小山美姫がスーパーGT初表彰台獲得。しかし2番手HYPER WATER攻略できず、悔しいスティントに「自分のできることをやり切りたかった」
小山美姫はスーパーGT開幕戦で自身初の表彰台を獲得したが、担当スティントで2番手のライバルを攻略できなかった点で悔しさが大きいという。
Kazuto Kotaka, Miki Koyama, #31 apr LC500h GT
写真:: Masahide Kamio
岡山国際サーキットで行なわれたスーパーGT開幕戦で、GT300クラスの31号車apr LC500h GTに乗る小山美姫が3位表彰台を獲得した。女性ドライバーとして3人目、日本人女性としては31年ぶりの表彰台という快挙だが、本人は自身の走行に納得がいっていない。
2023年にスーパーGTデビューを果たした小山は、2025年にaprでオリバー・ラスムッセン、根本悠生と組んで初のフル参戦を果たすも、トップ10フィニッシュは一度もなく、ランキング29位と苦しいシーズンを送った。今季はaprのLC500hでランキング6位に入った経験を持つ小高一斗が古巣復帰を果たし、セットアップ等でチームを先導。それに引っ張られる形で、31号車は開幕戦から速さを見せた。
予選では小山がQ1を担当して2番手で突破。Q2担当の小高は、旋回性能を上げるためのセットアップ変更が少し行きすぎてしまい、ラストアタックの最終コーナーで4輪脱輪してベストタイム抹消となったが、それでも3番グリッドを得て決勝レースに臨んだ。
スタートドライバーは小山。トップの777号車D'station Vantage GT3、2番手の2号車HYPER WATER INGING GR86 GTを追いかけた。小山はルーキーの卜部和久がドライブするHYPER WATERに接近したが、オーバーテイクには至らず。そのままライバルよりも早い25周でピットに戻り、小高にバトンタッチした。
結局トップ3のオーダーは変わらず、aprは3位でフィニッシュ。日本人女性ドライバーの表彰台は、全日本GT選手権時代の1995年、開幕戦鈴鹿31年ぶりだ。当時は数台のみのエントリーで、まだ牧歌的な雰囲気が漂っていたと言われるGT2クラスで岡野谷純(ランティック スカイライン)が2位に入ったというのが最後の表彰台だった。
そんな快挙にもかかわらず、小山はHYPER WATERを攻略できなかったことから、悔しさが大きいようだ。彼女は自身のスティントをこう振り返る。
#31 apr LC500h GT
写真: Masahide Kamio
「思ったよりも自分のペースが落ちなくて、逆に1位の人も2位の人もペースが落ちていっていました。ただ(車両によって)速いところが違うのでパスできませんでした」
「パスできていればトップに追いつけるような力はありそうだったので、もったいないというか……いき切れなかったです」
LC500h GTとGR86 GTは同じGTA-GT300規定で作られた車両ではあるが、ホイールベース等も異なり車両特性には違いがある。LC500hはストレートエンドでの力強さはあったものの、コーナリングに関しては、前の車両の乱流を受ける分、ロングホイールベースを活かしたダウンフォースを武器とするLC500hにとっては厳しかったようだ。
小山は、もし自分がHYPER WATERを抜いて2番手に上がることができていれば、小高のスティントを短くすることに繋がり、タイヤライフの点でも楽なレースをさせてあげられたのではないかと勝った。
「勝てるペースはなかったかもしれないですが、自分の中でやれることがもっとあったんじゃないかという点で悔しいです」
「2号車を抜いて帰ってこられたら、小高選手も楽だったと思います。そうなれば、自分のペースは良かったので、もう少し引っ張れて、小高選手のスティントをもう少し短くできました」
「順位は変わらなかったかもしれませんが、自分のできることをもう少しやりきりたかったです」
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