GT300予選:タイの空を攻略した柳田真孝。会心のチーム初ポール獲得
第7戦タイのGT300クラス予選は、難しいコンディションで#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSが大差をつけてチーム初ポールを獲得した。

チャーン・インターナショナル・サーキットには朝からスコールが降ったものの、公式練習は最終的にドライコンディションで行われた。しかし現地時間の12時過ぎに午前中をさらに上回る量の雨が降り、路面は再びウエットコンディションに。
セッション開始1時間前には雨は止んだものの、ウエットコンディションのままQ1がスタート。それでもコースの大半の箇所で水しぶきが上がらないハーフウエットに近い状況となっていた。
各車が続々とタイムを塗り替えていく中、抜群の速さをみせたのが#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS。リチャード・ライアンが1分39秒593をマークした。2番手にはランキング首位の#65 LEON CVSTOS AMGがつけた。その一方で、ここまで安定した予選結果を出してきた#25VivaC 86 MCは山下健太がQ1を担当したが、うまくタイムを伸ばすことができず、Q1敗退となってしまった。
続くQ2では、まずトップに立ったのが#55 ARTA M6 GT3(高木真一)で、1分39秒473をマーク。これに#61 SUBARU BRZ R&D SPORT、#4 グッドスマイル初音ミクAMGもタイム更新を狙い果敢にアタックしていくがなかなか上回ることができない。
そんな中、最後の最後で#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSの柳田真孝が1分38秒142を叩き出しトップに浮上。同じタイミングでアタックしていた#51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(中山雄一)は2番手も、トップとは1.012秒差。接戦のQ2となったが、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSは頭ひとつ抜け出し、チーム初となるポールポジションを獲得した。
2番手には#51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3、3番手には#55 ARTA M6 GT3が続いた。
今シーズンは柳田が加入し注目も集まっていた#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS。なかなか思うように結果が出せないレースが続いていたが、難しいコンディションの中で掴んだ初のポールポジションに2人のドライバーも笑顔を見せていた。
取材・執筆/吉田知弘
【関連ニュース】
- 第7戦タイGT500予選:白熱のタイムアタック合戦。37号車の平川が逆転でPP獲得
- 第7戦タイ:公式練習から大接戦、首位は#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R
- 第7戦タイ:ピット入口が変更、各車に前国王への追悼メッセージも
- スーパーGTとDTM、それぞれの今季最終戦で”交流デモ走行”を実施
- VivaC 86 MC、タイ間に合うか? 土屋武士監督「空輸で持っていく」
この記事について
シリーズ | スーパーGT |
イベント | Rd.7 タイ/ブリーラム |
ロケーション | チャーン・インターナショナル・サーキット |