タイトル争いを左右した1周目の接触。3号車CRAFTSPORTSの千代勝正に”後悔”はなし
3号車CRAFTSPORTS MOTUL Zの千代勝正は、ペナルティを受ける要因となってしまった最終戦1周目の攻防に、後悔はしていないと語った。
写真:: Masahide Kamio
2022年のスーパーGT最終戦もてぎにポイントリーダーとして臨んだ3号車CRAFTSPORTS MOTUL Z。スタートを担当した千代勝正は、ドライブスルー・ペナルティの原因となった1周目の攻防に後悔はないと語った。
3号車は2.5ポイントのリードで最終戦に臨んだが、ランキング2番手の12号車カルソニック IMPUL Zが予選3番手を獲得。予選4番手だった3号車としては、12号車を攻略することがチャンピオン獲得に向けた最大のハードルとなった。
スタート直後から、12号車は予選2番手の19号車WedsSport ADVAN GR Supraに襲いかかり、前を狙った。3号車はその後ろでスキを突こうと伺うが、逆に後方から8号車ARTA NSX-GTに追いつかれてしまった。
ターン5で横並びとなった3号車と8号車の2台は、並んだままコーナーに進入。しかし両者は接触し、アウト側にいた8号車はスピンを喫してしまった。スチュワードは、3号車の千代に接触の責任があると判断。ドライブスルー・ペナルティを科された3号車はポイント圏外の12番手まで後退してしまった。
ただ10周目に多重クラッシュが発生したこともあり、3号車は上位に返り咲いた。レース終盤には後半スティントを担当した高星明誠が17号車Astemo NSX-GTを抜き、4位でレースを終えたものの、12号車が2位を確保。結局12号車が逆転でのチャンピオンを獲得した。
振り返ってみれば、1周目のインシデントがチャンピオンシップの行方を左右するモノであったことは明らかだが、千代はオープニングラップでポジションを守ったことを後悔していないという。
2022年シーズンをどう総括するかと問われた千代は、Motorsport.comに次のように答えた。
「ガッカリです。できることはすべてやったと思います。あのインシデントでレースは少し難しくなりましたが、チャンピオンシップを勝ち取らなければならないし、12号車を抜かなければならなかったので、後悔はしていません」
「トライはしましたが、成功しませんでした。チャンピオンを獲れなかったので、僕たちにとっては難しい瞬間です」
「今シーズンもミシュランのサポートは本当に強力で、僕らと一緒に懸命にプッシュしてくれました。優勝できるポテンシャルはあったと思うので、8号車とのアクシデントは本当に残念です」
今季は日産がニューマシンであるZ GT500を導入した初年度だった。にもかかわらず日産陣営としては、複数台がタイトル争いを展開し、初年度タイトルを獲得するという素晴らしいシーズンになった。
千代は、Z GT500の2年目となる2023年により強くなって戻ってくることを誓った。
「今シーズンはみんなが素晴らしい仕事をしてくれました。特に3号車は新しいメンバーで、僕と高星もそうですが、とても新しいチームです」
「チームの関係はとても良かったです。日産、ニスモ、ミシュラン、チームのみんなに感謝しています」
「だから勝ちたかったんですが、勝てませんでした。とても残念です。来シーズンはもっと強くなって戻ってこなければなりませんし、そうするつもりです」
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