キャシディ、フォーミュラEテストの影響でスーパーGTラスト2戦の参戦に黄色信号?
スーパーGTのGT500ランキング2番手につけている#37 KeePer TOM'S GR Supraのニック・キャシディだが、フォーミュラE参戦に向けた準備のため、シーズンラスト2戦を欠場せざるを得ない可能性が出てきているようだ。
ニック・キャシディ Nick Cassidy(#37 KeePer TOM’S GR Supra)
Masahide Kamio
2020年シーズンのスーパーGTも残すは2レース。GT500クラスは大接戦となっており、上位5台が2ポイント差以内にひしめいている。#37 KeePer TOM'S GR Supraの平川亮/ニック・キャシディ組は、ポイントリーダーの大嶋和也と坪井翔(#14 WAKO'S 4CR GR Supra)を1ポイント差で追っている状態だ。
そんな中、キャシディは他シリーズへの参戦と新型コロナウイルスによる14日間の待機期間の影響で、残る2レースを欠場せざるを得ない可能性が出てきているようだ。
キャシディは、今年3月に行なわれたフォーミュラEのルーキードライバーテストに参加し、最速タイムをマークするなど印象的な速さを見せつけた。関係者から大いに注目を集めた彼は、7月にヴァージン・レーシングと複数年契約を締結。2021年の1月にチリで開幕するシーズン7から、フォーミュラEに参戦することになった。
コロナ禍でスーパーGTのスケジュールが変更されたことで、フォーミュラE参戦に向けての準備が、スーパーGTへの参戦に影響を与える可能性が生じてしまったのだ。
motorsport.comの調べによると、キャシディは先週末(10月24・25日)に行なわれたスーパーGT第6戦鈴鹿の後、イタリアのマジョーネ・サーキットで行なわれたヴァージンとのプライベートテストに参加するため、日本を発った模様だ。
キャシディは今週末に帰国する予定だが、14日間の自主待機を行なう必要があるため、それを考慮すると11月7・8日に開催されるスーパーGT第7戦もてぎへの参戦が難しくなる。
さらに、キャシディはその翌週に開催されるスーパーフォーミュラ第4戦オートポリスに出場した後、11月28日(土)~12月1日(火)にバレンシアで行なわれるフォーミュラEの公式プレシーズンテストのため、ヨーロッパに戻ることになる。ヴァージンの広報担当者は、motorsport.comにキャシディが4日間通して走行する予定だと明かしている。
しかし、11月28・29日には富士スピードウェイでスーパーGTの最終戦が予定されているのだ。また、それまでに待機に関する規制が緩和されない限り、12月5・6日に開催されるスーパーフォーミュラ第5・第6戦鈴鹿へのキャシディ参戦も難しいかもしれない。
現在、日本政府は早ければ11月から海外出張からの帰国・再入国者に対する14日間の待機を免除する方向で調整を始めているという報道があるが、それが最終的にどうなるか、最新の情報は入ってきていない。
なお、10月26日にスーパーGTが発表した第7戦もてぎのエントリーリストでは、37号車は平川とキャシディが乗ることになっている。
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