マシンの武器を活かした中山雄一「僕が”表”から新田さんを支えます!」

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マシンの武器を活かした中山雄一「僕が”表”から新田さんを支えます!」
執筆: 松本和己
2018/05/20 14:03

スーパーGT第3戦鈴鹿、GT300クラスの優勝を飾った#96 K-tunes RC F GT3の中山雄一は、高速コーナーが自分たちの武器だったと話した。

 鈴鹿サーキットで開催されたスーパーGT第3戦。終盤の混戦を乗り越えてGT300クラスのポール・トゥ・ウィンを飾った#96 K-tunes RC F GT3中山雄一は、高速コーナーである130RがRC F GT3にとって最大の武器だったと話した。

 今回の決勝はGT500・300両クラスとも、スタート直後から抜け出す展開。その後、セーフティカーの出動により、そのリードが消滅するところまでは同じだった。

 GT500クラスではピットを終えた#8 ARTA NSX-GTがそのまま首位でレースを進めていったが、GT300クラスではタイヤ無交換作戦を敢行するマシンもおり、#96 K-tunes RC F GT3は他車に先行を許してしまう。

 レース終盤は先頭集団がテール・トゥ・ノーズ状態となる大混戦となったが、#96 K-tunes RC F GT3は130Rでの速さを活かし、その集団から抜け出すと再びリードを築いてトップチェッカーを受けた。

 スタートを担当した新田守男は、セーフティカーが出るまでは完璧な流れだったと自身のスティントを振り返り、レース再開後もできるだけリードを築き、中山にステアリングを託そうとしたと話した。

「他のクルマがタイヤ無交換で行くだろうということも頭に入っていたので、できる限りマージンを作ってレースができればなと思っていました」

「それが思い通りにできるクルマをチームが仕上げてくれて、ブリヂストンタイヤも非常に良いパフォーマンスだったので、完璧なくらい良い形で進んでいっていました。まさかのセーフティカーでリードが帳消しになって、がっかりしながらも再スタート後もできるだけ引き離そうと頑張りました」

 新田からステアリングを受け継いだ中山は、その好走とチームのピット作業が噛み合い、タイヤ無交換作戦の#25 HOPPY 86 MCの前でコースに復帰することができたと語った。

「セーフティカーの後から、新田さんも諦めずにクルマの100%を引き出して走ってくれて、チームのピット作業もロスなく出れた感じがありました。そこで負けてなかったので25号車の前に出られたし、ロスが最小限で済んだなと思いました」

 比較的オーバーテイクが難しいとされる鈴鹿サーキットだが、#96 K-tunes RC F GT3は西コースで#18 UPGARAGE 86 MC(小林崇志)や#0 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝)をオーバーテイクすることに成功。そのための武器となったのが、高速コーナーからシケインにかけての速さだったと、中山は明かした。

「コースに出てからはペースが良かったんですけど、谷口選手のブロックがうまくて抜きあぐねていました。でも、ここまで苦戦しながらも低速コーナーでのセットアップを煮詰めてきた上で、高速コーナーが得意だというRC Fの特徴を活かすことができました」

「130Rはもう”GT400クラス”くらいの速さがあるので、比較的簡単に抜くことができました」

「GT300は戦略の幅も広くて、誰に照準を絞るかで大きく勝敗が左右されるレースだと思うんですが、その中でも1番速いクルマだったということが、勝利の鍵だったんじゃないかなと思います」

 今回の勝利で、新田はGT300クラス通算19勝目。これは前戦富士で優勝した#55 ARTA BMW M6 GT3の高木真一と再び並び、最多タイ記録となっている。

 これについて新田が「高木にまた並んだので、今度は抜かれないように抜き返したいです。あとはチームや中山選手に頼りながら、こんな”おじさん”でもGTで長く戦えるんだということを若いドライバーや子どもたちに見せていきたいですね」と話すと、中山は「”おじさん”をしっかり引っ張っていけるように、裏で支えるんじゃなくて表から支えていきたいなと思います。もう一度火をつけて、頑張ってもらいたいですね」と、ベテランに頼もしい発破をかけていた。

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この記事について

シリーズ スーパーGT
イベント 第3戦鈴鹿GT 300km
ロケーション 鈴鹿サーキット
執筆者 松本和己
記事タイプ 速報ニュース