青と赤、2台のZが直接対決か。12号車インパルのバゲット「レースを通して3号車を抑える必要がある」
12号車カルソニック IMPUL Zのベルトラン・バゲットは、タイトルを争う3号車CRAFTSPORTS MOTUL Zとレースを通じて激しいバトルを繰り広げることになると予想している。
#12 カルソニック IMPUL Z
Masahide Kamio
2022スーパーGT第8戦(最終戦)の公式予選がモビリティリゾートもてぎで行なわれた。GT500クラスのランキング2番手につける12号車カルソニック IMPUL Z(平峰一貴、ベルトラン・バゲット組)は、予選3番手となった。
土曜日午前のプラクティスではトップタイムをマークした12号車。予選Q1はバゲットがアタックを担当し、8番手でギリギリでQ2進出を決めると、平峰が3番手タイムをマークした。
今季は決勝で力強い結果を残しつつも、予選では振るわなかった12号車。ここ一番でタイトルを争うライバルたちを上回る、今季ベストグリッドを手にしたのだ。
ランキング3番手の17号車Astemo NSX-GTが10番手に終わったこともあり、ブリヂストンタイヤを履く12号車と、予選4番手でミシュランタイヤを履く3号車CRAFTSPORTS MOTUL Zのどちらが優れたレースペースを発揮できるかが、タイトルの行方を決定づける大きな要素となりそうだ。
「僕たちは今季最高の予選を過ごし、最も重要なタイムを出すことができた」
バゲットは予選を振り返り、そうmotorsport.comに語った。
「GT500の専有走行ではニュータイヤで良いラップができなかったけど、最終的には素晴らしい1日にできた」
「チームとチームメイトが素晴らしい仕事をしてくれた。プラクティスでベストタイムを出したけど、セットアップには問題があったんだ。いくつかの変更を加えてニュータイヤでのフィーリングがとても良くなった」
「予選ではメインターゲットだった3号車や17号車の前に出ることができた。でも明日、大きな仕事をこなす必要がある。ミシュランのレースペースが良いのは分かっているから、最後まで戦うことになるだろう。でも、僕らのスタート位置が助けになることは間違いない」
予選Q2で3号車のアタックを担当した高星明誠のピットアウトが比較的遅かったことからもわかるように、ミシュランのタイヤはブリヂストンよりもウォームアップが良く、スタート直後のパフォーマンスが高いのではないか、という懸念をバゲットは抱いている。
「プラクティスを見てみると、気温がかなり違っている。今朝はとても寒かったけど、明日はもう少し暑くなるだろう。僕たちは1分38秒台前半でスタートして、1分38秒台後半でフィニッシュしていて(3号車と)同じようなペースだった。気温が変わるかどうか見てみよう。でも間違いなく、僕たちはそこ(ベストに近いところ)にいる」
「スタートは僕が担当する。19号車(予選2番手のWedsSport ADVAN GR Supra/ヨコハマタイヤ)はウォームアップが遅く、3号車はウォームアップが強い。僕たちはその中間にいる。僕たちは1周目だけでなく、レースを通して彼らを抑えておかなくてはいけないだろう。レース中、ずっと彼らは僕たちの排気がかかる位置にいることだろう」
17号車がもてぎのテストで速さを見せながら、予選Q2に進めなかったことに驚いたと認めたバゲット。自分たちが第5戦鈴鹿で最後尾から優勝していることから、17号車が追い上げてくる可能性もあるとしながらも、最も警戒しているのはすぐ横からスタートする3号車のようだ。
2台のポイント差はわずか2.5点。上位なら、ポジションひとつで逆転が可能な差だ。決勝では2台のZが一歩も譲らない激戦を展開しそうだ。
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