道上龍、34号車復活に向け行動を開始「このチームで必ず復活する」

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道上龍、34号車復活に向け行動を開始「このチームで必ず復活する」
執筆: 吉田知弘
2018/08/06 22:48

2018スーパーGT第5戦富士。公式練習中に大クラッシュを喫した#34 Modulo KENWOOD NSX GT3の道上龍は、鈴鹿10H参戦を諦めず最後まで解決策を探っていくと語った。

 富士スピードウェイで行われた2018スーパーGT第5戦富士。土曜日朝の公式練習でアクシデントでレース出走を断念した#34 Modulo KENWOOD NSX GT3。チーム代表でもある道上龍は、早くもマシンの復活と参戦再開に向けて動きだした。

 土曜日の朝に行われた公式練習の中に、#38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路)がブレーキトラブルでコントロール不能になり、スピン。ちょうどTGRコーナーを曲がっていた#34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍)に激突。2台のマシンは大破した。

 幸い、2人のドライバーともに大きな怪我はなく、#38 ZENT CERUMO LC500は徹夜でマシンを修復させ、レースに出走。8位入賞を果たした。しかし“もらい事故”という形でマシンのリヤ部分が大破してしまった#34 Modulo KENWOOD NSX GT3は、マシンのフレーム部分に大きなダメージが及んでおり、週末のレース出走を断念した。

 #34  Modulo KENWOOD NSX GT3としては今月下旬に鈴鹿10時間耐久レースも控えており、急ピッチでのマシン修復などの対策が求められる状況だ。チーム代表でもある道上は、クラッシュの衝撃で腰を痛めているにも関わらず、すぐに関係者と今後の対策に対して話し合いを始め、行動に移っていた。

「鈴鹿10Hも含め、(参戦を)諦めずに何とかしたいなと思って、今動いています」

 そう語る道上だが、マシンは全損の状態で、この短時間で参戦できる状態に戻すのは、新車を入手する以外に方法はないという。

「正直、クルマは……全損です。今(解決策を)色々模索している中で、一番の最善策は、もう1台新車を用意するしかない状況です」

「骨組みを取り寄せて修復といっても、時間的に1カ月以上は必要だと思いますし、実際に骨組みを入手したとしても、きっちり組めるのか? という部分もあります。今回の修復は、そう簡単なものではありません。やっぱり、一番(の解決策)はクルマ自体を換えるしかないです。そうでないと鈴鹿10Hには間に合わない状況です」

「もちろん、それをやろうとしていますが、嫌な話になりますけど……レースに参戦するにはお金がかかります。(新車を買うための)その資金というのが、正直十分ではありません。そこをどうやって補うか? という部分で、色んな人と話をして、考えています」

 少しでもレース出走を実現させるべく様々な可能性を探っていた道上。決勝日も関係者らと打ち合わせを繰り返していた。しかし、鈴鹿10Hに関しては参戦できるか否かの決断のタイムリミットが、あと数日というところまで迫っている。

 それでも道上は、最後まで絶対に諦めずに可能性を探り続けると断言。「やれるだけのことはやっていきます。そのために、今も色んな人と話をさせてもらっています」と力強く語った。

 ただ、#34 Modulo KENWOOD NSX GT3は今回非常に調子が良く、公式練習でも走り出しから上位のタイムをマーク。もし決勝を走っていれば表彰台争いに絡めるほどのパフォーマンスを発揮していた。

 それだけに、自分たちがレースに出られないという部分には、やるせない思いを隠しきれない様子だった。

「今回は調子が良かったのに、こんなアクシデントになってしまいました。ぶつかった時の衝撃は『普通の当たり方じゃない、相手に何かが起きたんだ』ということは、すぐ判断できました」

「でも……やっぱり、自分たちは走れない一方で、相手はメーカーの息のかかったGT500クラスだからこそ(一晩でクルマを)直せているし、それ(38号車がスターティンググリッドについているところ)を見ると、正直自分の心の中では……ものすごく悔しい気持ちはあります」

「だけど……起きてしまったことは仕方ないので、僕たちは次に向けてやるしかないです」

 そしてチームを引っ張る立場の道上は、少々時間がかかっても#34 Modulo KENWOOD NSX GT3を必ず復活させたいと語った。

「チームのメカニックさんたちの表情をみると、ちょっと気の抜けたというか、どこか手持ち無沙汰になっている感じがありました。でもレースが終わるまではクルマを片付けることができない状況で、そんな中でみんなの顔を見ていると、代表である僕が何とかしなきゃいけないなという気持ちになっています」

「だから、やれることだけはやって、できる限りのことはしていきたいと思っています」

「最悪、鈴鹿10Hの参戦が無理だったとしても、第6戦SUGOでの復帰を目指さなきゃいけないですし、何としてもこのチームで必ず復活したいなと思っています」

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この記事について

シリーズ スーパーGT
イベント 第5戦富士
ドライバー 道上 龍 , 大津 弘樹
執筆者 吉田知弘
記事タイプ 速報ニュース