RAYBRIG NSX-GTのジェンソン・バトン「30kgのウェイト大きく影響」
スーパーGT第2戦富士。9位となった#100 RAYBRIG NSX-GTのジェンソン・バトンは30kgのウェイトハンデが大きく影響したレースだったと語った。

富士スピードウェイで行われたスーパーGT第2戦。#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)は9位入賞。バトンは「タフなレースだった」と振り返った。
前回の岡山では2位表彰台を獲得した#100 RAYBRIG NSX-GT。今回は10番手からのスタートとなり、第1スティントでは山本が着実に順位を上げ6番手まで浮上した。
36周を終えたところでピットインしバトンに交代するが、思うようにペースを上げられず苦戦。#1 KeePer TOM’S LC500や#12 カルソニックIMPUL GT-Rなどに抜かれるシーンもあり、結局10番手まで後退して、73周で2回目のピットインを行い、山本が再び乗車。最終的に9位でチェッカーを受けた。
レース後、「タフなレースだった」と苦笑いを見せたバトン。前戦岡山での結果に応じて与えられた30kgウェイトハンデが影響したレースだったと振り返った。
「ウェイトハンデの影響が出たレースだったと思う。ナオキ(山本尚貴)は素晴らしい仕事をしてくれたけど、僕のスティントでポジションをいくつか落としてしまったのは残念だった。だけど、その状況の中でもポイントをしっかり獲得する事ができた。これを続けていくことは(チャンピオン獲得のためには)重要な事だ」
「(第2スティントでは)8号車の方が今回は速かった。僕たちは30kgのウェイトハンデがあるのに対して、彼らはハンデがないから、その差もあったかもしれない。あと1号車のニック(・キャシディ)は本当に速かった。最終的に彼らに40秒の差をつけられてしまった。あと12号車も手強かった」
「特にこのサーキットは第3セクターでウェイトの影響が効いて、少ないグリップで方向を変えていくから、重心の移動が激しくなる。30kgと言葉だけで聞くと実感がないけど、実際にウェイトを積むとすごく影響があった」
また、バトンを苦しめたのがタイヤ表面にタイヤカスが付着する”ピックアップ”という症状。単独で走っている分には問題ないが、スーパーGTは2クラス混走で、GT300クラスを抜くためにレーシングラインを外して走行する場面も出てくる。
特にGT300の処理の時にピックアップに悩まされたとバトンは語った。
「特にターン4やターン5(トヨペット100RからADVANコーナーへのセクション)は、単独で走っている時は全然問題ないんだけど、トラフィックが出るとピックアップがあった。それを取り除くのに1周くらいはかかった。ブリヂストンのタイヤは本当に素晴らしいんだけど、ピックアップはどうしても起こってしまう」
今回の結果で、合計17ポイントとなった#100 RAYBRIG NSX-GTはトップから9ポイント差のランキング3位。第3戦の鈴鹿は、公式テストでもトップタイムを連発するなど好調だったコース。バトンも非常に楽しみにしている様子だった。
「ポジティブなことは僕たちと同じようにウェイトを多く積んでいたマシンたちが苦戦したことだ。これで僕たちはチャンピオンシップで3位となっている状態だ。鈴鹿は上位陣のウェイトがほとんど同じで、特に3位から6位くらいまでマシンはほぼ同じウェイトだ」
「4月のテストでも調子は非常によかったし、ロングランのペースも悪くなかった。今回のレースは十分なパフォーマンスを見せられなかったが、次回はもっと良くなるはずだ」
この記事について
シリーズ | スーパーGT |
イベント | 第2戦FUJI GT 500km RACE |
サブイベント | 決勝日 |
ロケーション | 富士スピードウェイ |
執筆者 | Tomohiro Yoshita |