ヘイキ・コバライネン、一時トップタイムも「まだスピードが足りない」
2018スーパーGT第2戦富士。前回は苦戦を強いられていたDENSO KOBELCO SARD LC500だったが、今回の予選では5番手につけた。

富士スピードウェイで行われているスーパーGT第2戦。GT500の公式予選で一時トップタイムを記録した#39 DENSO KOBELCO SARD LC500のヘイキ・コバライネンだが、最終的にはトップから0.567秒差の5番手。前回の岡山より確実にマシンパフォーマンスは改善しているものの、まだスピードが足りないと語った。
シーズンオフのテストから苦戦気味だった#39 DENSO KOBELCO SARD LC500。開幕戦岡山の予選でも15番手で終わるなど、苦しいシーズンスタートとなってしまった。
しかし、今回の富士では一転して上位に食い込む走りを披露。急きょのスケジュール変更で計時方式で争われた予選では、1回目のアタックで1分28秒526を叩き出し、暫定トップに浮上する。
2回目のアタックにも期待がかかったが、ライバルほどのタイム更新はできず1分28秒471。5番手で予選を終えた。
前回の岡山と比べると、かなりパフォーマンスも改善したように思われたが、予選を終えたコバライネンは”まだスピードが足りない”と語った。
「1回目のアタックも2回目のアタックもミスはしていないし、不満はない内容だった。だけど、まだまだ我々のクルマは(ライバルに対して)スピードが足りていない。前回の岡山からは確実に改善されているけど、もっとスピードが必要だ」
「今日の状態だとポールポジションを狙うのは難しい状況だった。1回目のアタックも非常に良かったし、2回目のアタックでも0.1秒更新することができた。だけど、ポールポジションのタイムは見えなかった」
「でも、悲観はしていない。今までは大きな問題を抱えていたけど、それが解決の方向に向かっていると思う。完璧ではないけど、着実に良い方向に向かっている」
またLEXUS TEAM SARDは、今回から笠井昭則氏がエンジニアを務めることになった。昨年も同チームでデータエンジニアを務めていたこともあり、コバライネンも一緒に仕事をした経験があるという。
「笠井さんは、昨年データエンジニアとして一緒に仕事をしたし、よく知っている。正直、僕もここに来てからエンジニア変更を聞いて驚いたけど、とにかく今は一緒にベストを尽くしていくだけ。笠井さんは良いエンジニアだし、昨年もマシンのパフォーマンス向上に貢献してくれていたから、問題はない」
さらに、WECのスパ6時間レース参戦のため欠場となった小林可夢偉の代役として今回加入している坪井翔については、このように語っていた。
「今日のシチュエーションでは、彼の走行の機会はなかったし、テストでも満足に走れていないところがあるけど、明日のレースでは良い仕事をしてくれると期待している。2人で協力して表彰台を目指していきたい」
確実に上位に進出するための糸口を掴み始めている#39 DENSO KOBELCO SARD LC500。決勝レースではライバルを脅かす存在にもなりそうだ。
この記事について
シリーズ | スーパーGT |
イベント | 第2戦FUJI GT 500km RACE |
サブイベント | 予選日 |
ロケーション | 富士スピードウェイ |
ドライバー | ヘイキ コバライネン |
執筆者 | Tomohiro Yoshita |