スーパーGT 第6戦:SUGO
GT500ホンダ陣営、怒涛の3連勝でプレリュードは“シビック超え”。ランキングも2〜4番手に「最強パッケージに全力でチャレンジしていく」
スーパーGT・GT500クラスで3連勝を飾ったホンダ陣営。ランキングも着々と上位に上がってきているが、4位に入った“最強パッケージ”のau TOM’S GR Supraとはまだまだ差があると感じている。
戎井健一郎
編集: 2026/09/21 8:24
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写真:: Masahide Kamio
スポーツランドSUGOで行なわれたスーパーGT第6戦で、GT500ホンダ陣営のHRCプレリュードGTは3連勝を飾った。2年間で2勝に終わった先代のシビック・タイプR-GTの勝利数を、投入5レース目で早くも上回ったことになる。
序盤戦こそパフォーマンスを発揮できずに苦戦したプレリュードだったが、第4戦富士までの長いインターバル期間での改善が実を結び、戦闘力がアップ。第4戦は100号車STANLEYが勝利を飾り、第5戦鈴鹿は16号車ARTA MUGENの優勝を筆頭に表彰台を独占、そして第6戦SUGOでは17号車Astemoが4年ぶりに優勝した。
第4戦以降のホンダ陣営は、5台中3台が優勝を記録。優勝に届いていない8号車ARTA MUGENと64号車Moduloもポールポジションを獲得するなど、この3戦で全車が優勝もしくはポールポジションをマークした。これはプレリュード自体のポテンシャルの高さを表していると言えるだろう。
ポイントランキングでも、Astemoの塚越広大、野村勇斗組が2番手、STANLEYの山本尚貴、牧野任祐組が3番手、ARTA MUGENの野尻智紀、佐藤蓮組が4番手と、着実の上位の枠を占めるようになってきたホンダ陣営。しかしその上には、4連覇を狙う絶対王者au TOM’S GR Supraの坪井翔、山下健太組がいる。しかも彼らはサクセスウエイトが上限100kgに達した今回のSUGO戦でも4位に食い込んでおり、Astemoのふたりとは13点差、STANLEYのふたりとは20点差と、依然として大きなマージンを築いている。残る2大会3レースでの逆転は決して容易ではない。
HRC(ホンダ・レーシング)の徃西友宏LPL(ラージ・プロジェクトリーダー)も、SUGOでの優勝は喜ばしい結果だとしつつ、“最強パッケージ”と表現するau TOM’S の実力にはまだ及んでいないことを実感したと総括した。
「プレリュード2台が表彰台に上がってくれたことは、我々としても非常に嬉しい結果となっています」
「しかし100号車(STANLEY)のすぐ後ろの4位に、給油リストリクター含め最大のハンデを背負っている36号車(au TOM’S)がゴールしているので、最強パッケージのライバルとの差はまだまだあるのだなと確認できました。引き続きクルマの速さを磨いて、この最強ライバルに全力でチャレンジしていくという思いを新たにしています」
「繰り返しにはなりますが、我々は同じサクセスウエイトの条件で戦った際には、最強パッケージのライバルにまだまだ追いつけていないと考えていますので、引き続きクルマの戦闘力を高めるというチャレンジをチーム・ドライバーと連携しながら進めていき、ホンダ/HRCとチームで一丸となって残り3レースを戦い、チャンピオン争いを戦い抜きたいと考えております。ご声援をよろしくお願いいたします」
複数台でのタイトル争いは「100%ポジティブ」
#16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT, #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT
写真: Masahide Kamio
前述の通り、ホンダ陣営は全5台が印象的なパフォーマンスを見せている。ダンロップユーザーの64号車Moduloこそ未だ入賞に届いていないが、ブリヂストン勢の4台はランキング7番手以内に固まっており、今回不運な事故によってリタイアとなった16号車ARTA MUGEN(ランキング4番手)、想定以上にマシンバランスに苦しんで9位に終わった8号車ARTA MUGEN(ランキング7番手)が次戦オートポリスで大量得点を奪えば、ホンダ陣営の3台ないし4台がau TOM’Sの対抗馬として最終ラウンドに臨むこともできるだろう。
1対3、もしくは1対4で“au TOM’S包囲網”を敷くことは、数的優位を作り出せる一方、獲得ポイントが分散する点などが懸念とならないだろうか? その点を徃西LPLに尋ねると、「タイトル争いに絡める台数が多いのは、100%ポジティブに捉えていいのかなと思います」と述べた。
「現状は開幕2レースで大量得点を獲った36号車が独走状態ですが、あのクルマが何かのきっかけで0点になってしまうレースが出た場合、次に続く(ホンダの)クルマが複数台いる方がチャンスは高まりますからね」
「我々の得点が1台に集中していれば、36号車にもっと点差を近付けられたのでは……という考えもあるかもしれませんが、そうならないような仕組みがサクセスウエイトですからね(笑)。逆に言えばウエイトを積んだ状態でも2連勝した36号車が非常に良い仕事をしたということだと思います」
「以降の6レースで少しでも追いついて、最終戦のもてぎに何台かチャンピオンの権利を残すということは、観ているお客さんにとっても重要なことだと思いますし、我々としても最終戦を前に権利を無くしてしまう状態は避けたいです。今年はもてぎが2レース制になりましたので、仮に権利をなくすとしても土曜日のレース後ということになるでしょうが」
残るはオートポリスでの3時間レースと、もてぎでの250kmレースのダブルヘッダーだ。ホンダ陣営はここまでの好調を維持することができるだろうか。
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