D’station Porscheの藤井誠暢「富士でいいものが掴めた」

スーパーGT300クラスに参戦するD’station Porscheの藤井誠暢は、2回の開幕前公式テストを経て、今季に向けての手応えを感じていた。

 富士スピードウェイで行われたスーパーGT公式テスト。GT300では2日間にわたって#7 D’station Porscheが速さをみせた。今回、全セッションでテストを担当した藤井誠暢が富士テストを振り返り、2018年スペックのポルシェ911 GT3の特徴や、今季の展望を語った。

 3月24日・25日に行われた富士公式テスト。#7 D’station Porscheは好調な走りをみせ、1日目はGT300クラスで総合3番手。2日目はクラス総合トップのタイムを記録した。2日目午後のセッション終盤に左フロントタイヤがパンクチャーに見舞われ、ピット出口付近でマシンを止めるシーンがあったが、幸いマシンへのダメージはほとんどなく、最後まで走行を続けた。

 富士でのテストを見る限り絶好調という印象だった#7 D’station Porsche。今回はスヴェン・ミューラーがニュルブクリンクで行われたVLNに参加していたためテストは欠席。藤井が2日間すべてのセッションを担当した。岡山テストではアップデートされたマシンに合わせたセットアップに苦労していたようだが、彼らが得意とする富士に来て、だいたいの方向性が見えてきたという。

「2018年スペックになってクルマのキャラクターが変わったので、岡山のテストで色々試しましたがいいものが見つかりませんでした。今回は1日目で(セッティングが)いいものが見つかった感じがありますし、第2戦の富士で使うタイヤもいいものを決めることができました」

「一発のタイムに関してはテストでは周りも色々なことをやっているので、実際にどうなるかはわかりませんが、僕たちは決勝でのペースを重視しているので、(シーズン中は)予選Q1通ればいいかなというくらいに考えています。決勝に強いクルマ作り、タイヤ作りをしているので、予選はそこまで重要視していませんが、その中でタイムを出せたというのは良かったかなと思います」

 また、2018年バージョンにアップデートされたポルシェのGT3マシン。外観でみるとフロント部分の形状が大きく変わっている。藤井は昨年までとは異なり富士スピードウェイ以外でのコースで強さを発揮できる可能性があると語った。

「フロントのダウンフォースが増えて、(富士スピードウェイでいうと)100Rとかがよくなりました。ただ、実を言うと…ポルシェは直線番長というイメージがありますが、(18年スペックは)ストレートで速くなくて、最高速の記録が下から7番手。GT3勢の中では一番遅い方です。前後のバランスでいくとストレート(スピード)が厳しいクルマになってしまい、少し悩んでいたんですけど、良い部分で言うと(富士スピードウェイの)セクター2が速くなったりしている部分につながっています。おそらく鈴鹿とかタイとか、富士以外のコースでの伸びしろの方があると思います」

「今年のバージョンになってから、各部をかなり変えたんですけど、『だいたいこの辺かな?』というのが、富士でのテストで分かってきました」

 さらに今年は、相方のスヴェン・ミューラーのフル参戦を果たす。昨年は他のレースとの兼ね合いで4戦しか出場できなかったが、GT300初参戦とは思えない順応性をみせ、早速第2戦富士での3位表彰台に貢献。第7戦タイではウエット路面の中、スリックタイヤでスタートしたにも関わらず、見事なマシンコントロールを披露。ここでも3位表彰台獲得の原動力となった。

 藤井も、シーズンを通して彼と組めることを楽しみにしていた。

「彼もポルシェのワークスドライバーで、毎週のように世界各地のレースに出ていますけど、本人としてもスーパーGTを真剣にやりたいという思いがあって、ポルシェとも話をして1年間(スーパーGT全8戦)のスケジュールを抑えました。その分、テストにはほとんど来られないですが、彼はスピードがあるし、昨年から参戦していて慣れもあるし、何の問題もないし心配もしていません。そういう意味で僕たちは昨年以上のレースができると思います」

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この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 富士公式テスト
サブイベント 2日目
ドライバー 藤井 誠暢
記事タイプ 速報ニュース