DTMとのデモラン実現うけ、GTA坂東代表「交流戦に向けて前進できた」

スーパーGT最終戦もてぎで実現したGT500とDTMのデモラン。GTAの坂東正明代表は、DTM交流戦実現に向けての前進を確信したようだ。

 11月11・12日にツインリンクもてぎで開催されたスーパーGT最終戦で、GT500とDTMの車両6台によるデモンストレーションランが実施。スーパーGTを運営するGTAの坂東正明代表は、これを機に交流戦実現に向けた動きを加速させていきたいと語った。

 10月14・15日にはドイツのホッケンハイムで行われたDTM最終戦で昨年モデルのMOTUL AUTECH GT-RとレクサスLC500開発車両がデモランを実施。現地の関係者やファンから熱烈な歓迎を受けた。それから約1ヶ月経ち、今度はスーパーGT最終戦の舞台となったツインリンクもてぎに3台のDTMマシンが登場。今度はホンダの#8 ARTA NSX-GTも加えた合計6台によるデモランが実現した。

 同週末にDTMを統括するITRのゲルハルト・ベルガーチェアマンとともに記者会見に出席したGTA坂東代表は、まずホッケンハイムでのデモランについて、このような感想を述べた。

「先月ホッケンハイムで行われたDTM最終戦で、ヨーロッパのファンの皆さんの前で、GT-RとLC500の2台をお見せすることができました。今回はDTMの3台がきて、日本のファンにDTM車両をご覧いただくことができました。ITRのベルガーさんをはじめ、ドイツの各マニュファクチャラーさんに協力いただいて、今回のデモランが実現し、大変光栄に思っております」

「DTM最終戦のホッケンハイムでGT-RとLC500が走った時には、胸に熱いものがありましたが、今回は日本でDTM車両の音や匂いを感じて、また胸に詰まるものがありました。交流戦に向けての調整や、今後のコスト面の話などを進めていきたいですが、こうして6社の車両が集まったのを見ると、ITRをはじめヨーロッパとの距離が縮まったように感じます」

 また坂東代表は、ホッケンハイムとツインリンクもてぎで実現したことで、協議を重ねている交流戦の実現に、また一歩近づくことができたと力強く語った。

「ここにたどり着くまで色々ありましたが、ここに(6メーカーの)実車をみることで、交流戦実現に向けてまた一つステップを踏み、先に進むことができたのではないかと思います」

 その交流戦実現に向けて課題となってくるのが、技術規則の完全な統一と、レースフォーマットをどのようにするのか。エンジンに関してはDTMも2リッター直列4気筒エンジン導入が決まったが、タイヤはDTMがハンコックのワンメイクに対し、スーパーGTはマルチメイク。レースフォーマットもスプリントとセミ耐久などで違いがある状況だ。

 坂東代表は、交流戦実現に向け様々な意見を考慮しなければいけないが、マニュファクチャラー側だけでなく、レースを観戦するファンのことも重視した交流戦にしたいという。

「交流戦のベース作りはファンが共感を持ってもらえるよう、どういう風に楽しんでいただけるかというのを考えなければいけないです。日本のスーパーGTはヨーロッパとはレースの在り方が違いますし、様々な意見もあります」

「レースを戦う側だけではなく、レースを観に来ていただける側のこともしっかり考えなければいけない。多くのお客様が集まることによってレースが成り立つところもあります。そういった部分も道を踏み外さないようにITRとともに交流戦の在り方を作り上げなければいけないと考えております」

取材・執筆/吉田知弘

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この記事について
シリーズ スーパーGT , DTM
イベント名 Rd.8 ツインリンクもてぎ
サーキット ツインリンクもてぎ
記事タイプ 速報ニュース