GTA、シーズンオフのテスト規制導入を検討。今年12月末のセパンセストは“なし”
毎年シーズンオフに各メーカーが積極的に行なっているテストについて、今後GTアソシエイションがテスト時間等を管理する方向で検討が始まっていることが明らかとなった。

スーパーGTを運営するGTアソシエイション(GTA)の坂東正明代表は、2021シーズンに向けた動きについて言及。今季の最終戦が終了後から始まる“シーズンオフ期間”の各メーカーのテストについて、制限をかけていくことを明らかにした。
これまでは3月の岡山公式テストからシリーズ最終戦までの期間は、GTAが主催する公式テストとは別に、タイヤメーカーが主催するテストを最大16時間を限度として実施することが可能とされていた。またGT500クラスで前年未勝利だったタイヤメーカーは、これに加えて24時間のテストを実施することが許されている。このタイヤメーカーテスト実施時については、その他細かな規定が決められている。
しかし最終戦以降のいわゆる“シーズンオフ”の期間については具体的な制限はなく、各メーカーともこの期間に積極的にテストを実施し、マシンやタイヤの開発を行なうのが通例だった。しかし今後、シーズンオフ期間のテストについてもGTAの管理対象とし、新たな規定を設ける方向で検討が進められているという。
「シーズン中のテスト規定に加えて、最終戦の富士が終わってから、3月の岡山で予定している公式テストまでの“シーズン外”におけるマニファクチャラーのテスト、タイヤメーカーのテストについても、GTAでコントロールをするという話をしています」
「GTAがテスト時間をコントロールして、例えば国内でテストを6月や7月にやるのであれば、(2月に)セパンに行った人たちはそこに参加できないとか、そういうルールを今考えています」
そう坂東代表はGTA定例記者会見で言及した。
このテスト規制導入については様々な理由がある模様。コロナ禍により各メーカーを取り巻く情勢や戦略が変化しており、それに対応した策という側面がまずあるだろう。そしてここ数年激化しつつあるタイヤメーカーの開発競争に対し、シーズンオフのテストもGTAが介入することで、開発費等が高騰し過ぎないようにコントロールする狙いもあるようだ。
具体的にどれくらいの規制になるのかは明らかにされなかったが、これまでのシーズンオフのテストと比べるとかなりの制限が加えられることになりそうだ。さらに「今言えること」として、坂東代表は12月末に各メーカーが行なってきたセパンテストを、今年は実施しないことを明らかにした。
「今年は年末のセパンテストはやりません。(来年の)2月のセパンテストについては話し合いをしています」
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