GTA坂東会長、“超過密日程”回避に向け、各団体との協力を明言

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GTA坂東会長、“超過密日程”回避に向け、各団体との協力を明言
執筆: 吉田知弘
2018/05/28 8:56

GTAの坂東会長が、今年の過密スケジュールに言及。来季以降は各団体と協力し、過密スケジュールを緩和することを目指すと語った。

 鈴鹿サーキットで行われたスーパーGT第3戦で、恒例となっているGTA坂東正明会長にる定例会見が行われた。その際に坂東会長は、今シーズンの国内レースで問題視されている“過密日程”について言及。2019年シーズンは各プロモーター、オーガナイザーとしっかり話し合いをしながらスケジュール組んでいくと語った。

 2018シーズンは、特にシーズン序盤にレースが集中するスケジュールとなり、特に5月はスーパーGTとスーパーフォーミュラが交互に開催され、過去に例を見ない4週連続開催という日程になった。

 現在、国内トップレースで戦うドライバーやチームの多くはスーパーGTとスーパーフォーミュラの両方に参戦しており、シーズン前のテストを含めると2月末からほぼ毎週のようにどこかのサーキットに行って走るという日々が続いている。

 ドライバー別で見ると、前述2カテゴリーに加えスーパー耐久にも参戦している山下健太が、一番過酷なスケジュールとなっており、公式レースだけをみても4月21日・22日のスーパーフォーミュラ開幕戦を皮切りに、5月31日~6月3日のスーパー耐久富士24時間レースまで7連戦という状態となっている。

 もちろん、各チームで働くメカニックの中にも3カテゴリーを兼務している人が多く、シーズン開幕から続く過酷日程に現場では体調を崩す人も少なくない状況となっている。

 この状況に対して、GTAのみならずスーパーフォーミュラを運営するJRPなど、各プロモーターやオーガナイザーも改善方法を探っている様子。スーパーGT鈴鹿戦の予選日には、JRPの倉下明社長がサーキットを訪れ、GTA坂東会長と来シーズンのスケジュールについて議論したという。

「昨日もJRPさんがお見えになってカレンダーについて話しましたし、課題ももらいました」

 そう語る坂東会長は、現状のスケジュールの決め方について説明したが、今後はもっと各プロモーターとオーガナイザーが歩み寄って調整をして行く必要があることも明らかにした。

「オーガナイザーの意向もあるし、プロモーターの意向もあります。どういうふうに(年間の)レースを展開するかとなった時に、今の決め方でいうと、GTAは白紙のカレンダーの52週に8戦を入れ、テストを入れます。それから、他のプロモーターの方たちも加わって決まる形になっています」

GTAの坂東正明会長
坂東正明GTA会長

Photo by: Tomohiro Yoshita

「GTAに『何とかしろ!』という意見が多いんだけど、我々が(カレンダーを)選んだ時は白紙なんですよ。我々が選んだ後、JRPさんとスーパー耐久さん(のスケジュール)が入ってきた時に、スケジュールが重なったりという状況が分かってくる。そしてそこをどうやって調整しようか……というやり方でした」

「オーガナイザーと他のプロモーターにも1回集まってもらって、あまり過密スケジュールが起きない状況を作りたいと思っています」

 今年のスーパーGTは、8月末に開催されていた鈴鹿1000kmがなくなり、5月に移動。もちろんこれは鈴鹿サーキットが新しく「鈴鹿10時間耐久レース」を開催することに伴っての変更である。スーパーGT単体で見れば大きな影響はなかったが、前述の通り複数のカテゴリーに参戦しているチームにとっては、スケジュールの過密化という影響が及ぶこととなった。その状況を鑑み、今後はチームのスケジュールにも目を向けなければいけないと、坂東会長は語った。

「(GT鈴鹿ラウンドに関して)これはオーガナイザー(鈴鹿サーキット)の意向で、(昨年までは)8月末に入っていた1000kmが、入る余地がないところ(5月下旬)に移動になったわけです。ただ、それによってチームが過密スケジュールになってしまいました」

「自分たちの中では調整範囲内だと思っているんですけど、スーパーGTの富士と鈴鹿の間に何があるのか、来週何があるのか……我々(スーパーGT)のカレンダーが空白になっている部分にいくつ(のレース)が入って、西から東まで(どこで開催しているのか)というのを見た時に、これはちょっと物を申してもいいかなと思います。少しコントロールしなければ、あまりにもチームが過密スケジュールになっています。オーガナイザーに対してもコントロールをさせていただく方向で、今後話をしていきたいと思っています」

「我々は(来年)7大会+タイ、加えてDTMの交流戦を日本に呼ぶこと、それから向こうに行くことを目標にしています。その中で、(過密にならない)カレンダー作りをやらなきゃいけないです」

「まだすぐには(具体的な日程が)出ないですけど、今後も各団体と話をしながら決めて行きたいと思っています」

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この記事について

シリーズ スーパーGT
イベント 第3戦鈴鹿GT 300km
サブイベント 決勝日
ロケーション 鈴鹿サーキット
執筆者 吉田知弘