鮮烈GT500デビューの坪井翔「トラフィックでタイムを落とさないことを心がけた」

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鮮烈GT500デビューの坪井翔「トラフィックでタイムを落とさないことを心がけた」
執筆:
2018/05/05 10:14

スーパーGT第2戦富士。GT500デビュー戦ながら見事な走りで2位表彰台を獲得した坪井翔がレースを振り返った。

 富士スピードウェイで行われたスーパーGT第2戦。小林可夢偉の代役として#39 DENSO KOBELCO SARD LC500をドライブした坪井翔は事前の走り込みもない状態でぶっつけ本番の中、自身が担当した38周のスティントでトップを守りきるという、最高のパフォーマンスを披露した。

 今回、WECのスパ6時間参戦のため小林可夢偉はスーパーGT第2戦を欠場。その代わりとして招へいされたのが坪井だった。

 コバライネンからバトンを受け継ぐ前の心境を訊くと、坪井は「”超プレッシャー”でした」と開口一番。事前にテスト等で走り込む機会がない中でのぶっつけ本番だっただけに、その不安は非常に大きかったという。

「事前準備がしっかりできていれば自信を持って挑めましたけど、事前の準備ができていないままのレースだったので不安しかなかったです」

「メーカーテストでもレギュラーの2人が乗るのがメインで、空いた枠にちょっと乗る程度。(走り込むというよりは)確認走行をする程度でした。富士の公式テストでもエンジントラブルが出てしまって、全く乗れなかったです」

「昨日も3周しか乗っていなかったし、何もわからない状況。ただ『(GT500車両に)乗った』というだけのレベルでした」

 肝心の今週も、濃霧の影響で予選日朝の公式練習はキャンセルに。午後に30分のセッションが急遽追加されたが、基本は予選を担当するコバライネンがステアリングを握り、坪井は3周のみ走行。決勝前のウォームアップでも6周と、走れる時間はわずかしかなかった。しかし、その中でも手応えは感じていた。

 5番手から決勝をスタートした#39 DENSO KOBELCO SARD LC500は、ヘイキ・コバライネンが驚異の追い上げをみせ23周目にトップに浮上。坪井は、初めてのGT500でのレースを”トップでバトンを受け取る”ことになったのだ。

#39 DENSO KOBELCO SARD LC500
#39 DENSO KOBELCO SARD LC500をドライブする坪井翔

Photo by: Masahide Kamio

「トップ争いという責任重大なところで(自分の出番が)回ってきて、やっぱり第2スティントで大体の流れが決まってしまうと思っていたので、正直『乗りたくない……』と思うくらい、緊張していました」

「ただ、(決勝前の)ウォームアップでも6周しか乗れていなかったですけど、その中で手応えはあったので、自分の実力をしっかり発揮することができれば、いい走りができると思っていました」

「ただ、(タイヤが温まっていない状態の)アウトラップだけは本当にやったことがなかったので、そこだけは怖かったですけど、23号車との間隔もあったしトップを守れました」

 そう語る坪井は、初めてのGT500で背後には百戦錬磨の松田次生(#23 MOTUL AUTECH GT-R)が迫ってくるという状況にも関わらず、冷静なレース運びと、その場面に応じた判断が光る走りを見せた。

「(後ろとの間隔は)ずっと見ていました。でも、スリップストリームに入ってくるほどの差ではなかったので、後ろのギャップはしっかり見ながらも、自分のペースを落とさないようにしました。単独で走っていれば(39号車の方が)速そうだったので、トラフィックで余計にタイムを落とさないことが大事だと思っていました」

「後ろもそんなに追いついてくる感じではなかったので、そういった意味ではGT300の処理もうまくできているなという実感を持ちながら走れていましたし、自信につながりました。初めての経験にしてはいい走りができたなと思います」

 最終的に#23 MOTUL AUTECH GT-Rに逆転を許し、2位フィニッシュとなった#39 DENSO KOBELCO SARD LC500。坪井は次回の鈴鹿からGT300の#25 HOPPY 86 MCに戻ることになるが、今回のレースは彼にとって非常に大きな財産となった。

「(収穫は)かなり大きいと思います。500のトップチームで乗る事ができて、それが結果としても出たので、自信につながるしモチベーションにもなります。前回までの課題というのが、今回活かされたので、500で経験したことを25号車に持ち帰れば、さらに良くなると思います」

「抜く側と抜かれる側の両方を経験できたのも良かったです。これがまた300で活かされると思います。今回の経験を25号車のドライバーとしても、しっかり貢献できればと思います」

「やっぱりGT500はプロの人たちが集まっているので、そんなに簡単には行かないだろうと思っていましたが、本当にいいクルマといいタイヤが今回用意されていて、ヘイキさんも色々教えてくれたおかげでしっかり走れました。そこは本当に感謝です」

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シリーズ スーパーGT
イベント 第2戦FUJI GT 500km RACE
サブイベント 決勝日
ロケーション 富士スピードウェイ
執筆者 吉田知弘
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