勝利目前でまさかのリタイア……36号車auの坪井、「完璧なドライビングだったのに」と嘆く
スーパーGT第2戦富士で、勝利を目前にしながらも勝利を失った36号車au TOM'S GR Supraの坪井翔。彼は“完璧な走りで勝てたはず”のレースを落としてしまったことは残念だと語った。
#36 au TOM'S GR Supra, #8 ARTA NSX-GT
Masahide Kamio
富士スピードウェイで行なわれた2021年スーパーGT第2戦では、17号車Astemo NSXが優勝。終盤に勝利を目前にしながらもトラブルでリタイアを強いられた36号車au TOM'S GR Supraの坪井翔は、勝てるはずだったレースを落としたことへの失望を示した。
第2戦の決勝レースで、36号車は4番グリッドからスタートすると好加速を見せて2番手に浮上。7周目にフルコースイエロー(FCY)が解除されたタイミングでトップの8号車ARTA NSX-GTを抜き去り先頭に立つなど、好調な走りを見せていた。
しかし、彼らは勝利を目前にしながらもトラブルでそれを失ってしまった。
問題が発生したのは終盤も終盤の残り11周。この際はコース脇にストップしたマシン回収のため、この日3度目のFCYが発令されており、それが解除されるタイミングだった。
この時36号車は2番手で、トップには8号車がつけていた。しかしながらこのFCY明けに36号車が先頭に立つ可能性が濃厚な状況だった。なぜなら8号車が94周目に行なったイエローフラッグ時の追い越し違反が審議がされており、そのペナルティが科されることは確実視されていたからだ。
だが36号車はFCY明けのリスタートで失速。そのままマシンをコース脇に止めざるを得なかった。結局、勝利を目前にしつつも彼らはここでレースを終え、13位完走扱いのノーポイントとなった。
「プロペラシャフトか何か、分かりませんが最後のFCY後リスタートで何かが壊れてしまい、駆動力を失ってしまいました」
坪井はトラブル発生時の状況についてmotorsport.comにそう語った。
「ドライバーとして自分にできることは何もありませんでした」
「8号車がペナルティを科されるだろうということは分かっていました。(後ろの)17号車よりも自分たちのほうが速く、8号車よりも良いペースがあったんです。ペナルティのことを聞いた時、僕はオーバーテイクのチャンスを窺っていたところだったので、タイヤに余裕をもたせるべきだと思って抑えたんです」
「僕のドライビング自体は完璧だったと思っていますし、僕らはこのレースを間違いなく勝てたと思います。その勝てるレースを逃してしまったのは残念です」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments