平手晃平、10年ぶりにGT300参戦。「以前とはレベルが全然違う」

今シーズン、aprからスーパーGT300クラスに参戦する平手晃平が10年ぶりに参戦するGT300クラスの印象について語った。

 今週末、岡山国際サーキットで開幕する2018年スーパーGTシリーズ。今年は10年ぶりにGT300クラスに挑戦する平手晃平は、以前に参戦していた頃と比べてGT300クラスのレベルが格段に上がっていることを痛感。やりがいのあるシーズンになりそうだと、楽しみにしていた。

 先月の24日に32歳になった平手は、今シーズン久しぶりにGT300クラスに参戦。心機一転という気持ちもあるそうだが、以前在籍していたaprに戻ってきたとあって、どこか懐かしさを感じているところがあるという。

「今年は、気持ち的には(GT300クラスに参戦ということで)心機一転なんですけど、僕がスーパーGTで一番最初にお世話になったチームでもありますし、メカニックさんもほとんど変わっていないので、歓迎されています。そういう意味では、僕としては“実家に帰ってきたような感じ”です」

 平手がGT300クラスで戦っていたのは約10年前。その後、GT3車両やマザーシャシー車両が新たに導入されたほか、ヨーロッパからは各メーカーのワークスドライバーが参戦するなど、GT300クラスはすっかり様変わりした。ここまでのテストを振り返り、今のGT300は一筋縄ではいかないことを改めて痛感していた。

「僕の中でのGT300は(自分が参戦していた)10年前のイメージしかなかったので、『どんなものなんだろう?』と思って乗ったら、(当時とは)大違いでした。GT500並みに頑張らないとタイムが出ないなと感じました。プリウスGTはトラクションコントロールは付いていないですけどABSは付いていて、(ブレーキングでは)GT500以上に突っ込めます。昨年、逆にGT500の立場で『300の車両が抜きづらい!』と思っていた意味がよく分かります」

「10年前のGT300は上位の数チームだけがチャンピオン争いをしている感じでしたが、今年は30台近くいるうちの20チーム以上が良いドライバーを揃えています。タイムも僅差だし、本当にナメてかかると痛い目にあいそう。『そんなに甘くないよ!』という雰囲気を感じましたし、僕としてもすごくやりがいがあります」

 またハイブリッドシステムを搭載したプリウスGTで戦うのも、今年が初めて。特にブレーキング時のフィーリングには、最初慣れなかったという。

#31 TOYOTA PRIUS apr GT
#31 TOYOTA PRIUS apr GT

Photo by: Tomohiro Yoshita

「プリウスに関しては、クルマの剛性感はGT500と同じくらいある気がします。もちろんダウンフォースとかタイヤのグリップという部分ではGT500の方が高いので、ハイスピードコーナーでのコーナリングに関して最初は戸惑いました。あと、ハイブリッドシステムの回生が入っている時と入っていない時のクルマのフィーリングが、今まで経験していないもので慣れるのに大変でした」

「でも、一番苦労したのはABSが付いていること。ブレーキングは今まで自分でコントロールしていたので、そこまでABSを信用しきれない部分があって、最初はうまく使えなかったです。このクルマを最初にテストしたのが鈴鹿のウエットで、最初はブレーキを恐る恐る踏んでいた感じでしたが、今はもう慣れましたね」

 今シーズンも僅差の争いが予想されるGT300クラスだが、プリウスGT勢の仕上がりは上々の様子。開幕戦でのパフォーマンスも重要だが、シリーズタイトル獲得のため、先々を見越した戦い方をしていきたいと、平手は意気込みを語った。

「本当に開幕してみないと分からない部分もありますが、僕たちプリウスGT勢の手応えとしては、かなりいけるかなと思います。ブリヂストンタイヤをみても、ずっとGT500でお世話になってきた人たちがいるので、コミュニケーションもうまく進んでいますし、クルマのポテンシャルも昨年以上に上がっています。うまくいけば常にトップ争いが出来る体制だと思いますし、僕自身もテストで良いパフォーマンスを発揮できています。もちろん開幕戦から良いところに行きたいという気持ちはありますが、まずは開幕戦で3位以内を狙って、先々を見越して戦っていきたいです」

 今シーズン、平手にとっては参戦環境が大きく変わることとなったが、以前にも増してリラックスした表情を見せ、忙しいテストスケジュールが終わった後も、ピット裏で待つファンのもとへ足を運び、笑顔で接していたのが印象的だった。それだけ今季のマシンの仕上がりに手応えがあり、チームとのコミュニケーションもうまくいっている証拠かもしれない。

 間違いなくGT300クラスでのチャンピオン有力候補として、ライバルからも警戒される存在になりそうだ。

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この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 富士公式テスト
サブイベント 2日目
ドライバー 平手 晃平
記事タイプ 速報ニュース