”速さ”を証明したARTA NSX。野尻智紀「皆のおかげで最後まで戦えた」

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”速さ”を証明したARTA NSX。野尻智紀「皆のおかげで最後まで戦えた」
執筆: 松本 和己
2018/05/20 13:08

スーパーGT第3戦鈴鹿。緊迫した首位バトルを制して優勝した#8 ARTA NSX-GTの野尻智紀は、みんなのおかげで最後まで戦いきれたと話した。

 鈴鹿サーキットで開催されたスーパーGT第3戦。GT500クラス決勝をポール・トゥ・ウィンで制した#8 ARTA NSX-GTの野尻智紀は、みんなが支えてくれたおかげで最後まで戦いきれたと語った。

 前日の予選で圧巻のタイムを記録し、ポールポジションを獲得した#8 ARTA NSX-GT。決勝でもスタートを担当した伊沢拓也が快調に飛ばし、一時は後続に11秒近くのギャップを築いた。しかし他車のクラッシュの処理のため出動したセーフティカーで、そのリードが帳消しとなってしまう。それでもトップを死守した伊沢は23周終わりにピットインし野尻に交代。後半スティントは、#100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴に迫られる展開となったが、最後までトップを譲らずにチェッカーを受けた。

 決勝後の記者会見で、伊沢は「良い結果を得られて素直に嬉しいと思います」と開口一番。自身のスティントを振り返り、予選でも見せた速さが勝利につながったと話した。

「自分のスティントは、野尻選手のために少しでもマージンを残したいと最初からプッシュしていました。10秒以上稼いだのがセーフティカーで台無しになってしまい、やっぱり速さだけではなく、運も必要なのがこのレースだと改めて思いました」

「でも野尻選手に代わってからも良いスピードで走ってくれました。すべてはチームとホンダが良いクルマを用意してくれて、僕らのクルマが一番速かったということが勝利につながったと思います」

 今季から、かつて所属していたこともあるARTAに復帰する形となった伊沢。チームに加わってから感じていた自信が、3戦目という早い段階での優勝につながったという。

「移籍して3戦目で、チームも野尻選手もすごく僕を受け入れてくれています。まだ数戦しかしていないながらも良いコンビネーションを感じていたので、こんなに早くそれが結果につながるとは思っていなくて驚きもあったのですが、ひとつひとつ僕たちが積み重ねてきたモノがあった結果なので、皆さんに感謝しています」

 他車を引き離す展開だった伊沢のスティントとは異なり、野尻が担当したレース後半は#100 RAYBRIG NSX-GTとの緊迫した接近戦となった。

「伊沢選手が作ったギャップがゼロになって、そこからまた少し引き離して僕に回してくれました」

 そう語った野尻は、大きなプレッシャーの中で最後まで走り切れたのは、チームのおかげだと感謝を述べた。

「山本選手がいつも力強いレースをするのは分かっていましたし、絶対諦めないだろうなと思いました。やっぱり僕も絶対諦めちゃいけないし、開幕戦では僕が順位を落としたりもしていて、必ず取り返さなくちゃいけないという気持ちもありました」

「最後まで自分自身の気持ちを強く持って、僕の力だけじゃなくてみんなが支えてくれたからこそ、気持ちが折れずに走りきれたんだと思います」

 次戦は、7月1日に決勝が行われるタイ・ブリーラムでの海外ラウンド。伊沢は「タイは今のクルマのスピードがあれば、また良いレースができるんじゃないかなと思うので、期待しています」と意気込みを語った。

 一方の野尻は「ウエイトが48kgということなので、その分痩せてこようかなと思います(笑)。しっかりとタイで戦えるように、体力と気力を回復させて良い走りをしたいと思っています」と冗談を飛ばしながらも、準備を整えて臨みたいと話した。

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この記事について

シリーズ スーパーGT
イベント 第3戦鈴鹿GT 300km
ロケーション 鈴鹿サーキット
執筆者 松本 和己