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「まるで“魔法”がかかったような速さだった」山本尚貴、GRスープラ勢との“差”を振り返る

2020年のスーパーGT開幕戦を戦い終えた山本尚貴(#100 RAYBRIG NSX-GT)は、開幕戦でみせたGRスープラ勢の速さに信じられない様子だった。

#100 RAYBRIG NSX-GT、#36 au TOM'S GR Supra

写真:: Masahide Kamio

 GRスープラ勢のトップ5独占という結果となった2020年のスーパーGT開幕戦GT500クラス。6位で今季初戦を終えた#100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴は、GRスープラが突然見せたパフォーマンスについて、“まるで魔法でもかかったような速さだった”と語った。

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 予選4番手からスタートした100号車は、山本が前半スティントを担当した。12周目に#8 ARTA NSX-GTを抜いて2番手に浮上するなど好調な走りを見せていたが、そこから周回を重ねるにつれてGRスープラ勢が巻き返しを見せるレース展開となり、最終的にGRスープラのトップ5独占を許して6位でフィニッシュした。

 motorsport.comの取材に対し「率直に言って“完敗”でした」と、山本は開口一番に答えた。

 GRスープラ勢のロングランでのペースの良さは、シーズンオフの段階から警戒していたという山本。しかし実際には、想像以上の結果となったようだ。

「テストの段階から(スープラ勢は)ロングランのテストを重点的に進めていて、調子よく走っていたのは分かっていました。それこそセパンテストの時から彼はロングランに力を入れているのは分かっていたので、決勝で強さを見せるんだろうなと思っていました」

「でもフタを開けたら、予想以上に強かった姿を目の当たりにして……『まずいな』と思ったのが第一印象です」

 ホンダは今季からClass1規定に準拠したマシンを用意するために、NSX-GTをFR化した。予選一発の速さではライバルを凌ぐパフォーマンスを発揮した一方で、決勝では苦戦を強いられた。特にタイヤの磨耗が進むスティント後半でマシンの挙動が大きく変わることがあったという。

「もともとナーバスな動きがあるクルマをタイヤのグリップ力でカバーしてくれていた部分がありました。タイヤが新しい間は、そのグリップでクルマのバランスと戦闘力を保てていたように感じましたが、周回を重ねてタイヤのグリップが落ちてくると、クルマの挙動に(ナーバスさが)如実に現れはじめました。そうすると、前のクルマを追うどころか後ろを押さえることで精一杯になり、(スティントの)中盤以降はライバルを押さえることが難しい状況になっていました」

 また今回のレースでは、ホンダ勢のドライバーからピックアップの症状にも悩まされたという声が多く聞こえてきた。それは山本も感じており、陣営が長年抱えている課題をまだまだ解消できていないことも明かした。

「少なからずピックアップは起きていましたが、その症状は今までのNSX-GTと変わっていないです。エンジンの搭載位置が変わった今年でも起きていることが同じということは、どこか開発で根本的なところを見直さないと、この課題は永遠にクリアできない気がします。ここはホンダが蓄積したノウハウの一部を改め直さないといけないかもしれません」

「公式練習やQ1のように僕たちのクルマのパフォーマンスを(決勝でも)発揮することができれば、どのクルマにも負けない強さがあると思っています。しかし、それをどのコンディションでも強いクルマにするという部分では、僕たちのクルマへの理解度がまだ低いのか、答えを見つけきれていません」

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 そう開幕戦を振り返った山本。NSX-GTも改善の余地があることを認めながらも、GRスープラが予選Q2から見せた速さと強さについては、少し腑に落ちない点もあったという。

「開幕戦が終わって冷静に分析すると……公式練習とQ1までNSX-GTがライバルを圧倒していたと思いますが、Q2から突如として(GRスープラが)ラップタイムを上げてきました。コンディションがほとんど同じだったQ1とQ2で、同じメーカーの車両であんなにタイムが突然変わるというのは、理解ができないですね。何か魔法を使ったような結果に見えました」

「あのQ2から突如として、まるで“何かのスイッチ”を入れたかのように、一段も二段もギヤを上げてきたように感じました。Q2まで手の内を隠していたのか……その辺はよく分かりませんが、あのQ2からのスピードアップは少し理解しづらかったです」

 そう語った山本は、今回の結果をしっかりと受け止めた上で、彼らを逆転するために”チーム・ホンダ”陣営一丸となって次戦に備えていきたいと、固い決意を表明した。

「これを言っても負け惜しみなのは事実です。スープラ勢が“そういう力”を見せてきたということを重く受け止めて、我々もそれに対抗できるような力をしっかりとつけて、次のレースに臨みたいなと思っています」

「次のレースまで時間がないんですが、開幕戦と同じサーキットでレースができるというのは今まで例がなかったことです。前回のおさらいをして、どこまで進化できたかを確認できる絶好のチャンだと思っています。しっかりと自分たちが反省してきたものを活かして、今回失敗してしまった結果を良い意味で覆せるように、準備して臨みたいです」

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