ARTA、M6 GT3で涙の初優勝。小林「忘れられない1勝になった」

スーパーGT第5戦富士で、GT300クラスの優勝を果たしたのは、#55 ARTA BMW M6 GT3だった。

 スーパーGT第5戦富士決勝レース。GT300クラスで優勝を果たしたのは、#55 ARTA BMW M6 GT3の高木真一/小林崇志組だった。彼らはただ優勝したわけではなく、公式練習、予選、フリー走行、決勝と、この週末行われたすべてのセッションでトップタイムを記録した。まさに完全制覇とも言える結果だった。この勝利は、今季からスーパーGTに登場したBMW M6 GT3にとっての初優勝でもある。

 第2戦富士のレース後、「初めてM6 GT3に乗った時は『嫌だな』と思った」と語っていた高木。しかし当時は様々なパーツが届き、セッティングの範囲が広がった頃だった。調整をするたびに改善していくマシン、そしてPP&2位表彰台を獲得したことで、「M6が好きになりました」と語っていた。

 そして今回、遂に優勝を果たした。ただ、全セッショントップだったものの、決して楽な勝利ではなかった。日曜朝のフリー走行ではエンジンにトラブルが発生。決勝までにそれを修復し、そしてわずか0.106秒#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSを抑えての勝利だった。

 小林はレース終盤、「絶対に勝ちます!」と無線で決意を口にしていたという。

 その高木と、チームメイトの小林は、決勝レース後に次のように語った。

高木真一(第1スティント担当)
「昨年の富士でも優勝することができ、何度も表彰台に上がっているので、僕たちにとってはゲンのいいサーキットなのだと思います。今はまだ、M6のポテンシャルを探っている状況です。ここまでのレースやテストでは辛い状況になることが多かったのですが、ここしか優勝できるチャンスはないと思って、レースに臨みました。僕のスティントではまずまずのペースで走れましたし、最後はセーフティカー(SC)が導入されたことでなんとか凌げたという感じでした。また、ピットストップの速さもこの結果を掴み取る力になったと思います。それと、最後の小林選手の集中力が今回の勝因になったと思います」

小林崇志(第2スティント担当)
「富士での第2戦はとても好調だったので、ここで勝っておかないと他のサーキットで勝てるかどうかわからないという状況でした。是が非でも勝ちたいと思い、チーム一丸となってレースに臨みました」

「朝のフリー走行でも良いタイムを出すことができ、全セッションでトップタイムを奪うことができました。ただ、レースではそれほどのラップタイムの差があったわけではなく、高木選手のスティント後半で追いつかれ、いつ抜かれてもおかしくない状況になりました」

「そんな中でSCが入り、その後ピットインしてドライバー交代をしてコースに戻ったら、タイヤ交換の練習が効果を生み、マージンを作ることができました。その後はアウトラップからとにかく集中して、コンマ1秒もロスをしないことを心がけて走りました。高木選手と組んで、これで6勝になりますが、今日のレースは僕のレース人生の中で決して忘れることのない1勝となりました。」

 レース後、チームのエグゼクティブアドバイザーである土屋圭市は、小林に語りかけられるや、涙を流した。そして、プレスリリースでこうコメントを残している。

「いや〜、チームもドライバーもブリヂストンタイヤも本当に良く頑張ってくれた。嬉しい! 他に言うことは無い」

Additional reporting by 梅原康之

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この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 富士Ⅱ
サブイベント 日曜日 決勝レース
サーキット 富士スピードウェイ
ドライバー 高木 真一 , 小林 崇志
記事タイプ 速報ニュース