勝に向けての見通しは暗かった。しかし今年は違う……そんな期待感が、井口からも語られた。
まず彼らは今週末、同じダンロップユーザーの中でもかなり硬めのコンパウンドのタイヤを持ち込んでいるという。予選での苦戦も、これが大きな要因だったようだ。井口は言う。
「今回は決勝を見据えて、ダンロップ勢の中でも一番硬いタイヤを持ち込んでいますが、午前中の練習走行からステアバランスに苦しんでいるところがありました。色々セットアップの面でもやってもらったのですが、予選も正直良いバランスでは走れなくて、タイムを出せませんでした」
「やっぱりピーク(グリップ)がちょっとなかったなと。路面が良くなっている状況でも、タイムの上がり幅があるという感覚は少なかったなと思います」
ただ、この硬めのタイヤ選択によって、決勝の戦略にもかなりの柔軟性があるという。井口によると、スバルは決勝でのタイヤ無交換作戦すら視野に入れているという。これまで岡山ではブリヂストンユーザーが駆使して猛威を振るったこの戦略が、BRZ×ダンロップのパッケージでも見られる可能性があるというのだ。
「パワーで余裕が出た分、今までみたいに予選でトップをとって決勝は柔らかいタイヤで行けるところまでいく……という考え方とは違ってきます。そういった意味でも今回は誰よりも硬めのタイヤを選んできています。岡山のレースはどうしても中盤以降かなりキツくなることが多いので、そこをどう対応するかというところを考えてきました」
井口はそう説明する。
「明日どうなるのかという期待がものすごく大きいので、だからこそQ2に繋ぎたかったです。僕自身、うまく決めきれなかった部分もあるので、明日のレースでしっかり挽回できるよう、チェッカーまで諦めずにいきたいです」
「持ち込んだタイヤが明日のコンディションに合うかは分かりませんが、順位を上げるために、今まで岡山でできなかった無交換作戦も視野に入ってはいます。もちろん(無交換は)苦しいとは思いますが、それを視野に入れられているのは、しっかりとしたタイヤを持ち込んだからこそです」
「これで挽回できれば、僕の気持ちも晴れます(笑)」といつものように笑顔を見せる井口。4輪無交換が難しければ、左側2輪、もしくは前2輪のみの交換も選択肢にあるとのこと。“予選番長”だったスバルが、これまでとは違った形でファンを沸かせてくれるかもしれない。
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