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さすがの適応力! バトン、DTMとの初レースで互角に戦う

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さすがの適応力! バトン、DTMとの初レースで互角に戦う
執筆:
協力: Tom Errington
2019/10/08 10:18

初めてのDTMレースで、9位入賞を飾る走りをみせたジェンソン・バトンがホッケンハイムでのレースウィークを振り返った。

 DTMの最終戦にスーパーGTのドライバーとしてゲスト参戦したジェンソン・バトン(#1 RAYBRIG NSX-GT)は、週末の2レースを通して初めてDTM車両と競い合った。

 ホッケンハイムで行われたDTM最終戦にホンダ、レクサス、日産のGT500車両がゲスト参戦し、初めてほぼ同じルールのもとでレースを行なった。しかし、スーパーGT勢は特に慣れないハンコックタイヤに苦戦を強いられた。

 その中で、DTM勢と唯一互角の走りをみせたのが、2009年のF1王者であるバトンだった。土曜日に行われたRace1で6番グリッドを獲得すると、決勝ではDRSとプッシュ・トゥ・パスが使えるDTM車両の先行を許すものの、レース後半はシェルドン・ヴァン・デル・リンデ(BMW)をオーバーテイクするなど、注目を集める走りを披露した。

 日曜日のRace2ではウエットコンディションが影響し、前日とは流れが一転。ハンコックのウエットタイヤとGT500マシンとのマッチングがうまくいかなかったのか、さすがのバトンもレース中にスピンを喫する場面もあった。しかし最後まで粘り強く走り、スーパーGT勢最上位の16位でチェッカーを受けた。

「(Race1に関しては)レース中にオーバーテイクできるシーンもあったりして、DTMとスーパーGTですごく良いレースができたと思う」

「最初の数ラップは少しトリッキーな状況だった。フロントタイヤの温度と内圧がなかなか上がらなくて、リズムを掴むのが難しい状況だった。でも、セーフティカーが解除された後のレース後半はすごくエンジョイできた」

「ただ、ウエットコンディションに関して言うと、僕たちはかなり改善が必要だと感じた。Race2ではコースに留まるのが精一杯でDTM勢とは勝負にならなかった」

 そう語ったバトン。特にDTM車両と接近戦のバトルを繰り広げたRace1では、スーパーGT車両との違いを感じる場面もあったという。

「DTM車両とスーパーGT車両で大きな違いがあると感じた。彼らがDRSを使っていない時は、こちらの方が少しだけスピードの面で勝っているようだったし、ブレーキングでも我々の方が良かったと思う」

「ただ、横荷重がかかっている時は、DTMの方が良いグリップを発揮していた。特にトラクションの部分では僕たちの方が苦戦しているように感じた。僕たちは少しスロットルを踏むだけで、すぐに細かくオーバーステアが出てしまう。きっとウエットコンディションで僕たちが苦戦した理由にも繋がると思う。これが僕たちにとって弱点となって、ターン6の立ち上がりや高速コーナーでパワーをかけるのが(DTM車両と比べて)難しかった。縁石の使い方も全然違った。これらの違いは、クルマのセットアップの方向性にあると思う」

「いずれにしてもスーパーGT車両の強みとDTM車両の強みがそれぞれあるということを感じた」

 またバトンは、レース中のバトルについてもスーパーGTとDTMで若干の違いがあると語った。

「DTMでは多少の接触は許されている。もちろん、コーナーではしっかり相手のスペースを残しておくことが前提だが、日本(スーパーGT)では他車との接触は許されていない。例え一緒に走っているGT300クラスを追い抜く際も接触については厳しく見られている。これが大きな違いだ」

「改めて、今回スーパーGTとDTMが同じルールの下でレースをしたというのは本当に素晴らしいことだったと思う。こうしてそれぞれの違いを感じることができたし、お互いのクルマに長所と短所があることが分かった」

 なお、バトンは11月に富士スピードウェイで開催される特別交流戦には参戦しないことを表明。「来年は何か違うことに挑戦したい」とmotorsport.comの取材でコメントし、スーパーGTのレギュラーシーズンに関しても今季限りで終了するのではないかと見られている。

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この記事について

シリーズ DTM , スーパーGT
ドライバー ジェンソン バトン 発売中
執筆者 吉田知弘