最多ポール記録更新の立川祐路「富士に来るとプレッシャーがすごい」
スーパーGT第2戦富士で通算ポールポジション記録を23回に伸ばした立川祐路は、プレッシャーが良い刺激になっているのかもしれないと語った。

富士スピードウェイで開催されているスーパーGT第2戦。通算23回目、富士では11回目となるポールポジションを獲得した#38 ZENT CERUMO LC500の立川祐路は、富士でのポールポジションへのプレッシャーが、良い刺激になって速さにつながっているのかもしれないと語った。
朝からサーキットが濃霧に覆われたことで、午前中の公式練習がキャンセル。各チームは午後に30分と短い練習走行を行い、予選に臨むことになった。
その予選も普段のノックアウト方式ではなく、20分間の計時方式。多くのチームが、ひとりのドライバーが2セットのニュータイヤを使ってアタックするという、スーパーGTにおいては変則的な形の予選となった。
#38 ZENT CERUMO LC500は、立川祐路がアタックを担当。1セット目のタイヤでは1分28秒790とタイムは振るわなかったが、2セット目のタイヤで見事に軌道修正。1分27秒906までタイムを縮め、自身の持つGT500通算ポールポジション記録を23回に更新して見せた。
予選を振り返り「とにかく今日のポールは嬉しいです」と予選を振り返った立川。手応えのないままでの予選となったが、2セット目のタイヤを使用したアタックをうまくまとめられたと話した。
「正直予想していなかったというか、朝の走行がなくなって、(午後に)短いフリー走行を少し走ってすぐ予選という変則的なスケジュールで、みんなそうだと思うんですけど、手応えを感じていなかった中での予選になりました」
「コンディションを含めてどうなるか分からない中で、1セット目の段階でうまくいかなくて、最後(のセット)はうまくいけました」
一方、パートナーを組む石浦宏明は、走行時間の短さから立川にステアリングを預け、この日は全く走行しなかった。昨年ポール・トゥ・ウィンを決めた第2戦富士の時のように、立川のアタックに驚かされたと語った。
「こんな気持ちのポールは初めてです。1セット目はそこまで上のポジションじゃなかったので、今日は厳しいのかなと思っていたら、突然一番上に行ったのを見て、今年もびっくりさせられました」
「走らずにここにいることが不思議な感覚ですけど、”近道”を知っている立川さんに行ってもらってよかったです」
23回のポールポジションのうち、11回を富士スピードウェイで獲得している立川。”富士マイスター”と呼べるほどその速さは印象的だが、本人は富士に来るたびにプレッシャーを感じていると明かした。
「富士はセクター3も含めて、ドライバーやクルマにラインがいろいろあるので、その辺が僕に合っているのかもしれません」
「自分でも特に得意という感触はなくて、どちらかというと富士に来るたびにプレッシャーだけがどんどん乗っかってきています。そのプレッシャーが良い刺激になっているのかなと思います」
今回の決勝は500kmと、普段より長い距離のレースとなる。石浦は今回の初走行がいきなり決勝前のウォームアップとなるが、「クルマの状態も良さそうですし、それほど大きな違いではないかなと思います。場所が走り慣れている富士というのも僕にとっては安心材料です」と懸念はない様子。
立川は「今日の変則的なスケジュールで、みんなロングランを一切できていないですし、決勝に向けては未知数です。ここで仕切り直して、明日に向けてしっかり準備をしてミスなくきっちりと戦って、昨年と同じような結果が出せるといいなと思います」と、決勝に向けての意気込みを語った。
この記事について
シリーズ | スーパーGT |
イベント | 第2戦FUJI GT 500km RACE |
ロケーション | 富士スピードウェイ |