【スーパーGT】最後尾スタートから4位ゴール! 3号車CRAFTSPORTS、目指すは王座争い残留
スーパーGT第6戦オートポリスで、4位フィニッシュとなった3号車CRAFTSPORTS MOTUL GT-R。好調な走りとなっている3号車だが、最後までチャンピオン争いに残っていきたいと平手晃平は語っている。
写真:: Masahide Kamio
スーパーGT第6戦オートポリスで、最後尾スタートから表彰台には届かなかったものの、4位でフィニッシュを果たした3号車CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)。軽量なマシンで素晴らしい追い上げを見せて2位でゴールした38号車ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)の影にこそ隠れてしまったが、この4位でポイントランキングは実質5位となり、僚友である23号車MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)ともわずか1点差だ。
では3号車のこの好調さはどこから来ているのだろうか?
田中利和監督に話を訊くと、監督は「まず走り出しから速く走れるような準備ができるようになった。つまり、持ち込みのセットの精度(アップ)に取り組んでいることが結果に結びついています」と話した。
そして「平手がチーム3年目となり宮田エンジニアとのコミュニケーションが進むようになり、チームに戻って2年目の千代もQ1で高い集中力を保っています」と語るなど、チームの状態が上がっていることに手応えを感じているようだった。
今季の3号車は開幕戦から4戦連続でポイントを確実に獲得。4レース目となった第3戦鈴鹿では2位表彰台を獲得して日産勢のポイントリーダーになっていた。続く第5戦SUGOでは平手がエンジンの異常を感じ早めにピットインして大事を取ったこともあり、今季初のノーポイントとなったが、エンジンを壊すことなく第6戦オートポリスを迎えることができた。
しかし第6戦オートポリスの予選Q1では千代がアタックを行なったものの、最下位タイムでQ1敗退となってしまった。
平手は「朝の公式練習からボディ剛性にトラブルを抱えていて、縦横方向は良いのですがヨー方面、傾いた時にグリップが抜けてしまっていました」と要因について説明している。
「以前モノコックにクラックが入っていた時があって、それと似たような状態だったのでメカニックに調べてもらったんです。ただ予選アタックと決勝ラップは違うので、決勝は何とかなるかなと思っていました」
決勝ではQ1で悔しい思いをした千代が、ミシュランタイヤのウォームアップの良さもありオープニングラップから3台をかわし、最後尾から12番手へ浮上。3周目には順位を落としたが、その後もポジションを挽回していき、最初のセーフティカー(SC)明けには2周で3台をかわし7番手へ順位を上げていた。
2度目のSC明けで5台の車両がピットインしてアンダーカットを狙う作戦に出たが、3号車GT-Rはまず23号車GT-Rのピットインを待ち、次の29周目にピットインした。
「オートポリスはどうしても最後の5〜10周がタイヤ的にきつい。なのでチームにもそういう話をして最後の10周で勝負できるようにしてもらいました。今回は23号車と違う構造のタイヤだったこともあったのですが、ブレーキングで前に出る走りができました」と、平手はこの戦略について語っている。
45周から3周連続で順位を上げて入賞圏内の9番手に入ると、57周目には7番手へ。さらに「強引なブロックに遭ったことでネジが吹っ飛んだ」と平手が語る走りで、残り5周で2つポジションを上げ、さらにファイナルラップで4番手となってチェッカーを受けた。
今季は残すところあと2戦。田中監督は「表彰台に上がって、できれば優勝したい」と意気込みを見せており、平手も「オートポリスはクルマもエンジンも納得の状態ではありませんでしたが、何とか最後までチャンピオン争いに残っていけるようにしたい」と力強く前を向いた。
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