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スーパーGT夏の富士戦が2レース制のスプリントフォーマットに!? 坂東代表から驚きの発言、その真意を直撃「物語は言ってみることから始まる」
2025年夏に富士スピードウェイで行なわれるスーパーGT第4戦が、スプリントレースを2戦行なうフォーマットになるとトークショーで発言したGTA坂東代表。その発言はジョークか、はたまた本気か? 真意を尋ねた。
戎井健一郎
編集: 2025/02/09 0:30
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GTA坂東正明代表
写真:: Takahiro Masuda
「8月の富士はスプリント……」
スーパーGTのプロモーターであるGTアソシエイション(GTA)の坂東正明代表が大阪オートメッセのトークショーでポロッとこぼした一言が、シリーズのファンや関係者をざわつかせている。8月2日、3日に富士スピードウェイで開催を予定している2025年のシリーズ第4戦を、スプリントレースを2回行なうフォーマットにする……というのだ。
この発言に、トークショーに参加するドライバーたちも寝耳に水といった様子で、非常に和やかな空気で行なわれるトークショーという性質と、坂東代表の人柄も相まって、その発言がジョークなのか本気なのかも測りかねる……そんな状況であった。
そこでmotorsport.comは坂東代表に上記の発言の真意を早速尋ねた。すると、坂東代表はおもむろにこう口を開いた。
「言ってみるところから始まるんだよ。物語は」
「そこから話題になって、騒ぎになる。そして『じゃあどうやってやるのか』とみんなが考えるわけです。そうなると、今度は『こういう形ならできるよね』という話になっていく。だから言ってみるところから始まるんじゃないかと」
「みんなが考えることが重要です。みんなの言ってきたこと(話題)が少し進展してくると、各々がそれに対して真剣に考えていくようになるんじゃないかと思います。今一番困ってるのは服部(尚貴/レースディレクター)じゃないかな(笑)」
この発言から読み解くに、夏の富士戦の“スプリントレース構想”は、坂東代表がその場を盛り上げるために言ったジョークでは決してなく、実際に(その進捗はどうであれ)検討されている材料であることがうかがえる。
そして仮に富士戦がスプリントとなった場合、気になるのがそのフォーマットをどうするかだ。
スーパーGTのスプリントレースというと、直近では2010年代前半にJAFグランプリの冠をつけてスーパーフォーミュラ(フォーミュラ・ニッポン)と合同で開催していた富士スプリントカップや、2019年にこちらも富士で開催されたDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)との特別交流戦があるが、いずれもシリーズポイントが付与されない選手権外のレース。シリーズ戦に組み込まれたものとなると、全日本GT選手権(JGTC)時代の2003年第4戦『Malaysian JGTC in FUJI SPEEDWAY JGTC Round4』まで遡る。
この年はSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行し、その影響でセパンでのマレーシア戦が中止に。その代替として開催されたのが上記のレースで、土曜日に予選、日曜にレース1、レース2を実施し、それぞれAドライバー、Bドライバーが出走した。
通常ふたりのドライバーが1台のマシンに交代で乗り、力を合わせて勝利を目指すのがスーパーGT。ひとりのドライバーが走り切るスプリントを2本実施したとなると、厄介なのがドライバーポイントの扱いだ。仮にレース1、レース2で別々にポイントを付与してしまうと、同じ車両に乗るふたりのドライバーの年間獲得ポイントに差がついてしまうため、チームの片方のドライバーだけがチャンピオン……という構図になってしまう可能性が高まる。ペアで戦う競技だけに、できればその状況は避けたいところだと言える。
それを解決する方法と言えるのが、2003年のレースでも採用された、2レース合わせた総合結果でシリーズポイントを付与するというもの。例えばレース1、レース2のそれぞれの結果に対して仮のポイントを付与し、2レース合計のポイントが最も多いペアが、“総合優勝”として通常のレース勝者に与えられるシリーズポイント20を得られるという形だ。
ナイトレース(トワイライトレース)が検討されているセパン戦を含め、今季のスーパーGTでは新鮮な光景がいくつも見られることになるかもしれない。
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