新型ZのスーパーGT初優勝も近い? NISMOのクインタレッリが感じる手応え
23号車MOTUL AUTECH Zのロニー・クインタレッリは、日産陣営のZが富士で好調な走りを見せたことから、ZのスーパーGT初優勝は目前に迫っていると感じているようだ。
日産/ニスモ陣営が2022年シーズンのスーパーGTに新規投入したZ GT500は、開幕から順調なスタートを切っている。開幕戦岡山では23号車MOTUL AUTECH Zが9番手スタートから追い上げ3位表彰台を獲得。第2戦富士では3号車CRAFTSPORTS MOTUL Zが大クラッシュに見舞われるも、それまでは優勝争いを展開し、最終的には12号車カルソニック IMPUL Zが3位に入った。
第2戦では4位に入った23号車は、現在ランキング3番手。松田次生と共に23号車をドライブするロニー・クインタレッリは、次戦鈴鹿に向けても自信を持っている。鈴鹿と言えば、GT-R時代の2020年から23号車が3連勝中のサーキット。Zに車両が替わった今、その記録を伸ばせるかに注目が集まっている。
クインタレッリが23号車の課題として挙げているのが、開幕から2戦連続でQ1敗退に終わっている予選だ。彼は次のように語る。
「まだ第2戦だけど、開幕前テストでの良い兆候を確認できたことは良かったです」
「僕のスティントでは他の日産勢とバトルしていましたが、3号車がストレートで(他のメーカーに対して)競争力があることを示してくれました」
「僕たちはセットアップで取り組むべきことがあります。特に予選では何かが足りません」
「鈴鹿はここ2シーズン、僕たちにとって特別なサーキットですが、鈴鹿戦に向けて解決したい部分は分かっています」
「また、鈴鹿戦の後は2ヵ月のインターバルが空くので、シーズン後半に向けてチーム全員のモチベーションを維持するためにも、良い結果を残すことが重要です」
Zの初優勝は近いと感じるかと尋ねられたクインタレッリは、こう返答した。
「確かに、鈴鹿は日産にとって初優勝の大きなチャンスがあると思います」
「僕たちの目標はポイントを獲ること、表彰台に乗ってチャンピオン争いに残ることです。もちろんZの初ポールや初優勝を獲得できれば嬉しいですが、中盤になってサクセスウエイトを多く積むことになると、難しくなっていくでしょう」
富士戦は3号車のクラッシュで赤旗中断となり、再開後も数周のセーフティカーランが行なわれたのみでレースは日没途中終了となった。クインタレッリは、レースが予定通り100周で争われていれば、日産勢にとってより良い結果が残せたはずだと考えている。
クインタレッリ曰く、23号車は2度目のピットストップを短い給油で済ませてロスタイムを減らし、なおかつ柔らかめのコンパウンドのタイヤに交換することで、ポジションを上げることを狙っていたという。
「僕のイメージでは、僕たちは2度目のストップを短くして、ライバルの前に立った状態でアウトラップを迎えようと思っていました。なぜなら、僕たちは(ウォームアップの速い)アグレッシブなタイヤを用意していたんです」
「以前富士で優勝した時も、最後のスティントで良い走りができたので、もう一度マシンに乗るのを楽しみにしていました」
「次生選手は(レースが中断されたタイミングで)6番手でした。僕たちが勝てたとは思いませんが、表彰台に上がるチャンスはあったと思います」
「3号車はとても調子が良さそうでした。高星選手が関口選手の前に出られていれば、勝てるチャンスがあったと思います」
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