ヘイキ・コバライネン、5ヵ月ぶりのSGTパドックに笑顔「戻ってこられて本当に嬉しい」
新型コロナウイルスによる入国規制で開幕2戦の欠場を余儀なくされていたヘイキ・コバライネン(#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が、久しぶりにスーパーGTのパドックに帰って来た。
写真:: Masahide Kamio
鈴鹿サーキットで今週末開催される2020スーパーGT第3戦鈴鹿。ついに再入国が叶いレースに復帰できる#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraのヘイキ・コバライネンは満面の笑みでパドックに登場した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で外国人の日本への入国が厳しく規制されており、コロナ禍の間、母国フィンランドに滞在していたコバライネンもなかなか入国できない状態が続いていた。しかし、8月に入って再入国規制が一部緩和されたことで再入国の許可が下り8月6日に来日。14日間の自己隔離期間を終え、チームメイトの中山雄一とともに鈴鹿サーキットに姿を見せた。
「こうしてチームに加わって、またスーパーGTのパドックに戻ってくることができて嬉しい。残念ながら最初の2戦は日本に来ることができなくてテレビで観戦していた。でも入国制限が一部変更になったおかげで来日することができた。僕にとっては久しぶりのレースになるけど、とにかくできることをやるだけだし、セッションが始まるのが今から楽しみだ」
motorsport.comの取材に対してそう語ったコバライネン。欠場を余儀なくされた開幕2戦もしっかりテレビでチェックするとともに、フィンランドの自宅ではシミュレーターも活用して、久しぶりとなるスーパーGTのレースに向けて準備を進めていた。
「フィンランドにいる間は、体力トレーニングを中心に行なった。筋力トレーニングもそうだしサイクリングもかなりやった。合わせて、自宅にレーシングシミュレータがあるから、それで練習もした。そのシミュレーターにはスーパーGTのマシンは入っていないのだが、別の車両で日本のサーキットで練習するようにしたし、中でも鈴鹿はかなり走りこんだ」
「東京についてから(自己隔離をしていた)2週間はオンボード映像を入念にチェックした。スーパーGTのレースのリズム感みたいなものを思い出すようにしていた。そういう部分をしっかり確認しておかないとレースでは何もできなくなってしまうからね」
また今シーズンは開幕戦からGRスープラ勢が強さを見せているが、コバライネンはホンダ勢、日産勢が要所要所で見せている“速さ”を警戒。中盤戦は接近戦の戦いになっていくのではないかと予想した。
「今シーズンはスープラ勢が強さを見せているし、実際に岡山で公式テストをやった時も良い感触を得られていた。さらに昨年までのLC500で良くなかった部分もスープラでは改善されている」
「でも、3メーカーが接近していると思う。前回はホンダが勝ったし第1戦でも速さをみせていた。別のタイプのサーキットに行けば日産も強さを見せると思う。実際に富士のセクター3では日産勢がとても速かった。これからタイトな戦いが続いていくと思う」
今回の第3戦も新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客での開催となる。コバライネンもパドックやグランドスタンドにファンの姿がないことに違和感を感じたとともに、早く大勢のファンに囲まれた中でレースをしたいと語った。
「パドックやグランドスタンドにファンの姿がないのは寂しいし、無観客のレースというのは少し感じることも違う。僕はまたファンのみんながサーキットに来てレースを楽しんでもらえる日が来てくれることを心から願っている。今は無観客開催の状態が続いているけど、シーズン後半にはファンの皆さんの前でレースをしたいなと思っている」
「(今週末は久しぶりのGTでの走行になるけど)実際にどうなるか分からないし、大きなチャレンジになることは間違いない。少しでも早くクルマとタイヤのフィーリングをつかめるように努力するし、ステップバイステップで良いペースを見つけていきたい」
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