タイヤ無交換作戦が奏功。UPGARAGE 86 MCがGT300開幕戦を制す

スーパーGT開幕戦岡山の決勝レース、GT300クラスはタイヤ無交換作戦を敢行した#18 UPGARAGE 86 MCが優勝を飾った。

 2018シーズンの開幕戦『OKAYAMA GT300km RACE』の決勝レースが行われ、GT300クラスはタイヤ無交換作戦を功を奏した#18 UPGARAGE 86 MC(中山友貴/小林崇志)が優勝を果たした。

 週末を通じて天候が不安定だった岡山国際サーキットだが、スーパーGTの決勝レースに合わせるように雨雲は去り、ドライコンディションとなった。

 ポールポジションは#88 マネパ ランボルギーニ GT3だったが、スタート前のグリッドでマシンに不調を抱えていたようで、珍しく何度もエンジンを始動してマシンの様子をチェック。不安材料が残るまま、スタートを迎えた。

 レースの火蓋が切って落とされると、#88 マネパ ランボルギーニ GT3(平峰一貴)を先頭に、トップ3がグリッド順のままターン1をクリア。しかしその後、2番手スタートだった#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン)はひとつポジションを落とし、さらに後方から#25 HOPPY 86 MC(坪井翔)からもプレッシャーを受ける形で1周目を終えた。

 #25 HOPPY 86 MCは3番手に浮上すると、そのまま2番手の#11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信)の背後にピタリとつけ、隙を伺った。

 8周目、#88 マネパ ランボルギーニ GT3のペースが悪いのかトップ3が一気に近づく。すると、#88 マネパ ランボルギーニ GT3が少しフラついたタイミングを逃さなかった#11 GAINER TANAX GT-Rがバックストレートで並びかけヘアピンでオーバーテイク、トップに浮上した。

 #88 マネパ ランボルギーニ GT3は一時周囲を走るマシンより1秒近くラップタイムが遅い状態で、ずるずるとポジションダウン。13周目には#31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀)にも先行を許してしまった。

 勢いのある#31 TOYOTA PRIUS apr GTはそのまま上位に追いつき、トップグループは再び4台に。この4台の間で熾烈なポジション争いが展開された。

 ペースが回復した#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSは#25 HOPPY 86 MCのインにズバッと飛び込み、2番手へ。17周目には勢いそのままにマイクナイトコーナーで#11 GAINER TANAX GT-Rを捉え、一気にトップに浮上した。

 その翌周、バックストレートエンドで#34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍)が#360 RUNUP RIVAUX GT-R(柴田優作)に追突してしまう。#360 RUNUP RIVAUX GT-Rはウォールにヒットしてしまい激しくクラッシュ。#34 Modulo KENWOOD NSX GT3もボンネットを失ってしまった。これにより、最大のオーバーテイクポイントであるヘアピンに事故処理車両が入り、追い越し禁止となった。

 トップに浮上した#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSはこの間に一気に抜け出す。独走態勢を築くかと思われたが、#11 GAINER TANAX GT-Rを交わして2番手に浮上した#31 TOYOTA PRIUS apr GTがそれ以上のペースを発揮。みるみるうちにギャップを縮め、25周目までにアウディのテールに完全に張り付いた。

 しかし、ここでその優勝争いにまさかの事態が発生。32周目、周回遅れの#30 TOYOTA PRIUS apr GT(佐々木孝太)に引っかかった#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSは、ダブルヘアピンで軽く追突してしまう。すると、#31 TOYOTA PRIUS apr GTも#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSを避けきれず、玉突き事故のように#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSに接触してしまった。

 この件で#31 TOYOTA PRIUS apr GTは駆動系にダメージを抱えスロー走行、弱々しくピットに戻りリタイアとなってしまう。

 リードが6秒に拡大した#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSは36周終わりにピットイン。ライアンから富田竜一郎へとバトンタッチした。しかしアウトラップでブレーキをロックさせ、オーバーシュート。なんとかコースに戻るが、これで大きくポジションを落とした。43周目にはついにスローダウンしてしまい、ピット出口付近にマシンを止めてしまった。接触の影響かは不明だが、こちらも駆動系に問題が出てしまったのだという。

 この時点で、ピット作業を済ませた中では#25 HOPPY 86 MC(松井孝允)がトップ。その直後に、#18 UPGARAGE 86 MC(小林崇志)が続く形だ。どちらも、タイヤ無交換作戦を採用したマシンたちだ。

 GT300クラスは49周までで全車がルーティーンのピット作業を終了。トップ争いはやはりマザーシャシー同士の一騎打ちで、約10秒後方の3番手には#65 LEON CVSTOS AMG(蒲生尚弥)がつけた。

 トップの2台は1秒以内の接戦を続けていく。一方、#65 LEON CVSTOS AMGには背後から#7 D’station Porsche(スヴェン・ミューラー)が迫り、こちらもバンパー・トゥ・バンパーの戦いが繰り広げられた。

 トップ争いの均衡が崩れたのは、57周目のダブルヘアピン。GT500クラスのさばき方でわずかにロスした#25 HOPPY 86 MCに対し、アウト側から並びかけた#18 UPGARAGE 86 MCが前に出ることに成功した。

 59周目には3位争いも同じくダブルヘアピンで一気に白熱。#7 D’station Porscheがインにマシンをねじ込むが、#65 LEON CVSTOS AMGも巧みにブロックし、逆転を許さない。

 しかし#7 D’station Porscheは、69周目のマイクナイトコーナーで#65 LEON CVSTOS AMGの攻略になんとか成功。続いて#25 HOPPY 86 MCにも追いつき、72周目のヘアピンでオーバーテイクし2番手に浮上した。

 その頃、トップの#18 UPGARAGE 86 MCは3秒以上前方。ギャップをコントロールしていたという小林は、#7 D’station Porscheの追撃を許さずトップチェッカーを受けた。

 TEAM UPGARAGEは、タイヤ無交換作戦を見事に成功させチームとして初優勝。また、2013年のGT300クラスチャンピオンである中山にとっても、嬉しい初優勝となった。

 →【リザルト】スーパーGT開幕戦岡山:決勝結果

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この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 2018 スーパーGT第1戦 OKAYAMA GT300km RACE
サーキット 岡山国際サーキット
記事タイプ 速報ニュース