山本尚貴がタイヤ無交換を直談判「上位に行くにはこれしかなかった」

シェア
コメント
山本尚貴がタイヤ無交換を直談判「上位に行くにはこれしかなかった」
執筆: 吉田知弘
2018/04/08 14:18

スーパーGT開幕戦、タイヤ無交換で2位表彰台を獲得した#100 RAYBRIG NSX-GTだが、この作戦は山本尚貴がチームに直談判したものだった。

 岡山国際サーキットで行われたスーパーGT第1戦。#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)は一時9番手まで順位を下げたものの、タイヤ無交換作戦を敢行しライバルを逆転、2位でチェッカーを受けた。この作戦の提案者は山本だった。

 5番手からスタートした#100 RAYBRIG NSX-GTは、バトンがスタートドライバーを担当したが、1周目の混乱で順位を落とし、さらにレース序盤の混走にも慣れていなかったこともあって一時は9番手まで後退した。

 この時ピットで戦況を見つめていた山本は、上位に返り咲くため、自らタイヤ無交換をチームに申し出たのだ。

「直前のウォームアップの時からクルマの調子は良かったですし、JB(ジェンソン・バトン)がピックアップなどで苦労しているのも分かっていました。僕はその状況でもうまく走らせられるということが分かっていたので、チームにお願いをしてタイヤ無交換作戦に変更しました」

 実際には、前日のミーティングでタイヤ無交換作戦についても話が出たそうだが、レーススタート時は通常通りタイヤ交換を想定した戦略で、バトンもタイヤ交換を前提とした走りをしていたという。

 そのため、このタイミングでタイヤ無交換に変更することに関しては大きなリスクはあったのだが、山本は上位進出のためには、これしかないと決め勝負に出た。

「ここから上位に行くにはギャンブルをするしかないし、最後タイヤが(磨耗して)なくなっちゃったり、ピックアップが酷くなったら『ごめん!』と、先に(チームに)謝っておいて、『最後なんとかしてくるから、これで(タイヤ無交換)でいかしてほしい』とお願いをしました。最終的にチームもブリヂストンもOKを出してくれて、その結果タイヤのウォームアップでライバルが苦しんでいる間に、全部抜いてくることができたし、最後も楽ではなかったですけど、なんとかタイヤを持たせることができました」

山本尚貴とジェンソン・バトン
山本尚貴とジェンソン・バトン

Photo by: Masahide Kamio

 結果的に、トップ争いをしていた#17 KEIHIN NSX-GTと#1 KeePer TOM’S LC500を逆転。44周目に#17 KEIHIN NSX-GTの塚越広大にオーバーテイクされ、2番手に下がってしまうが、無交換のタイヤで必死に食らいつき2位でフィニッシュ。それでも、同じホンダ勢のライバルに惜敗したとあって、レース後の山本は達成感はありつつも、どこか複雑な表情もみせた。

「目の前に(17号車が)いたし、勝てそうで勝てないというのは悔しいです」

「でも、前半スティントのJBが苦しんでいてピックアップもしていたし、あまりコンディションが良くないという状況の中、まさか2位になれるとは思っていなかったので、それを考えると上出来です」

「昨年の今頃、全車トラブルという悔しい思いをして、リベンジという言葉が当てはまるようなレース展開と、ホンダ勢ワンツーを達成することができました。みんなの努力が報われたかなと思います」

次の スーパーGT ニュース
金石勝智監督「勝てそうで勝てないレースが続いたから、本当に嬉しい」

前の記事

金石勝智監督「勝てそうで勝てないレースが続いたから、本当に嬉しい」

次の記事

塚越広大、パーツ刺さるトラブル知らされず「クルマが耐えてくれた」

塚越広大、パーツ刺さるトラブル知らされず「クルマが耐えてくれた」

この記事について

シリーズ スーパーGT
イベント 2018 スーパーGT第1戦 OKAYAMA GT300km RACE
サブイベント 決勝日
ロケーション 岡山国際サーキット
執筆者 吉田知弘
記事タイプ 速報ニュース