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スーパーGT、2020年からFCY導入へ。GTA坂東代表が明言

世界各国のレースでも導入が進んでいるFCY(フルコースイエロー)が2020年からスーパーGTでも導入されることになった。

Safety Car

写真:: Masahide Kamio

 スーパーGTシリーズを運営するGTアソシエイションの坂東正明代表は、2020年からスーパーGTにFCY(フルコースイエロー)システムを新たに導入する意向であることを明らかにした。

 現在のスーパーGTでは『FIA国際モータースポーツ競技規則 付則H項2.10.1』に基づき、“競技参加者やオフィシャルが、目下、身体の危険に晒されていながらも、決勝レース中止を必要とする状況にない場合、当該レースの非競技化をするため”に、競技長の決定によりセーフティカー(SC)を出動させることができる。

 さらにスーパーGTではSC出動中にGT500とGT300の車両に隊列を分けて、各クラスの車両が接近した状態でレース再開を行うというのも特徴のひとつとなっている。これはSC出動のタイミングで同じクラスの中で大きな差がつかないようにするための措置として、長年スーパーGTで導入されてきたこと。しかしここ最近は、新たな問題が発生した。

 2015年の第6戦SUGOの際、ちょうどピットストップのタイミングとSC出動が重なり、狭いSUGOのピットレーンに40台近い車両が同時になだれ込んだ。そしてその結果、ピットアウト時に車両が詰まってしまうなど、混乱が発生する事態となった。

 これの対策としてスーパーGTでは、2016年からSC出動中のピット作業は禁止とされ、違反をした場合はストップ&ゴーのペナルティが言い渡されることとなった。ただ、今度はこのルールが“別の問題”に直面した。

 2019年の第5戦富士のレース中盤にSCが出動。ちょうどそのタイミングでピットイン予定だった#6 WAKO’S 4CR LC500がSCボード提示2秒前にピットレーンに入り、GT500クラスで唯一ピットストップを1回多く消化した状態でSC出動に直面するという事態が発生した。もちろん、6号車は何の違反も行なっていないのだが、結果的にライバルに対して1分以上のアドバンテージを築くことになり、そのまま優勝を飾った。偶然のタイミングだったとはいえ、レース後に物議を醸すシーンとなった。

 こういった事態を防ぐべく、GTAは2020年からはFCYを導入する方向でシーズンオフをかけて準備していくことを、坂東代表が明らかにした。なお、従来のSCの運用との兼ね合いをどのようにしていくかについての言及はなかったが、おそらくFCYのシステムを導入していく中でバランスがとられていくものと思われる。

「セーフティカーは安全にレースを運営する上では欠かせないものですが、逆にセーフティカーの介入によってレースの行方に大きく影響する時があります。特に300kmのようなセミロングのレースの中での大事な3周、4周という時に(SC出動で)ピット作業ができないということもあるなど、かなり(SCのみの運用が)難しい状況にきています」

「そこで(F1をはじめ様々なレースの計時システムを扱う)EMモータースポーツと話をして、来シーズンからFCYを導入します」

 スーパーGT第8戦の会場で行われた定例記者会見でそう語った坂東代表。以前からFCY導入については検討していたものの、コスト面の問題や、各車の減速などを管理する際に使用する電波の問題があり、なかなか実用化できなかった。

 その点について坂東代表は、国内レースにおいて許されている範囲内の電波を使ってシステムの運用をしていくとのこと。シーズンオフのテスト走行を利用してFCYシステムの試験運用を行い、2020年の開幕戦から正式導入する方向で準備を進めているという。

「今までは電波法の部分で(FCYのシステムが)使えるか使えないかという問題もありました。F1やMotoGP、WECに関しては(限定的に)許されているのですが、国内レースに関しては許可が降りませんでした。であれば、許されている範囲内(の電波)で、運用していこうと考えています」

「シーズンオフの間に色々テストをしながら、春の合同テストで試験運用して、シーズン開幕から導入していく予定です。色々問題はあると思いますけど、新たな試みとしてFCYを導入して、観ていて面白いレースができるような状態を作りたいと思います」

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