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インタビュー

今度は“憧れのGT-Rで”GT500クラス頂点へ……平手晃平、日産移籍への想いを語る

今季は日産へ移籍しスーパーGTでGT500クラス復帰を果たす平手晃平。新たな挑戦となる2019シーズンへの想いを語った。

平手晃平(#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)

写真:: Masahide Kamio

 2019シーズンは日産に移籍し、#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-RでスーパーGT(GT500クラス)を戦う平手晃平が、メーカー移籍に至った経緯と日産陣営で迎える今季に向けた意気込みを語った。

 平手は2001年にフォーミュラ・トヨタ・レーシングスクール(FTRS)でスカラシップを獲得。2003年にはトヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム(TDP)に選出されるなど、トヨタ/レクサスのドライバーとしてステップアップ。スーパーGTでは2013年と2016年にGT500クラスでチャンピオンを獲得するなど活躍を見せた。

 しかし、2017年いっぱいでレクサスのGT500シートを失うことになり、昨年はGT300クラスで戦うaprから参戦。嵯峨宏紀と組み、シーズン4度の表彰台を獲得する活躍を見せたが、彼の心の中には“GT500の舞台に戻りたい”という想いが消えることはなかった。

「自分の長年トヨタ(/レクサス)でお世話になってきましたが、一度GT500のシートを失う形になりました。それでも昨年はGT300クラスのaprでチャンピオンを獲って、もう一度(GT500に)チャレンジできればなという思いでシーズンを過ごしていました」

 当時の心境をそう振り返った平手。「GT500に戻るために何か手はないか?」と模索していた時、一番最初に声をかけてきたのが日産陣営だったという。

「そこに日産さんから『年末にドライバーオーディションをやるんだけど、どう?』と誘いを受けました」

「自分としても(トヨタで)お世話になった恩はありますけど、そうやって新しいチャレンジができるチャンスを日産さんからいただいて、年齢的にもこれが(大きなチャレンジができる)多分ラストチャンスになると思い……色々と考えました」

「そのままトヨタに残るという選択肢もありましたけど……やっぱりレーシングドライバーたるもの、常にチャレンジをしていなきゃ面白くないなと思い、オーディションを受けることを決めました」

 こうして日産へ移籍する話が進んでいった平手だったが、実は小さい頃から日産GT-Rが好きだったとのこと。トヨタの契約ドライバーとして活躍していた頃はあまり公言されていなかったが、GT-Rに乗ってレースをするというのも、ひとつの憧れだったという。

「実は昔からプライベートではずっとGT-Rが好きでした。だから、どこかで(GT-Rで戦う)日産で乗れればいいなと思っていたので、それも叶うことになって今シーズンは楽しみです。流石にトヨタにいた時は『GT-Rが大好きです!』とはなかなか言えませんでしたが、これで胸を張って言うことができるので、嬉しいですね」

#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R

#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R

Photo by: Masahide Kamio

新体制のNDDP Racing with B-MAX「着実に力をつけて、シーズン中どこかで優勝を!」

 今季、彼が加入するNDDP Racing with B-MAXは昨年GT500クラスにステップアップしてきたチーム。さらに今年はドライバーが日産加入1年目の平手とフレデリック・マコヴィッキィのコンビ。さらにチーム監督にも田中利和氏が新たに就任した。

 平手は新体制1年目のチームということで、まずはテストでは用意したメニューをひとつずつこなして、強いチームになるための重要な基盤作りを進めたいと語った。

「本当に(日産勢としては)1年目で新参者です。ここのチームはドライバーも監督も変わって、実質1年生チームなので、あまり変にプレッシャーを感じずに着実にチーム、ドライバーとともに成長して、まずはこのGT-Rに慣れていって……できればシーズン中盤から終盤にかけて表彰台争いやチャンピオン争いに絡んでいけるようなチーム作りを前半戦のうちに築いていければなと思います」

「ただマコヴィッキィ選手はヨーロッパでのプログラムがまだ残っていて、岡山テストも参加できていませんでした。でも、彼も遊びで来ているわけじゃなくて、本当にスーパーGTで勝ちたいという想いを持っています。彼も(ヨーロッパでのプログラムがひと段落する)5月・6月以降はこっちに集中して、できるだけ長い間、日本に滞在すると言ってくれています。そういう部分も含めて中盤戦から力をつけていければなと思います」

 最近は、メーカーをまたいでの移籍はほとんどなくなり、特に15年以上にわたってトヨタ/レクサスの主要メンバーとして活躍してきた平手が移籍するとあって、2月の体制発表時にはファンや関係者の間でも大きな話題になった。

 全くと言っていいほどの新しいチャレンジが始まるのを前に、平手自身も気持ちが昂っている様子だった。

「久しぶりのメーカー移籍のドライバーになりましたし、トヨタ(レクサス)で2回チャンピオンを獲った僕が日産に移籍してどうなるか?という部分については、多分みんなも期待して見ていると思います」

「僕も“メーカーを背負うプレッシャー”というのを正直感じていて、やっぱり『タイムを出さなきゃ』と思ってしまう時もあります。でも、その辺は田中監督が『我々は1年生チームなんだから、とにかく着実に力をつけて行こうよ』と言ってくれています」

「とはいえ、もちろん目標は今シーズン中に1勝はしたいなと思っています。そのために今はひとつずつ、ゆっくりと準備をしていっているところです。あまり無理にタイムを追いかけたりするのではなく、今あるテストメニューなどをこなして、それらのデータを自分の中に取り込んで、レースの時にしっかり出せるように頑張っていきたいですね」

「本当にすごくいい環境で乗らせてもらっているので、シーズンがすごく楽しみです」

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