ARTA NSX-GTが今季初優勝、バトンは今季2度目の2位表彰台を獲得

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ARTA NSX-GTが今季初優勝、バトンは今季2度目の2位表彰台を獲得
執筆: 吉田知弘
2018/05/20 12:31

2018スーパーGT第3戦の決勝レースが鈴鹿サーキットで行われ、#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)が今季初優勝を飾った。

 2018年のスーパーGT第3戦鈴鹿。決勝レースは今回もNSX-GT同士のトップ争いとなり、最終的にポールポジションからスタートした#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)が逃げ切り、今季初優勝を果たした。

 計時システムのトラブルにより、予定よりも40分遅れてスタートすることになった第3戦鈴鹿。スタート時は気温21度、路面温度34度だったが、冷たい風が吹く中での決勝レースとなった。ポールポジションの#8 ARTA NSX-GT(伊沢拓也)がホールショットを奪い、2番手に#100 RAYBRIG NSX-GT(ジェンソン・バトン)が続く。その後方には4番手スタートの#1 KeePer TOM’S LC500が3番手に浮上し、すかさず2番手のバトンに接近していく。

 選んだタイヤの影響もあってか、レース序盤はバトンのペースが上がらず、1周目からキャシディが背後に迫る展開となったが、なんとか2番手を死守。混走になっても順調なペースで周回を重ねるが、10周を迎えるところで、再びキャシディが接近し緊迫した2番手争いが展開された。

 一方、後方はGT300の混走の中で、順位変動が激しくなっていく。ここで特に際立つ走りをみせたのが#23 MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリ。15番手スタートから混乱に乗じて順位を上げていき、12周目には10番手に浮上する。

 トップの伊沢は1周目から後続を突き放す走りを見せ、13周を過ぎた段階では2番手のバトンに対して着実にアドバンテージを築いていく。

 この混乱の中で#39 DENSO KOBELCO SARD LC500のヘイキ・コバライネンがデグナー2つ目を過ぎたところでスピン。コース脇にマシンを止めてしまう。この車両を回収するために、セーフティーカーが導入された。この時点で10秒以上の大差をつけトップを独走していた#8 ARTA NSX-GTにとっては、そのリードがリセットされることになってしまった。

 19周目にレースが再開されると、ここをチャンスと狙っていた#1 KeePer TOM’S LC500のニック・キャシディが1コーナーで#100 RAYBRIG NSX-GTに並びかけオーバーテイク、2番手に浮上する。3番手に下がったバトンは、その周にピットインし山本尚貴に交代した。

 トップの#8 ARTA NSX-GTは24周を終えたところでピットイン。#1 KeePer TOM’S LC500も同じラップでピットインするが、直前までアドバンテージを築いていた#8 ARTA NSX-GTが先にピットアウト。野尻智紀が後半スティントを担当する。#1 KeePer TOM’S LC500は平川亮が乗り込むが、アウトラップのスプーンカーブで#100 RAYBRIG NSX-GT(山本)の先行を許してしまう。

 バトンの前半スティントをみてタイヤの種類を変えたという山本はペースも非常によく、あっという間に野尻に接近し、チャンスを伺う。途中何度か背後につけて横に並びかけるモーションをみせた山本だったが、野尻も全く動じることなくトップを堅持。緊迫した2台のバトルはレース終盤まで続いた。

 また後方では接触行為によるドライブスルーペナルティが何度か見られた。レース前半には#6 WAKO’S 4CR LC500(ジェームス・ロシター)がヘアピンで#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)に追突してしまい、ドライブスルーペナルティを受ける。

 さらに後半には4番手につけていた#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)が、#6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也)にヘアピンで追突してしまい、こちらも接触行為でペナルティを取られ後退。ポイント争いから脱落してしまった。

 後半から終盤にかけては、全体的に落ち着いた展開となったが、その中で際立つ走りをみせたのが#36 au TOM’S LC500の関口雄飛。中嶋一貴から交代した直後の30周目は13番手にだったが、そこから徐々に順位を上げていき、残り4周のところで#23 MOTUL AUTECH GT-Rを抜き5番手に浮上。その勢いで、4番手の#12 カルソニックIMPUL GT-Rにも追いつき、最終ラップのシケインでイン側に思い切って飛び込むが、止まりきれずコースオフ。4番手浮上は叶わなかった。

 注目のトップ争いは、野尻と山本が終始1~2秒の接近戦を繰り広げたが、最後は野尻が振り切りトップチェッカー。#8 ARTA NSX-GTが今季初優勝を飾った。2位には#100 RAYBRIG NSX-GTが入り、ホンダ勢は開幕戦岡山に続いてのワンツーフィニッシュを決めた。3位は#1 KeePer TOM’S LC500が続き、ポイントリーダーの#23 MOTUL AUTECH GT-Rは6位に終わった。

 これにより、ドライバーズランキングは山本/バトン組の#100 RAYBRIG NSX-GTがトップに浮上している。

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この記事について

シリーズ スーパーGT
イベント 第3戦鈴鹿GT 300km
サブイベント 決勝日
ロケーション 鈴鹿サーキット
執筆者 吉田知弘