メーカーの威信かけた戦い。日産の田中総監督”ワンサイドにはならない”

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メーカーの威信かけた戦い。日産の田中総監督”ワンサイドにはならない”
執筆: 松本和己
2018/04/07 2:21

日産陣営の田中利和総監督は、オフシーズンの開発に手応えを感じており、今季は3メーカーの拮抗した争いが行われると考えている。

 ついに開幕した2018シーズンのスーパーGT。公式テストから、今年のGT500クラスは3メーカーの接戦となるのではないかという声が聞こえてくるが、日産系チームの田中利和総監督も”ワンサイドゲーム”にはならないと力強く語った。

 車両規定が改定され、GT500クラスの全車両が新車となった昨シーズンは思わぬ苦戦を強いられた日産勢。このオフシーズンはその挽回に忙しい冬となったであろう。

 日産系チームの田中総監督は「このシーズンオフ、クルマの開発はしっかりやってきたつもりですので、手応えは十分感じています」とその成果に自信を持っていた。

「昨年の前半戦、苦労したのは事実です。2基目のエンジンを入れてからは随分改善はしましたが、十分なパフォーマンスを安定して出せたかといえばそうではありませんでした」

「最終戦で23号車が優勝したのは、持っているハードウェアの力を100%使った上で、ドライバーの頑張りやタイヤのサポートといったプラスアルファで得たものです」

「でも、ハードウェア的にはまだまだ他社さんに対してキャッチアップしないといけないと思っていました」

 田中総監督は、陣営内部で設定していた開発目標は達成していると明かしたが、GT500クラスの勢力図はまだ見えてきていないという。

「昨年の反省も踏まえて、開発手法を少し見直したりして取り組んできていて、自分たちが設定した目標値に対しては、きちんとトレースができていると思っています」

「一方で他社さんも昨年と同じところにいるわけではないですから、シーズンオフの結果だけでは力関係は正直見えていないですね」

「予選と決勝を終えてみないと、分からないです。自分たちが立てた目標がずれているのかどうかも、レースが終わってから分かるということですね」

 昨年は#23 MOTUL AUTECH GT-Rがチャンピオン争いに絡んだが、日産陣営の4台全てがチャンピオンを争うべくサポート体制が強化されており、今季は3メーカーの拮抗した争いが繰り広げられると田中総監督は考えているようだ。

「23号車はドライバーとチーム力でクルマが少し出遅れた部分をカバーしながら、チャンピオンシップを争うことができました。ですが、きちんと最終戦までチャンピオンシップを争うというのは、日産陣営4台の変わらないテーマです。ニスモとしては、23号車以外の3台のサテライトチームのサポートを強化するという取り組みもしています」

「その効果がすぐに出るものだとは思ってはいないですが、開発手法の見直しとサテライトチームのサポート強化という2つの取り組みをやってきています」

「レクサスは昨年の高い競争力を正常進化させている印象ですし、ホンダは昨年見せていた速さに安定性を加えることができていれば、かなり強敵になってきます」

「(GT500クラスは)自動車メーカーが威信をかけてやっているレースです。2014年に共通モノコックと2リッターの直列4気筒ターボエンジンが導入されて、今年は5年目。各社それぞれ熟成してきて、リスクをとってでも前に出るという姿勢が見えてきています。実際に蓋を開けてみなければ分かりませんけど、今年は昨年のようなワンサイドゲームにはならないでしょう」

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この記事について

シリーズ スーパーGT
イベント 2018 スーパーGT第1戦 OKAYAMA GT300km RACE
ロケーション 岡山国際サーキット
執筆者 松本和己
記事タイプ 速報ニュース