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王座奪還を狙うミシュランタイヤ、キーパーソンは“ミシュランを知り尽す”マコヴィッキィ

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王座奪還を狙うミシュランタイヤ、キーパーソンは“ミシュランを知り尽す”マコヴィッキィ
執筆:
2019/03/14 6:37

今シーズンもスーパーGT(GT500クラス)の日産勢2チームにタイヤを供給するミシュランタイヤ。昨年の反省点をもとに王座奪還に向けて準備を着々と進めている。

 2019シーズンもスーパーGT(GT500クラス)2チームにタイヤを供給するミシュラン。スーパーGTでタイヤ開発を担当する日本ミシュランタイヤの小田島広明モータースポーツダイレクターは、今季陣営に新加入したフレデリック・マコヴィッキィの“経験”が役に立つだろうと語った。

 今年も日産勢の#23 MOTUL AUTECH GT-Rと#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rにタイヤを供給するミシュランタイヤ。昨年は第2戦富士で優勝を果たすがシーズン中盤以降は失速。最終的に苦しいシーズンを過ごすことになってしまった。

 小田島ダイレクターは昨シーズンを振り返り、特に決勝でのデグラデーション(タイヤの消耗)が大きく見られた第5戦富士を機に、大きな方向転換を行ったことを明かした。

「2018シーズンを振り返ると、冬場のテストからクルマとタイヤの組み合わせという部分では比較的順調に進んでいました。我々(ミシュラン)としては第2戦の富士で優勝できて、順調に進んでいるなと思っていました」

「第5戦の富士でチームも予選でポールポジションまでいったんですが、決勝で大きなデグラデーションが起きてしまいました。これは我々も事前に準備やテストをしていた段階では、非常に楽観視できるくらいの余裕があったのですが、いざレースになったら、そこがうまく噛み合いませんでした」

「その要因を色々分析した結果、当時の開発の方向性では今後もデグラデーションが発生する懸念がありました。そこで通常では行わないことですが、シーズンの途中で開発の方向性を切り替えて、レースにおける耐久性、デグラデーションの抑止を考えていこうということになりました」

「中盤戦からミシュラン勢の予選が良くないなという印象があったと思いますが、それはタイヤ側として安定性を出すために(予選での)一発のタイムを狙うより、レースでのタイヤの耐久性(の向上)に力を注いだからです。実際に決勝でのラップタイムを見ても(粘り強さが)徐々に最終戦に向けて良くなっていったのがわかると思います」

「今シーズンに向けては2018年の内容をもとにパフォーマンスを向上しなくてはいけないですし、GT-Rとの“パッケージ”として向上しなければいけません。そこに我々も新しい技術を投入して進歩をさせていきたいと考えています。昨年作った課題に対しては、(昨年)12月のセパンテスト、(今年)2月のセパンテストで確認した結果、今のところ順調にきています」

 また今シーズンは、日産陣営のドライバーラインアップが大きく変更され、ミシュランタイヤを装着する3号車に平手晃平とフレデリック・マコヴィッキィが新たに加入した。実はふたりともGT500クラスでは他メーカーのマシンではあるがミシュランタイヤを装着してのレース経験がある。その点は小田島ダイレクターもプラス要素として捉えているようだ。

「2人に関してはスーパーGTでミシュランタイヤは経験があり、平手選手とかも『(タイヤの特徴が)ミシュランだね』という印象はすぐに持ってもらえました」

「ただ、ふたりともGT-Rというクルマが初めての経験になります。そこが今までとは違うところで、そのすり合わせをやっている段階です。ただ、2人とも(リクエストする)セッティングの方向性は近いものがあるので、タイヤに対しての要求点も同じようなものになっています。なので(全体的な)まとまりは早いと思います」

 その中でも、今年のキーパーソンと言えるのがマコヴィッキィだ。彼はスーパーGT以外でも様々なカテゴリーでミシュランタイヤの経験があるドライバー。またタイヤ作りの評判も良く、これがうまく噛み合えばミシュラン勢の快進撃に繋がる可能性もある。

 小田島ダイレクターの、マコヴィッキィの経験については期待している部分は大きいようだ。

「彼は色々なカテゴリーでのミシュランタイヤの経験が非常に高いドライバーです。彼に関してはミシュランタイヤというものを軸にして色々なクルマに乗っているということで、非常に客観的な意見をGT-R(とのパッケージ)に投入できていると考えています。そういう意味ではGT-R(+ミシュランのセットアップ)があまり尖った状況にならないようにするための、標準的なドライバーの位置付け、役割だと(マコヴィッキィのことを)我々は理解しています」

「例えば、このタイヤをGT500用に作ったけども、自分の経験ではこういうバランスがいいんじゃないか? というアドバイスを彼はクルマ側にしていますね」

 今週末から岡山国際サーキットでスーパーGTの2019公式テストが始まる。特にGT500クラスは今季の勢力図が少しずつ見え始める重要なテストとなる。そこでGT-R+ミシュランのパッケージがどんなパフォーマンスを発揮するのか、注目である。

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シリーズ スーパーGT
執筆者 Tomohiro Yoshita